ブログを始めました。歯の話、歯に関係ない話、徒然なるままに書いて行きます。
興味の無い話は、どうぞ読み飛ばして下さい。
今日は、痛くない虫歯の話をしましょうか。
患者さんの口の中を拝見すると、いくつか虫歯を発見することがあります。
それを伝えると、よくある反応は「でも痛くないですよ?」と言うものです。
説明を聞いて理解してくださる患者さんが殆ど(と、信じています)ですが、中には
虫歯は痛いもの、痛くないのだから虫歯のはずがない!と強い思い込みを
持たれている方もたまにいらっしゃいます。虫歯が痛み出すのは、小さかった虫歯が
進行して、歯の中にある歯髄(俗に神経と言います)が炎症を起こして痛みを感じるように
なります。かなり深く進行しないとそこまで行きませんし、歯と歯の隙間から虫歯が進行
すると、かなり深くなっても虫歯の穴は見えません。歯髄炎を起こして痛みが出ると、
神経を取る治療をしなくてはならなくなります。歯髄を取り除いた歯は徐々にもろく
なりますから、噛む力で歯が割れることを防ぐ為にかぶせものをしないといけなくなります。
歯をだいぶ削らなくてはいけないし、治療後も問題が出てくることもあります。
等々、一生懸命説明するのですが、自分の思い込みから抜けられない方も、まれに
いらっしゃいます。私たちが一番困ることのひとつですね。信頼関係がなければ、
治療を進めることはできませんから。
悪くなった歯を元通りにすることは不可能なので、なるべく虫歯の小さいうちに(虫歯
は全部削り取るしかないので)治療して頂くと、歯を削る量も少なくてすむのですけれど。
最近はインプラントもだいぶよくなって来ていますが(私はインプラント治療はしませんが)
やはり身体に異物を埋め込むわけですから、治療後に問題が出る確率はゼロでは
ありませんから、「歯がなくなったら、インプラントをすればいいや」とあまり気楽に
考えないほうがよいかと思いますよ。
なんかだんだん話がそれて行きそうなので、今日はこの辺で・・・。
ほかにも痛くない虫歯で気をつけなくてはいけないケースがあります。
また次の機会に・・・。