新原歯科医院

院長ブログ

アーカイブ: 11月 2013

He Loves and She Loves

ガーシュインの曲で、フレッド・アステアのミュージカル映画の中でアステアがオードリー・ヘップバーンに歌った歌だそうです。

 

いろんな人が歌っています。トニー・ベネット、エラ・・・。私はステイシー・ケントの歌が大好きです。

 

途中で「I always knew someday you`d come along, we`ll make a twosome that just can`t go wrong~~~.」 というところが大好きです。

 

その後半の歌詞がほんとうに良くって、でも日本語に訳詩するときに、どう訳したらこのニュアンスが伝わるんだろう?と思います。

 

「私はいつだって、いつか貴方が現れることを知っていました。私たちは悪くなるはずがないカップルになるよ。」・・・・、なんかさえませんね。

 

この、twosome that just can`t go wrong・・・、と言うところがとっても(なんと言ったらいいのか)素敵な表現に感じるのだけど、日本語の単語がうまく当てはまらない感じです。

 

翻訳(歌でも、小説でも)する人たちは、その人達自身が芸術家ですね。外国の言葉を訳しながら、(日本語から外国語へと、逆もまた真ですが)意味とニュアンスをうまく伝えていくのは、原曲をもとに新たに作詞していることに近いような気がします。

 

高校生の時にサリンジャーの小説のある部分が全く意味が解らなかったことを覚えています。その後、英語のヴォキャブラリーが増えて、訳者がどうしてもうまく訳しきれなかったらしいことが解りました。

 

「愛の賛歌」という有名な歌がありますが、先日なくなられた岩谷時子さんが訳詩して日本語の歌詞でよく歌われます。でも、実は原曲とかなり意味がちがっていて、三輪明宏さんが岩谷さんに文句を言ったそうです。

 

うまく原曲の意味を日本語に出来なかったのかどうかは知りませんが、彼女の詩はとても美しくて、素晴らしい歌に仕上がっていると思います。(私も何十回カラオケで歌ったことか・・・)

 

日本の愛の賛歌として誇れる歌ではないでしょうか。

 

 

 カテゴリ:音楽の話

治療の後で、冷たいものにしみる

虫歯の治療を終えてから冷たいものにしみるようになることがあります。大きな穴が開いていて、自分で虫歯を自覚していたかたは、理解しやすいかもでしょうか。

 

自分で気がつかないうちに深い虫歯になっていることも多いですが、虫歯が小さくとも治療後にしみるようになることがあります。

 

虫歯を取り除いた後には健全な象牙質が露出します。象牙質は、麻酔をしていない状態では非常に敏感です。ちょっと触っても、神経にさわられたような痛みを感じます。

 

冷たい水や、風をかけただけで、とってもしみます。そのむきだしになった健全な象牙質をカバーして、歯の形をもとに近い状態に戻して、治療は終わります。

 

その削り方や詰め物、かぶせものの形などは、以前書きましたが、治療マニュアルに従って行います。

 

金属のインレーやクラウンを入れると、金属は熱を伝達しますから、歯の象牙質(元は、熱をさえぎるエナメルにカバーされていましたが)は以前よりも早く熱の変化を感じて、しみるのです。

 

虫歯は歯髄まで侵されるほど深くならなければ痛みません。ですから、そこまでは深くなかった虫歯を治療すると、前はなんの痛みもなかった歯が冷たいものにしみるようになって、疑問を持たれる患者さんは多いです。

 

残念ながら一度虫歯になった歯を元通りになおすことは出来ません。どうしてもこういった副作用が出ることがあるのです。

 

でもほとんどのケースで、象牙質に2次象牙質というものが作られて、しみなくなってきます。人間の身体はほんとうに神秘的と言ってもいいくらい、よく出来ていますね。

 

でもその素晴らしい身体を少しでも傷つけず、健全に保って頂きたいものです。

 カテゴリ:歯の話

冷たいものにしみる・知覚過敏

冷たいものにしみるとき、いくつか原因があります。虫歯以外の原因もいくつかあります。そのひとつが知覚過敏です。

 

冷たいものに歯が触れると、強いしみるような痛みを感じます。多くの場合、歯ブラシで軽く触っただけで、あたかも神経にふれるような強い痛みを感じます。(軽症の場合はこれがありません)

 

歯ぐきが退縮して、根が露出しているときの歯根が非常に敏感になっている為に起こります。

 

詳しいメカニズムは証明されてはいません。いちばん一般的に信じられている仮説は、象牙細管を通して、歯髄が痛みを感じる、と言うものです。

知覚過敏

 

エナメル質の下にある象牙質には、象牙細管と言う目には見えない細い管が歯髄までつながっています。

象牙細管1

 

その中に液状のものがあり、それを通じて感覚が伝わると言われています。虫歯の治療で、エナメルは削っても痛みを感じません。(敏感な人は、振動が象牙質に伝わって痛く思う人もいますが)

 

象牙質を削ると、あたかも神経に触っているような強い痛みを感じます。ですから麻酔が必要になります。

 

歯ぐきが見えてきたから必ず知覚過敏になる訳ではありません。歯肉が退縮するまでに、表面の象牙細管がなんらかの作用でふさがれるのでしょう。

 

それが、何かの刺激で表れると、知覚過敏になります。虫歯ではありませんからあまり大ごとになる心配はありません。

 

治療としては一般的なものは、硝酸カリウムが配合された液をしみる部分に塗ります。多くの場合、すぐにしみる痛みを感じなくなります。カリウムイオンが象牙細管をふさぐと考えられています。

 

よく宣伝されている薬用歯磨きはだいたいこの成分が配合されていて、非常に効果があります。実は私も知覚過敏になったことがあり、シュミテクトで治しました。

 

昔はサンプルをくれたので、患者さんにあげていたのですが、それで治っちゃうもんで、買ってもらえないと考えたのでしょうか?最近はメーカーがサンプルをくれません。

 

知覚過敏になる原因はいろいろあるのでしょうが、固すぎる歯ブラシで研磨剤が多く入った練り歯磨きを多く使って、自分で自分の歯を削ってしまっている事があります。歯もすり減っていきますから、これには気を付けて下さい。

 カテゴリ:歯の話

SDA四ツ谷教会

セブンスデー・アドベンチスト、と言うキリスト教(プロテスタント)の教会があります。私の母親が熱心な信徒でした。私の弟も敬虔な信者です。

 

他のプロテスタントの教会と同じようにアメリカに本部があり、世界中に教会があります。学校も、幼稚園から大学まで、世界各地に持っています。

 

私が卒業した大学(Loma Linda U.)もその一つです。教会系の大学は多いですよね。上智ももちろんそうですし(カトリックですが)、世界中にいっぱいあります。

 

四ツ谷の私のクリニックのすぐ近くにSDA四ツ谷教会があります。小さな家族的な教会です。

 

たまたま私が初めて(1973です)アメリカに行った時、英語は全く解らず、右も左もわからぬ私を助けて下さった恩人がその教会の長老として携わっています。

 

Kさんは東北大からその大学へ行き、苦労して医学部を卒業なさった方ですが、こんないい人がいるのか?と思うくらい、ほんとに善い人です。

 

彼がいなかったら、私はどうなっちゃったんだろ?そんな訳でたまたますぐ近くですし、たまにおじゃましています。

 

夏などは、夏休みで帰ってきている学生さんもその教会に礼拝に来ます。びっくりしたんですが、牧師さんが説教しているときに、携帯や、タブレットを見ている人たちがいます。

 

初めて知りましたが、今は聖書を携帯で読めるんですね。確かにあの分厚い本を持ち歩くより楽だし、牧師さんが指摘するページを開けるのも早いんだろうな。

 

そういう時代になったんだなぁ、と思うと隔世の感がします。携帯を使おうが、本を選ぼうが、みな善きキリスト教信者なんですね。

 

日本は世界的にいって宗教的なことに関しては、関心の少ない方の国だろうな、と感じます。私もアメリカに行くまでは、他の国々との違いがわかっていませんでした。

 

だからいろいろな誤解も生まれることがあるような気がします。

 カテゴリ:未分類

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