久しぶりに日本男子のゴルフ中継を観ました。やはり強い選手が出ると面白い。皆そう感じたようで、毎日一万人以上の観衆が狭山ゴルフクラブを訪れて観戦したそうですが、これだけの観衆を集めた男子プロの試合は暫くなかったですね。
2009年の大会(武蔵・豊岡コース)が45,515人の観衆を集めたのが記録が残る72年以降の最多観客数だったそうですから、今年の45,257人はその記録を更新したことになります。(みなさん平日にもかかわらずよく行きますねぇ(笑))
メディアによっては09年に次ぐ2番目の動員数としているところもあります。(数も2,000人くらい多めに伝えていますが)練習日を含めるか?という違いかも知れませんが、どちらにしろ記録として残る史上1位、2位を争う大観衆が彼らのゴルフを観に行ったことになりますね。
近年人気凋落を言われ続けた男子プロゴルフツアーですが、これでその理由の一つは証明されたようなものですね。世界で活躍できるレベルの高いゴルフはお金を払ってでも目の前で見たくなると言う事です。
レベルも低く、おまけにサービス精神の欠如したツアーを観に行こうとはみな思わないんでしょう。世界のトッププレーヤーの一人である松山選手のプレーはテレビを通じてでも迫力たっぷり、そして彼はラウンドの後の練習後にずっとファンにサインをし続けていたそうです。ファンあってのプロゴルフツアーであることをUSPGAの他の選手たちからも(技術のみならず)学ぶところが多かったのでしょう。
彼に加えて石川遼選手、そして決勝ラウンドには進めませんでしたがアダム・スコット選手の存在も大きかったですね。こういうUSPGAでレギュラーで出ている選手たちが出場んしたことで微妙な緊張感が生まれたように感じました。
それが他の日本人選手、池田勇太選手や片山晋呉選手、小平選手などのプレーのレベルを引き上げたのではないでしょうか?矢野東選手も前半は健闘しました。
こういう花のある選手たちが上位でいいプレーを見せてくれたことも今年の日本オープンを盛り上げましたね。
石川選手は最終日にはスコアを伸ばせませんでしたが、トップ10に入りました。来年度(もう始まっていますが)のUSPGAツアーでは往年のプレーを見せて活躍してほしいものです。
彼が出て来た時は中堅の選手たちがチクチクといろいろ石川遼選手を批判するようなコメントを言っていました。「大きな派手なアクションは他のプレーヤーに失礼だから・・・」とか・・。プロゴルファーが何を言っているんだろう?と思っていました。ファンを喜ばせるパフォーマンス、プレーをすると言う事は二の次なんでしょうか?
石川、松山両選手が日本のツアーを去ってアメリカのプロツアーに挑み、男子プロの人気は落ちる一方です。最近やっと青木功会長等が、ファンサービスの事を言い始めていますが、さてなんとか人気回復なるのだろうか?
サービスも必要ですし、今回のようにアメリカからちょっと来た選手が(もちろん松山選手のことですが)いきなり参加してポンと勝手しまう、それも圧勝してしまうようなレベルのツアーの底上げがなされなければ魅力的なイベントにはなり得ないところが根本的な課題の一つです。若い選手たちに期待するしかないかな?
キャディを含めて3人の東北福祉大出身者と池田選手についたハウスキャディーさん。この大会を盛り上げました。3年務めた選手会長の重荷から解き放たれて、ウエァもゴルフクラブも髪型も変え、キャディまで変えて新しいスタートを切った池田勇太選手は期待できそうだな。
また迫力のあるいい試合を見る事が出来るようになることを期待します。