先週2回ライブに行ってしまいました。遅ればせながらライブレポートです。
11月25日は浅草Smileで若いヴォーカルの出口優日ちゃんのCD発ライブでした。私の娘と、多分同い年の出口さん、以前から注目しています。
この若さでなかなかこう言うフィーリングは出せないものです。スキャットでのアドリブもなかなかのグルーブ感で聴かせてくれます。ミュージシャンの中では少しづつ名前が知られて来ているらしいですが、一般的には無名に近いのかなぁ?
この日は彼女のCD発売記念ツアーの一環として、録音時の主要メンバーの関根さん(Pf)、高瀬さん(B)、プロデューサーの久米さん(Dr)の中堅どころ3人をバックに、歌ってくれました。
彼女はソロ活動のほかにも、沙理ちゃん(サックスの中村誠一さんの娘さんですね)と「Chai-chii Sisters」と言うデュオのユニットや、ビッグバンドのコーラスグループの一員として活躍しています。
Chai-Chii ではAKIKOさんのライブのサポートをしたり、モーションブルーでワンマンライブをしたこともあるそうです。
盟友の沙理ちゃんは、単独でボディアンドソウルや、スィングなどの老舗ライブハウスに出演しているのだけれど、出口さんにも早くそう言うチャンスがくるといいなぁ、と期待しています。
もっともっと多くの人に聴いてもらいたい歌手の一人ですね。
そして27日は平河町にあるJazzSpot Paco、私の医院から徒歩12~3分でしょうか?この日はヴォーカルに畑路子さん、ギターの志賀由美子さんのデュオでした。
出口さんは私の娘と同い年でしたが、畑さんはおそらく私とあまり変わらないお年のようです。打って変わって大人のジャズライブ、と言うのはどちらの方々にも失礼かな?彼女は正統派です。気持ちを込めて美しく歌ってくれます。ジャズスタンダードを歌うようになったのは10数年前からだそうです。まだ新人ですかな?歌が好きなだということがよく伝わってきます。
発音もいいし、音程も安定しています。そしてジャジーなグルーブが感じられます。この小さな店では彼女はマイク無しの生音でした。
畑さんは時々ちょこっと歌詞を変えて歌うのが好きなようです。うまいアレンジをしますね。この夜も「But not for me」は少し歌詞変えていたかな?ジャズの歌手はよくこうい事をします。インストの人も時々、急に違う曲のフレーズを挟んでみたり、遊び心いっぱいなのがジャズのひとつの面白さでもありますね。
ギターの志賀さんはガットギターですね。最近サックスやトランペットに女性ミュージシャンが増えていますが、ギターは(私の知る範囲ですが)少ないですね。
HPを見ましたら、アール・クルーが好きだったそうです。私も好きだったなぁ。学生時代はフュージョンと言われた音楽の最盛期でした。彼のレコードを出るたびに買っていました。
その頃はジャズには興味がなく、わかりませんでしたが、フュージョンの人気ギタリストだった彼のアルバムにはジャズのスタンダードとして知られる曲がいっぱい入っていた事が今になってわかります。「ソロ・ギター」、や「レイトナイト・ギター」、大好きなアルバムで今でもよく聴きます。
その頃、あぁ・・・、いい曲だなぁ・・。と思って聴いていた曲は、「あ、これってジャズの有名な曲だったんだ。」と新しい発見をしています。ですから昔、フォークやロックが好きだった私の個人的な時系列のなかでは、ジャズは一番新しい音楽なのです。
とても暖かい澄んだ音色の志賀さんのギターと落ち着いた畑さんの歌声はとてもよくマッチして、私たちの心を癒してくれました。
また、畑さんのご主人がお客さんの中にいらしたようで、微妙なトークでも盛り上がっていたPacoの夜でした。