2週間も前ですが、8月19日に東京タックへ行って来ました。野口久和ビッグバンド+BREEZEでした。
前から一度聴いてみたいと思っていました。仕事の都合でセカンドステージからになりましたが、すでに満員で、立ち見でした。(でも途中でお店の人が補助椅子を持ってきてくれました。サンキュ!)
迫力ありましたよ。また野口さんのファン、BREEZEのファン、それぞれのミュージシャンのファン、いろんな方が盛り上げてくれました。私のすぐ隣に座っていらしたお二人の年輩の女性軍、座ったままで踊っているようないいノリで声援を送っていました。
野口さんのCDに入っている曲が多かったのでしょうか?曲が始まると拍手です。私は知らない曲が多かったのですが、美しいアレンジに各プレーヤーの素晴らしいソロに魅了されました。
あまりジャズに詳しくない私でも知っているような人気、実力のあるミュージシャンを集めたなんと贅沢なビッグバンドでしょう?サックスの澤田さん、トランペットの松嶋君、全員の名前を上げなければいけなくなりそうです。
残念ながら廃刊になった有名なジャズ情報誌に、かなり前ですが野口さんのインタビュー記事が載っていたことを思い出します。
ライブで彼のピアノを聴いたことはありましたが、私はあまり詳しくありませんから彼のことも何も知りませんでした。その記事によると野口さんの父君(故野口久光氏)は画家であり、また映画や音楽の評論家としてかなり高名な方だったそうです。
生涯で1000枚の映画ポスターを書いたと言われ、それらはいまでも芸術品として人々に愛されているし、映画や音楽に製作者だったり、いろんな形で関り大きな貢献をしたそうです。
野口さんはそんな話題は嫌がるかもしれないけど、どうせこのブログ読むわけもないから書いちゃってます。
野口さん自身のこだわりを感じたのは彼の選曲です。アンコールの曲を演奏する前に曲の紹介をしました。「福島支援のコンサートの時に、あまり普段ジャズを聴かないお客さんも多いだろうから、その福島のライブの為に誰でも知っている曲をアレンジして演奏しました。それをやります。普段はやらないし、CDにも入れてない曲なんだけど・・・。」
ジャズを聴かれない方でも楽しんでもらえる・・・、日本の曲?民謡かな?なんて思っていたら、始まったのは「Take a A-Train」でした。
最近たまたま野口さんと話をする機会がありまして、その話をしたら、「だって、エリントンとかグレン・ミラーとかの曲やったって、オリジナルに敵う訳ないじゃん・・・!」とか言ってましたけど、いやいや、当たり前の曲はやりたくないんじゃないのかなぁ?と、勝手に思っています。
先週、亀戸の隣、錦糸町のアーリーバードでの写真です。右のピアノに野口久和さん、左はオーナーの小形登マスター、中は歌姫の青柳陽子さんです。
写真とっていい?肖像権とかOK?って聞いたら、青柳さん「120パーセントに撮ってくれたら許す!」だって・・・。すみません!80パーセントかな?本物はもっと美人です。また、安心して聴ける歌手の一人ですね。残念ながら、来年春から実家のある山形(だったと思います)に拠点を移すそうです。
私のリクエストに応えて「懐かしのニューオリンズ」を歌ってくれました。今この曲にはまっていて、毎日のように聴いています。ハリー・コニック・JrとDr.ジョンのデュエットで初めて聴きましたが、最近Take6のアルバムでアロン・ネヴィルをフィーチャーしたバージョンが気にいっています。
小形マスターは名サックス奏者ですが、この曲は少し苦しんだかな・・・?
さて、明後日金曜の夜には長谷川vsロマゴン、ことローマン・ゴンザレス戦があります。次の日土曜日は七高グリーン会コンペ、日曜日はG君に切符を頂いたので、東京Jazzを聴きに行ってきます。ケニー・バロン、ロン・カーター、ベニー・ゴルソン、レニー・ホワイト、伝説的な名手のカルテット、その次は小曽根真さんのビッグバンド、これには近藤さんや片岡さんが野口バンドに引き続き出演します。
楽しみ満載の週末になりました。それまでは・・・、仕事、仕事・・・。