ボディアンドソウルへ行って来ました。どんなところなのかな?と昨年初めて行ってから数回来ています。少し家から遠いのと、ちょっと私には敷居が高い気がしていましたが、とてもいいジャズクラブです。
年毎に、遠くへ行くのがおっくうになっています。大塚グレコさんにもすっかりご無沙汰しています。釣りのために千葉まで運転するのも疲れるしめんどくさい。総武線沿線か、家から30分以内のところ以外には出不精になってしまいました。
でも、この日は松島さんと岡崎さんの2ペット、に加え新進気鋭のピアニスト田中菜緒子さんが出るとあって、足を運びました。
まださほど回数来ていない店なので、写真撮っていいのか解らず、この一枚だけです。
岡崎ブラザースは江東区の星です。私が住む江東区出身というだけで親近感を持ってしまいます。ジャズファンから高い評価をうけている実力者です。ちなみにギターの田辺充邦くんは深川四中出身です。いつも応援しています。
話がそれて行きますが、日本を代表するピアニストの一人である椎名豊さんは墨田区出身です。私は墨田区にある都立高校に行きましたから、椎名さんにも勝手に親近感を抱いています。勿論彼のピアノもオリジナル曲も素晴らしいです。
そんな訳で下町育ちいの私には青山という土地自体が敷居が高い場所でもあります。なんでなんだろう?私にはお洒落過ぎる感じかな?でも、いいライブがあればこうして参上いたします。
入ってみると、一曲目がスタートしたところのようでした。圧倒的な存在感を感じる松島さんと岡崎好朗さんのコラボはどうなるんだろう?期待を裏切らぬ素晴らしい会話が聴かれました。
二人のハモリも掛け合いも実力者二人が織りなすサウンドに、私もついついうるさいオジサンに変貌していきました。嬉しくて、にやけてしまう私は変な人に見えるだろうなぁ・・・。いつもながら静かに音を楽しみたい方には申し訳なかったですが・・・。
田中菜緒子さんは初めて小岩コチで聴いてから2年もたっていないのかなぁ?急成長をとげているように思えます。技術的なことは一切解らないのですが、失礼な言い方かも知れないけど、どんどんジャズピアニストらしくなって来ているように感じるピアノです。
岡崎さんとは時々デュオをやっていたり(浅草で2回ほど聴きましたが)、ベースの塩田さんや、この日の松島さんともよく共演するようになりました。性格もいいんでしょうか?みなさんに可愛がられているのかな?きっとかなり練習しているんだと思います。元々クラッシックではかなりの実績を持っていると聞いていますから、技術的も感性も素晴らしい素質があるんでしょうね。
その清楚な容姿も相まって人気急上昇中の期待の新人のソロをフロントの2ペットも微笑みながら見守っていました。
途中からサックスの加納さんがお客さんでいらしたのかな?楽器は持っていないようでしたが・・・。
ベースの伊藤さん、24歳なんですって。若いなぁ・・。コチにもよく出演してますが、そんなに若いとは知りませんでした。でもしっかりとしたバッキングに、時折ひそかにカッコいいフレーズを繰り出して、演奏を盛り上げていたところは若いのに素晴らしいと思いました。
ドラムの山田くんや石若くん、そしてこの伊藤くんと言った若手がこういうベテランと共演するようになってきました。順調に成長してほしいですね。他にもサックスの中島あきはさん、ヴォーカルの寝占友梨絵さん等、楽しみな若手がいっぱいです。
そして広瀬さん・・・・。堅実、正確なプレーで日本のトップドラマーの一人と言ってもいいでしょう。信頼感の高い素晴らしいドラマーです。「サウンド・オブ・ジャズ」と言ったかな?自分のユニットも持っていたと思いますが、いやぁ~、この夜の広瀬さんはどんどん気合が入って来ましたよ・・・。
本当にキレのいいドラマーです。時折バックでビシッとアクセントを入れます。いいタイミングだなぁ。この夜は徐々に会話に参加する時間が増えて行きました。私は実はこういうの好きなんだなぁ・・・。
バックのリズム隊に徹するもよし、こうして主張するのもまたよしです。自分勝手に聞こえずに皆の会話が成立していれば、聴きごたえのある演奏になるように思います。
誰かが言っていたんですが、ジャズに限らず音楽は会話であると言ってもいいところがあるそうです。中でもジャズでは、勿論約束事もありますが、比較的自由な部分が多く、毎回全く違う会話を楽しめるところが魅力です。それがいつまでも支持される(最近は支持者が減っているようで残念ですが)理由の一つなんでしょうか?
私のように音楽的なことが解らない人間でも、難しく考えなくても感ずる事が多々あり、それを楽しむ事が出来ます。また、スタンダード曲は美しい曲ばかりですから(だからいつまでも残るスタンダードになるわけですから)それをまたいろんな形で楽しめる事が嬉しいのですね。
音楽と関係なく私たちが普通に会話しているときでも、ひとりよがりに自分のことばかり話す人は嫌われます。でもポン友みんなで楽しくいつまでも会話が続くこともあり、そういう時間は至福のひと時です。最低限の気遣いはとても大切なことですよね。
相変わらず1セットで帰宅しましたが、この夜は2ペットの響と、全員の会話を十分に楽しませてもらった一夜でした。最後のドラムソロは圧巻でしたね。サイコーッ!
2015年12月2日 カテゴリ:音楽の話