先日の日曜日、御茶ノ水ナル45周年記念ライブの最終回として、追加ライブがありました。シーラ・ジョーダンさんとピアノのピーター・ミケリッチさんのデュオに中村健吾さんのベースがアシストしました。
2セット目から行きましたが、ほぼ満席で盛り上がった雰囲気が伝わって来ました。演奏が始まり、彼女の歌を聴いて大感動!盛り上がる理由がよくわかるステージでした。
実は私は彼女の名前を知りませんでした。(音楽の知識、たいして持っておりませんので。この程度の知識です)伝説的な歌手だと聞き、ちょっと聴いてみようかなぁ、程度の興味でお茶の水に来ました。
昔、チャーリー・パーカーの影響を受け、スキャットのアドリブが凄い・・・、等と解説してある文を読みかじって行きましたが、歌が素晴らしかったです!
歌詞に自分の人生を盛り込み、いろんな有名なミュージシャンとの想い出がいっぱい出てきます。エラのスキャットの素晴らしさに、子供心に憧れた話も出てきます。
なんでもシーラさんにはチェロキーの血が入っているそうで、それでかなぁ?ネイティブアメリカンのチャントのような声で始めた歌もありました。
ケニー・バレルやトミー・フラナガンとギグをよくやった話も出て来ましたねぇ。いったい何人の名前(私でも知っているような有名ミュージシャンたちの名前ですよ)が出たんだろ?録音でもしておかなければ伝えきれないシーラさんの想いのこもった歌の数々でした。
そしてスキャットは噂通り最高でした。中村さんのベースも冴えわたり、シーラさんが、「電話番号教えて頂戴!一緒にニューヨーク行こうよ!」とジョークを飛ばしたくらいです。
お客さんも最高の盛り上がり!あちらこちらから「イイェ・・・イ!」声がかかったり、口笛で賛辞します。曲が終われば万雷の拍手です。こうなるとミュージシャンたちも実に気持ちよさそうに演奏していました。
歌の中で「私はもう86歳よ」と歌った時はみんな「おぅ~~!」っとどよめきました。そんなお歳とは感じられないエネルギーとオーラに満ちていましたから。
お客さんの中に、先日Pacoに出演した畑路子さんがご主人といらっしゃるのを見つけまして、ご挨拶してきましたが、彼女もえらく感動していたようで、「歌の中でああいう言葉の使い方、日本語でやってみたい!」とか興奮気味にお話してくれました。
そう、英語を聞き取れないと、あの歌詞、歌を観賞することも理解度が何10パーセントかは足らなくなってしまうかもしれませんものね。日本語でやればわかってもらえることも多くなるよなぁ・・・。気持ちはわかるなぁ・・・。ただ日本語って、やや歌との相性が英語ほどよくないところもありますから・・・。でも畑さん頑張ってトライしてほしいです。
アンコールが終わり、感動して席を立つタイミングが遅れました。あっと言う間にレジに長蛇の列が出来てしまいまして、待っていたのですが、待っている間に思い切ってシーラさんに話しかけに行きまして、この素晴らしい夜のお礼を言ってきました。
ついでに図々しく一緒の写真を撮らせてくださいとお願いしましたら、快くOKしてくれました。携帯を出して、「これ、どうやるんだっけなぁ?」とつぶやきましたら、彼女のとりまき(関係者だと思いますが)の方が「私にお任せ下さい!」と私の携帯電話を手に取り、写真を撮ってくれたのですが・・・。
いったいどうやったんだか、真っ暗です。隣にいた(ライブの時のMCから想像するに、カメラマンさんのようでしたが)方がカウンターに置いてあったライトを向けてくれてもう一枚!でもやっぱり暗くって、シーラさんも「ちょっと暗すぎるわよ」と言っていましたが、あまり何度もお願いするのも申し訳なく、いやこれでいいです・・・、と言ってお別れしました。
暗すぎてちょっと不気味かなぁ?こんなの出したらシーラさんに失礼だったかもしれないけど、この暗い写真でもアップで見ると彼女の素晴らしい笑顔がわかりますよ。とっても素敵なレディでした。私自身はは暗いほうが実物よりよく見えるようでこれでOK?
きっとまた日本に来て下さい!とお願いをしましたら、「勿論来るわよ」と約束してくれました。シーラさんほんとにありがとう!She is truly the real thing!です!今回聴き逃した方々、彼女がまた来て下さることを一緒に祈って下さい。本物です、「違いの分かる人」は聴かにゃぁ・・・あかんよ!