総武カントリークラブ総武コースで行われているプロツアーの試合をちょっと覗いて来ました。近い事もあり(押上から特急で30分ほどです)、今年も今田竜二選手が推薦で出場するとあって、間近で見たくなりました。
しかし、ちょっと辛いプレーを目撃することになりました。
今田選手が打った跡です。ティーショットが右に曲がり林に入ったのですが、不運にも木の根元にピッタリとくっついていました。グリーンは右方向。しばし考えたあと、彼はアイアンで左打ちで脱出を試みました。
・・・なんと空振りしたのです。少しでもぶれれば木を打ってしまいます。それを避けたい気持ちが微妙に手前を振らせてしまったんでしょうか?
気を取り直しての再トライは残念ながら先の木に当たり大きく右にはねて右隣のコースへ行ってしまいました。
そこから木の下を低く抜こうとウッドを使って打ったショットはまたもほんの少し高く上がり、枝に当たってまた後ろに戻ってしまいました。今度は元のコースには戻りましたが、まだ林スレスレ、やはり木の枝が邪魔です。流石に今度は上手く枝の下をくぐってグリーンまで・・・。しかし・・・、この林の中で、私の目の前で4回スイングしたのです。
トリプルボギー。しょっちゅう大叩きしている私ならどうと言う事もありませんが、プロには厳しい結果です。近くで見ていて胸が痛みました。
実はその前のホールでも、たまたま私が彼らのグループに追いついた時ですが、右の崖下でボールを探していたのが今田選手だったのです。
そこから出したボールが飛び過ぎて左の林すれすれまで行きました。そこから無理やりグリーンを狙ったショットがフックしてまた左の木に当たり止まってしまいました。そこから低く出して(多分グリーンは無理なので狙ったと思うのですが)ちょっと距離のあるバンカーに入れました。
ただそこからのショットは素晴らしかったです。50ヤードほどはあろうかと言うバンカーショットはクリーンに低く打ち出され、手前に切ってあったカップを大きくオーバーして乗ったかと思いきや、もの凄いバックスピンで戻って来てピンを少し過ぎてグリーンからこぼれたところで止まりました。
・・・が、ここでまずトリプルボギーを打って、そのあとのホールでまた大たたきしたわけです。前半そこまで不調で3オーバーで来ていました。そして上がり2ホールで連続トリプルボギーです。ハーフ9オーバーなんて、今田選手、子供の時以来ないんじゃないか、と言うようなスコアで前半終了しました。彼にとっては泣きたくなるような大たたきだったでしょう。
グリーンを降りて同伴の矢野東選手が隣を歩きながら今田選手の肩に手をまわし何か話しながら戻って行った姿が印象的でした。
かつてジュニアの時代にはアメリカでタイガーウッズに次いで全米2位だった今田選手です。2008年にはUSPGAツアーで初勝利を上げ、世界ランク20位まで上がり当時は間違いなく日本最高のゴルファーでした。
世界ランク20位の資格でマスターズに自力で出て予選通過した今田選手のプレーはあまり日本のテレビには映りませんでしたね。推薦で出た石川選手にばかり注目が集まっていましたが、残念ながら彼は予選落ちでした。日本最高のゴルファーを映さない日本のテレビ局、不思議な国だ・・・。
数年前にシーズン初め好調だった彼でしたが、(疲労骨折でしょうか?)肋骨にひびが入り、痛みを我慢しながら試合に出続けてすっかり彼のフォームを失ってしまったようです。
アメリカツアーのシード権を失い、ここ2年ほどは試合に出る機会も激減し、試合勘も失っているのでしょう。最近はあまりニュースにもなりませんが、先日やや弱気なコメントが紹介されていました。
15歳の時に一人でアメリカに渡り、苦労して築いてきた彼のゴルフを何とか取り戻してほしいと祈るばかりです。なんとかカムバックして欲しい選手です。
木々で囲まれたコースは風邪が遮られ、とても心地よい雰囲気で歩けた秋日和の一日でした。
何度かプレーしたことがありますが、やはりいいコースだなぁ。ただ古いコースは今のプレーヤーたちの飛距離ではどうしても距離が足らなくなるようで、パー70の設定でした。
この下にボールが言ってしまったら出すのに苦労しそうです。あぁ、怖い事・・・(笑)。