アメリカPGAツアー最終戦(プレーオフ以外の)、ウインダム選手権最終日、2位でスタートしたタイガーウッズは11番でまさかのトリプルボギー、復活優勝はなりませんでした。
日本のLPGAツアー、キャットレディースでは服部真夕が3年ぶりの優勝を果たしました。
ずっとアプローチイップスに悩まされ、ここのところショットも乱れ今年は予選落ちが続いていた服部選手でしたが、ちょっとしたきっかけでショットの調子を取り戻し、ここ数試合は復活を思わせる好成績でしたが、ついに優勝しました。
アプローチに関しては、いつ治るかわからないから、これからもお付き合いしていきます、と語り、アプローチイップスを抱えながらも勝てる事を証明しました。
タイガーはアプローチイップスとは自分では言いません。そうでないのかも知れませんが。丸山茂樹プロによると、タイガーはドライバーのイップスなんじゃないか?と感じているそうです。
ただ、以前のタイガーはトラブルに陥っても、信じられないようなアプローチでチップインしたり、寄せて来ていたのを見ています。パットもしかりですね。そのタイガーが11番で見せたミスはイップスの疑いを感じさせました。(実は今朝、朝の準備をしながら、録画したホヤホヤの映像を見ていました。)昔のタイガーにはこのようなミスはあり得ないことでしたから・・・。
何でもないライからのアプローチをトップしてグリーンオーバー、次を軽くダフって乗らず、パターで乗せるも大きくオーバー、パットも入らずでグリーン周りから5回かかってカップに入れました。
まるで私のようなゴルフです。私は4~5年前からアプローチイップスに悩まされ、同じような事を続けていますから、タイガーのあのようなプレーから彼も軽いイップスになっていると確信しています。
今年初めタイガーのアプローチが変調をきたしたときに、周りの友人たちがいろいろなアドバイスをタイガーに送っていた練習場の風景です。
それから暫く試合から遠ざかり、練習に打ち込んで来たタイガーでしたが、「戦う準備が出来た。」と言って復帰して来て初めは予選落ちもありましたが徐々に調子を上げて来ていました。いよいよ復活優勝か?と期待された最終日にアプローチのミスで勝利を逃しました。
私は数年アプローチに苦労しています。同伴の友人からは、「こうすれば・・・、ああすれば・・・いいよ。」とアドバイスされます。「そうか、練習してみようか・・・」と答えたりもしますが、実はほとんどの事は試してきています。
はじめは技術的なことから始まったことが、メンタルに大きな影響を及ぼします。はじめは練習場でもシャンク、ダフり、トップ、なんでもござれの惨憺たる状況でしたが、機械的なスィングを心がけ、今は練習場ではそこそこ打てるのです。
しかし、心の中に巣食った不安、恐怖感(ミスショットへの)が、コースに来ると頭をもたげはじめます。そうすると身体が自分のものではなくなっていく感覚がしてきます。これは、なった人でないと解らない感覚です。そして、この感覚は自分ではコントロール出来ないのです。
例えば、(比較するにはそぐわない例かもしれないけど)腰痛にしても歯の痛みにしても経験していない人にはどんなものなのか伝わらない感覚だと思いますが、似たようなものでしょうか?
今は、(もちろん練習もしますが)服部真夕選手がコメントしていたように、イップスと上手く付き合って行くように心がけてプレーしています。上手く行けば好スコアにも繋がります(しばらく縁がありませんが・・・(笑))。
今年前半、シャンクっぽいですね、シャフト近くに当てています。
タイガーウッズは常人とは比較できないスーパーゴルファーですから、必ず復活してくるのでしょう。ただ、もしも本当に(軽くとも)イップスの症状があるのなら、昔のような絶対的な強さは見る事は出来なくなるかもしれません。
この稀代のスーパースターには是非私の予想を裏切って、完全復活して貰いたいものです。
ちなみに、この試合を勝ったのはなんと51歳のデイヴィス・ラヴ3世でした。6~7年ぶりの優勝だそうです。
そして石川遼選手も31位でフィニッシュして、ギリギリセーフ、シード権とプレーオフ進出の権利を得ました。かれにも早くかつての輝きを取り戻してほしいですね。