栗林さんのリーダーライブではないのですが、代々木ナルへ行ってまいりました。ギターの曽根一馬さんはかなり前ですが、御茶ノ水ナルで甲斐さんの日に出演していた時に初めて聴きました。代々木のレギュラーです。
こてこてのジャズに拘らない感じのプレーが印象的でしたが、さらに進化を続けています。ピアノの遠藤征志君とのデュオは定評がありますが、栗林さんともピッタリあっているんではないかなぁ。
ヴォーカルの池田聖子さんは本格派です。上手にしっかりと、時折自分のフレーズをさりげなく入れながら心地よい歌を届けてくれました。
池田さんが入る前に2曲ほどピアノとギターのデュオの演奏をしてくれます。どうしてもタッチの強さ、パワーでは男性に敵わないのですが、ソフトなタッチの繊細さ、そして栗林さんの独特の美しいフレーズは素晴らしいものがあります。みなさん聴きに行って下さい。Mさんとも話したことがありますが、これから楽しみなピアニストです。
素人の私にはテクニックのことはよく解らないのですが、曽根君も栗林さんも心に響く音を奏でてくれます。時に激しく、時に優しく・・・・、いい音色です。知らない曲でしたが、オリジナルなのかなぁ・・・。とても美しいメロディーの曲でありました。
池田さんは一曲お客さんのリクエストに応えて「オール・オブ・ミー」を歌ったあと、たまたまですが、私の好きな曲の連発でした。「Moon Grow」、「Feel like making love」、そしてなんと「SweetGeorgia Brown」でした。
「Feel like…」はR&Bの名曲だけど、結構歌う人多いですね。いい曲は歌いたくなるんでしょうね。みんな歌が好きでヴォーカリストになった訳ですものね。「スィート・ジョージア・・・」はあまり聴く事はないかな?
「真夏の夜のジャズ」で有名なモンタレー・ジャズ・フェスティバルでのアニタ・オデイの名唱で有名ですね。そしてあのバスケットボールのハーレム・グローブ・トロッターズのテーマソングとして世界中の人に知られている曲です。
一度クラリネットの後藤雅広さんがスイングに出演した時にリクエストしてやって頂いた事があります。古き良きニューオリンズジャズの名曲でしょうか?大好きな歌です。
そして歌のバックでの演奏も、あまりでしゃばりはしませんが、いいフレーズがてんこ盛りでした。思わず伴奏の方に声を出してしまったりします。三人がうまく絡んだカッコいいライブになりました。今日は「来てよかったライブ」でした。イイェ~~イ!
栗林さんは今月ブルーノートに自分のトリオで日野さんと共演したそうです。期待されているのでしょう。CDデビューも予定されているとのこと、もっともっと多くの人達に聴いてもらいたい3人でした。
2014年5月14日 カテゴリ:日々のこと, 音楽の話