最近陽射しの強さを感じる日が増えて来ましたね。どんどん季節は巡って行きます。
陽射しを受けて「熱い」、と感じるときに太陽のエネルギーの偉大さを思う事があります。あまり関心のある方はいないだろうなぁ・・・、とは思いますが、実は私は歯学部に入る前に物理学科を卒業している理系人間なのです。
陽射しに季節感を感じ、詩が浮かんで来る方は、文系の感性が強いんでしょうか?私はそれよりも大自然の驚異を感じます。
先日、昼休みに外を歩いていて陽射しが熱く感じられました。「そういえば、子供のころに勉強してて、電気スタンドを熱く感じた事があったなぁ。」なんぞと昔のことを思い出しました。
どんどんLED電球にとって代わられている白熱電球です。これ、結構熱くなったよなぁ。電球切れて、取り換えるときにうかつに触って火傷しそうになったこともありましたねぇ・・・。でもその電球から1メートルも離れると、熱さは感じなくなりました。
でも、「今歩いていて熱さを感じている太陽の光は気の遠くなるような遠い距離から宇宙を旅して来て、たった今私に熱さを感じさせているのだ・・・。」と思うと、太陽エネルギーの偉大さを思わずにはいられませんでした。
ちょっとネットで調べて見ました。太陽から地球までの平均距離は1億4960万キロメートルなんだそうです。距離感が見当もつきませんが、太陽が発した光が地球に届くのに8分19秒かかるんですね。
1メートルで熱さも薄れる白熱球の中のフィラメントは2000度以上ありますが、空気で冷やされた電球表面の温度は100度程度です。太陽の表面温度は約6000度と言われています。熱さだけでなく、とてつもないエネルギーが放出され、それが遠く離れた地球まで届き、私たちに陽射しの熱さを感じさせ、そして地球に大きな恵みを与えてくれているんですね。凄いよなぁ・・・。と理系人間の私は感嘆してしまうのです(笑)。
太陽系で地球のひとつ内側を廻っている金星の表面温度は平均464℃ひとつ外側の火星はマイナス56℃です。地球は太陽から丁度いい温度になるような絶妙な距離の軌道にあるんですね。
勿論大気の状態などいろいろな要因はあるんですが、太陽のエネルギーの強さと太陽からの距離の関係で地球には生命が誕生するための条件が揃い、素晴らしい自然の中に私たちは生かされています。
今年になって、地球から40光年離れたところにある太陽系外惑星系TRAPPIST-1に地球型惑星を7個発見した、と言う発見がニュースとなりました。その中の3個はハビタブルゾーン(生命存在可能なエリア)に位置しているとの事でした。
これからも広い宇宙の謎は少しづつ明らかになってくるでしょう。その中には地球のように生命が存在することが確実な星の発見もあるかもしれません。
きっと私たちの地球のように太陽エネルギーの恩恵を受けて緑豊かな自然のなかに生かされている生命体が存在するのかも知れませんね。
そして、このような美しい光で私たちの心を癒してくれる太陽の恩恵が与えられていることは、まさに神の恵みなのかもしれません。
ちょっとした春の陽射しの暖かさから、徒然と感じいったことを綴りました。