ガーシュインの曲で、フレッド・アステアのミュージカル映画の中でアステアがオードリー・ヘップバーンに歌った歌だそうです。
いろんな人が歌っています。トニー・ベネット、エラ・・・。私はステイシー・ケントの歌が大好きです。
途中で「I always knew someday you`d come along, we`ll make a twosome that just can`t go wrong~~~.」 というところが大好きです。
その後半の歌詞がほんとうに良くって、でも日本語に訳詩するときに、どう訳したらこのニュアンスが伝わるんだろう?と思います。
「私はいつだって、いつか貴方が現れることを知っていました。私たちは悪くなるはずがないカップルになるよ。」・・・・、なんかさえませんね。
この、twosome that just can`t go wrong・・・、と言うところがとっても(なんと言ったらいいのか)素敵な表現に感じるのだけど、日本語の単語がうまく当てはまらない感じです。
翻訳(歌でも、小説でも)する人たちは、その人達自身が芸術家ですね。外国の言葉を訳しながら、(日本語から外国語へと、逆もまた真ですが)意味とニュアンスをうまく伝えていくのは、原曲をもとに新たに作詞していることに近いような気がします。
高校生の時にサリンジャーの小説のある部分が全く意味が解らなかったことを覚えています。その後、英語のヴォキャブラリーが増えて、訳者がどうしてもうまく訳しきれなかったらしいことが解りました。
「愛の賛歌」という有名な歌がありますが、先日なくなられた岩谷時子さんが訳詩して日本語の歌詞でよく歌われます。でも、実は原曲とかなり意味がちがっていて、三輪明宏さんが岩谷さんに文句を言ったそうです。
うまく原曲の意味を日本語に出来なかったのかどうかは知りませんが、彼女の詩はとても美しくて、素晴らしい歌に仕上がっていると思います。(私も何十回カラオケで歌ったことか・・・)
日本の愛の賛歌として誇れる歌ではないでしょうか。
2013年11月11日 カテゴリ:音楽の話