金曜日、コチへ行ってまいりました。ボーカルの和田明さんとピアノの西山瞳さんのデュオでした。
和田さんは一年ちょっと前でしょうか?コチで初めて聴かせてもらいました。ギターの井上銘くんと仲がいいらしく、井上くんが連れてきたのかな?
本当に良く伸びるいい声が出る素晴らしい歌手です。ジャズのスタンダードにとらわれず、オリジナル、日本の曲等幅広いレパートリーを持っているようでした。
話はそれますが、多分その時だったと思うんだけど、バックは井上君のギターと誰かピアノがいたような・・・。(うろ覚えとはこの事なりきか(笑))
ボーカルが入る前にインストで私の大好きな「Skating in Central Park」をギターとピアノのデュオでやってくれたんですね。ミルト・ジャクソンのバンドのピアニストが書いた曲で、彼のビブラフォンで割と速いテンポで元々は演奏していたようですが、ジム・ホールとビル・エバンスのデュオアルバム「アンダーカレント」の中で二人はゆっくりと淡々と演奏していて、私は大好きになりました。
銀座の「Ami’s Bar」の阿見紀代子さんが得意にしていた曲で、以前に何度か阿見さんのビブラフォンでのこの曲を聴いたことがありますが、それ以外ではライブで聴いたことはありませんでした。
ですから、若い井上くんがそれをやってくれたのはとっても嬉しい驚きでした。彼もジム・ホールの演奏を聴いたのかなぁ・・・。
さて、和田さんに話を戻しますが、それ以来コチにレギュラーで出演するようになった彼のライブは何回か聴きに来ましたが、この夜は西山さんとの共演とあって、聴いてみたくなりまして、セカンドからお邪魔しました。
西山瞳さんはオリジナルを中心として、彼女独自の世界観、と言うか、音の世界を持っているピアニストだと聞いていましたから、和田さんの、ややソウルフルな歌声とどういうデュオになるんだろう?
西山さんはサポート役に徹して、和田さんの歌声を支えていましたね。なんでも以前に学生に教えていた時に、ボーカルの生徒の歌伴をよくやったそうです。プロはやはりすごいなぁとか思いつつ、二人の音の世界に浸りました。
私の大好きな「the Christmas Song」や「Have Yourself a Merry Little Christmas」、またR&Bの名曲「Me and Mrs. Jones」、オリジナルラブの「接吻」など、いやぁ素晴らしいライブでした。彼のボイパも初めて聴きましたが、へぇ~、こんなことも出来るんだね・・・。
西山さんがここでライブの前に流していた和田さんのCDを聴いて、彼とやりたい、とコチマスターに話したところから、このブッキングになったそうですが。ナイスなブッキングでした。
この店はスケジュールを見てもわかるように、日本を代表する素晴らしいミュージシャンが多々出演していますが、将来のあるこういった若手も出て来ます。昔から(三田倶楽部のころから)若手を発掘してきた宮崎マスターの若手を育てたい気持ちからの事なのでしょう。
どんどんいろんなところで彼の声を聴けるようになるといいですね。
コチマスター、奥様も撮ろうとしましたが、逃げられました!
僭越ながらお二人と写真を撮らせて頂きました。西山さんは美しいですねぇ・・・。右の私、こんな格好で来ても嫌な顔せずに(ホントはいやなのかも?)笑顔で迎えてくれる小岩コチでございます。日本酒をおいてあるのもグッドであります。