They`re writing songs of love, but not for me♪
みんな恋の歌を作ってるけど、でも僕の為じゃないんだ。
A lucky stars above, but not for me♪
空には幸運の星が・・・、でも僕の為じゃない。
私が「フォーウエディング」という映画の中で初めて聴いたこの「But not for Me」はエルトン・ジョンが歌っていました。それからいろいろな歌手の「バット・ノット・フォー・ミー」を聴きましたが、チェット・ベイカーのあの彼特有のけだるい感じの歌が印象に残っています。
文節の最後をず~っと綺麗に韻を踏んで行く歌詞の最後に、
When every happy plot, ♪ ends with the marriage knot, ♪
幸せなお話はみんな結婚と言う絆で結ばれる。
And there`s no knot~♪for~♪~~me~~~~~♪
でも僕にはそんな結び目がないんだ・・・。
plot のあとに knot と韻を踏みます。そして曲のはじめの not と最期のknot は韻をふんでいるだけでなく全く同じ発音で違う意味の二つの単語を掛けています。絶妙な作詞ぶりではありませんか?楽器では出来ない、歌だからこその音の妙です。「音を楽しむ」と書く音楽の楽しみの一つです。
歌詞の意味は訳せるんだけど、こういう言葉の使い方のカッコよさは、違う言語で表現することは難しいんでしょうね。これも含めていい歌なんですけど。
聴いた事がなかった(今まで知らなかった)いい歌がいっぱいあるんだなぁ・・・。そこから(時系列的には古いけど)私にはとっては新しい(私自身の時系列では初めて聴いたわけですから一番新しいものでした)素晴らしい音楽、演奏を発見して行き、ジャズを大好きになったきっかけの歌でもあります。