2016年になっちゃいました。初ライブレポートは代々木ナルです。新年のご挨拶に行ってまいりました。
ヴォーカルは斉田佳子さん、ピアノに清水絵里子、テナーサックスの安保徹さんの3人でした。
インスト2曲程やってから歌姫が登場します。斉田さん、久しぶりに聴きます。
この夜は斉田さんの歌の生徒さんたちが数人いらしていたそうで、1セット目は「レッスンに使っている有名な曲を中心にしようと思います。」と、ことわりを入れてからのスタートでした。
なるほど、「ベタな・・・、」と言うんでしょうか、「イパネマの娘」とか、「ムーンリバー」とか、またナタリー・コールが逝ったこともあり、「アンフォゲッタブル」とか、本当によく歌われている曲ばかりでした。
こういう歌って逆に歌うの難しいかも知れませんね。下手すると、カラオケやってるみたいになってしまいかねませんね。
たまにですがジャズのスタンダードと言われる歌を歌えばジャズシンガーだと思い込んでいる歌手もいます。でも、ジャズはカラオケではありません。
でも、流石に斉田さん、見事に自分の歌にして、ジャズをやっていました。「こういう複雑な事は初心者のレッスンでは教えません・・・、」ですって(笑)。でも彼女の生徒さんたちにはとてもいい勉強になったんではないかな?
バックの二人もうまくサポートしていましたね。安保さん、結構遅く(20歳くらいから?)サックスを始めたらしいですが、素晴らしいですね。
エリッチョもいつも通りカッコいいフレーズ、強いタッチ、柔らかく美しい音色を噛み合わせながら、ソロも歌のサポートもいい味を付けます。
安保さんの(オブリガードって言うのかな?よく知らないんですけど)歌のバックで歌と会話しているようなサックスがすご~くカッコよくって、いやぁ~、気持ちよかったです。
「ムーンリバー」なんてやった事ない・・・、とか言いながら(斉田さんも、インストじゃぁやらないわよねぇ・・・、)二人で笑って話していましたが、歌い始めれば安保さんのサックスは見事に歌っていました。
歌心があるんでしょうね。「アンフォゲッタブル」の時には、歌をくちずさんでから始めていました。
Qいしかわさんも歌が上手くって、レパートリーも凄く多いみたいですけど、彼のオブリガード、そしてバラードのソロは最高ですものね。インストの人にも歌心は大事だよなぁ・・・、と改めて思いました。
私は歌が好きでこういう音楽を聴くようになり、今ではインストの演奏も大好きですが、やはりその演奏から歌が感じられるプレーが好きです。ただ速いだけの音楽は私の心に響いて来ないようです。
この夜の歌は私の背中をゾクゾクさせてくれました。2セット目も聴きたかったなぁ・・・。朝が来るからねぇ・・・。