一か月くらい前ですが、東陽町のヨーカドーに買い物に行こうとして車で行きましたら、渋滞に出くわしました。香取神社の祭礼だったのですね。(たまたまこの週末は亀戸天神のお祭りでした。)
参ったなぁ・・・、と思いながら「写真でも撮るか?」と何枚か・・・。
お馬さんも出ていました。
時々こういう行事に馬が使われます。ゆっくり動く行列の中、おとなしく待っています。すぐ後ろに人がいます。
私は大学時代に体育の授業で乗馬のクラスをとったことがあります。子供のころから馬が好きだったし、やっぱり西部劇などに憧れて馬に乗ってみたいとずっと思っていましたから、大学の体育に乗馬のクラスがあるなんて、これを逃すわけには行きませんでしょう?
カリフォルニア州リバーサイド市の郊外にあった大学には牧場のような敷地もあり、乗馬クラス用の馬たちがいました。まずは馬の手入れから学びます。ひずめの掃除、体にブラシをかけます。そして馬に鞍とくつわ(ハミ)をつけます。
そして騎乗。鞍はウエスタンスタイルです。
良く見る乗馬競技にはイースタンスタイルの鞍が使われますが、アメリカの鞍には取っ手のようなものが付いています。
この取っ手みたいなものは摑まるところではないのだけど、初めて馬に乗った私たちは落ちそうで怖くてついつい摑まってしまいます。
そして基本的な馬への指示の仕方を習い、まず歩くことから始まります。いやぁ、なかなか気持ちのいいものでありました。
そしてJog、(速足)です。人間のジョギングはゆっくり走る事ですが、馬のジョグ(トロットとも言うみたい)は並足で早く歩くことです。これが結構上下運動があって鞍がお尻に当たり痛かったです。
そしてキャンター、軽く走ります。この方がお尻には楽でした。結構気持ちよかったですね。馬を走らせている気になりました。
乗馬のクラスを2学期続けてとったのですが、2学期目は雨に祟られて半分以上実技中止となりまして、あまりそれ以上の事は出来ずに終わりました。やっと馬に乗せて貰った程度でした。でもギャロップをするにはかなり乗りこなせなければ無理のように思います。
ギャロップ。全力で走られたら私たちはきっと振り落とされます。
こんなことを思い出したのも、あのお祭りの馬を見たからです。後ろの人、危なくないのかなぁ・・・?と思って見ていました。よっぽど大人しい、またよく調教された馬なんだろうな。
乗馬のクラスでまず厳しく言われたのは、決して馬の後ろを軽々しく通らない、と言う事でした。馬はただでさえ臆病なのに加え、目が両側についていますが、後ろに何か視線に入ると警戒して後ろ足で蹴る事があるのだそうです。
また、少々やんちゃな面もあり、わざと自分のお尻を人間に向けて蹴ることもあるんだとか・・・。ですからどうしても後ろを通らなければならないときは、おしりを手で触りながら、「今ここを通るよ」と馬に知らせて、さっと通るようにしなさい、と教えられました。
2度ほど授業中に馬がイタズラ(お尻を生徒の方に向けたのです)をしたことがありました。常に素人集団の私たちを守るためにまわりに注意を払っていた先生がそれに気づきました。
先生はその馬に近づくや否や、思いっきり馬の顔をぶん殴りました。そしてその馬にまたがり、走り出します。物凄い荒っぽい乗り方で走り回る事数分。(まるで西部劇を見ているみたいでしたよ)馬が疲れ切って、「すみません、もうしません!」っと言っているようでした。そして戻って来たのです。こうやって厳しくしつけないと何度もイタズラを繰り返すようになり、とても危険なんだそうです。いやぁ、凄かった!
もう40年前のことですが鮮烈に覚えているあの事を思い出し、いやぁ、この馬はホントにおとなしいんだろうなぁ?と感心したような、ちょっと心配になったような・・・、お祭りや何かの行事で時々見る景色なのですが、いつも私は不思議に思い、心配して見ています。
2016年8月29日 カテゴリ:アメリカの思い出, 未分類