御茶ノ水ナルで鈴木央紹カルテットを聴いて来ました。ギターに荻原亮くん、ベースは佐藤ハチ恭彦さん、ドラムには大御所原大力さんの4人です。
もう小岩コチやここで何度も聴いてきたミュージシャンばかりです。今更ブログに書こうとも思ってなかったんだけど、やっぱり良くって写真を撮っている自分がいました。(笑)
みんな日本を代表する人気ミュージシャンです。そのテクニックと音色、アドリブの素晴らしいフレーズで一目置かれている荻原くんは私の一番好きなギタリストです。
佐藤さん、今日は5弦のエレキベースでした。ウッドベースをメインにしてますけど、ギター、サックス、ピアノ・・・、なんでも弾けるらしいです。堅実、正確なバッキングにさりげなくいいフレーズを忍ばせる、人気ベーシストです。
原さんは数々のミュージシャンと共演して来ましたが、大西順子さんのバンドでツァーしていたことがよく知られていますね。私よりは少し若いですけど、ベテランです。(失礼ながら)そのゴツい容姿に似合わぬ綺麗な音色のドラマーです。大御所ですね。
リーダーはどんどん人気が出てひっぱりだこのテナーサックス奏者の鈴木さん、そのプレーは私なんぞが論評するのもおこがましい(鈴木さんだけでなく他のプレーヤーたちにしてもそうなんですけど・・・)、素晴らしいテナーです。
MCは殆どなく演奏が続いて行きます。荻原くんと鈴木さんが交互にフィーチャーされてバックでもそれぞれが決して邪魔せずに、でも時々いいフレーズで味付けして、いい会話を楽しんでいるようでした。
私は佐藤ハチさんの演奏中の表情豊かなところが好きだなぁ・・・。他のミュージシャンの音に「おぉ~~!」「いいねぇ~~!」と言っているかのように気持ちよさそうな表情でエレベを奏でています。
音楽が本当に好きなんだなぁ・・・、と心持が伝わってくるようです。原さんのドラムソロではみんなが笑顔で「おぉ、おぉ~~、」と言った感じで見ています。楽しそうに演奏する彼らの極上の会話に私も声を発してしまいました。
女子率の高かったこの夜のナルのお客さんは、静かにじっくりと聴くタイプの方が多かったようで、声援などはあまり多くなかったのですが、皆さん体を揺らして聴いていました。私の隣にいた方も目をつぶって聴きながら、気持ちよさそうに身体を揺らしていたのが印象的でした。
4曲くらいやりましたか?聴いた事はありそうだけど、一つも曲名を知りません(笑)。コアなジャズファンの方々から見たら私は初心者もいいとこでしょうね(笑)。ま、ジャズを聴くのに初心者も上級者もないだろう?とは思いますが、一部のジャズファンの中には普段あまりジャズを聴かない方々の事をそう表現される方もいるんだけど、あまり好きな表現ではないね。そんな事言うから敷居が高いと思われてジャズファンが増えないんだよ。こんなに素敵な音楽なのに・・・。
私は永遠に初心者で結構です(笑)。
いつも通り1セットの終わりに会計をしていたら、カウンターにドリンクを取りに来た亮くんが笑顔で手を振ってくれました。私も拍手でお返しです。こういうミュージシャンの気遣いも嬉しいです。
極上の味に酔った一夜のことでした。ワカサギの南蛮漬けも美味かった(笑)。