歯茎の役割とは?
「歯茎は歯を支える組織です。 一番外側を覆っているのは粘膜の歯肉で、細菌などが体内に侵入するのを防ぐ、ものをかんだときに加わる力から組織を守る役割があります。 健康な歯肉はサーモンピンクですが、炎症があると赤味が濃くなったり黒ずんできます。
歯肉の内側は骨(歯槽骨)で、歯を支えています。 その骨に歯を固定するのが歯根膜という繊維があります。」
歯茎が不健康だとどのような問題がありますか?
「歯茎が不健康になるとまず歯肉が出血しやすくなって腫れてきます。 そうなるとバイ菌が歯肉の中の方に侵入しやすくなり、骨や歯根膜を溶かします。 当然、歯が不安定になり、ひどくなると歯がグラグラして抜けてきます。 実際に抜歯の原因の理由の40%以上が歯周病です。」
歯茎を不健康にする原因などはありますか?
「歯茎を不健康にする原因はバイ菌の塊である歯垢です。 爪楊枝で歯の表面を軽くなぞると白いものがつきますがそれが歯垢で、ひとかきの爪楊枝の中には数千万のバイ菌がいます。 それを放置すれば歯肉に炎症を起こすだけではなく血管や体内に侵入して血栓を作ったり血管を弱くしたりもします。」
歯茎を健康に保つためにはどのようなことをしたら良いのでしょうか?
「歯茎を健康に保つためにすべきことは二つです。
第一:毎日の丁寧な歯磨きです。 できれば歯ブラシだけではなくフロスなどの補助器具を使うとより効果的です。
第二:定期検診を受けることです。 どんな丁寧な歯磨きでも磨ききれない箇所があります。 そのような箇所は特別な機械で専門的に綺麗にする必要があります。 そうすることで歯周病や虫歯の予防になりますし、万が一問題が見つかっても初期に治療ができるので問題が大きくなるのを予防できます。
2019年5月22日 カテゴリ:歯の諸々