昨夜、DVDを借りて来まして、久しぶりに観ました。何回観たか覚えていませんが、この映画は何度観ても飽きないなぁ。
1981年の作品ですから、もう33年前の映画ですね。と、言う事は私がまだアメリカで歯科大で苦労していた頃に観た訳だなぁ・・。字幕なしですから、多分半分くらいしか聞き取れていなかったと思います。今、字幕付きで見ると解りやすくっていいですね。
1924年のパリ・オリンピックの前後が舞台です。第一次世界大戦が終わってまだ数年、そして、この後世界は第二次大戦へ向かって行く前の時代ですね。
イギリスの陸上競技のオリンピック代表の選手たちを主役として、いろいろなテーマが盛り込まれています。
宗教、人種、政治、階級、時代背景・・・、テーマを一つ二つ絞って観ても面白いし、自分に解るテーマをもう一度調べて観たりしても面白いです。
日本にいると解りづらい事も多いかもしれないですね。この国では宗教や階級に関しては普段あまり気にする機会がありませんから。
私が通った大学はアメリカでもかなり宗教的に厳しい学校だったので、安息日の話など自分のまわりでも似たような経験をしている人たちを見て来ていますから、理解し易いですし、感じるものがあります。
原題は、Chariots of Fire(炎の戦車)、聖書の中の一節からの言葉のようです。アカデミー賞を四つくらいとったのでしょうか?
実在の人物、当時の記録を元に作った物語です。全くのフィクションではないリアリティーがありますから、引き込まれて行きますね。そして、なにより、とっても美しい映画です。音楽もいいです。
多少英語も解るので、字幕と話している言葉との対比も面白く感じるところもあります。エイブラハムが100メートル走で優勝した時に、コーチのサムが「My son!」(我が息子よ!)と言って感激に浸るシーンがあります。字幕では「よくやった!」と出ていました。どっちがいいでしょう?
音楽でも、小説でも、漫画でも、・・・、語り始めると時間がいくらあっても足りないと思う方々がおおいんじゃないかな?私も、こういう映画や「クレヨン新ちゃん」の話を始めるとキリがなくなります。太宰や坂口安吾もそうだなぁ・・・。