先日行われてた今年のインディー500で日本の佐藤琢磨選手が見事優勝しました。私は大興奮でしたが、さすがにメディアも取り上げ始めたようです。今週の日曜日(6/18)にはNHKがBSで特別番組を放映するようです。これは絶対見なきゃなぁ・・・、と思っているところです。
このレースは今回が101回目と言う歴史を持ち、世界3大レースの一つ、と言われているそうです。世界一スピードの速い(周回レースとしては)レースでもあります。
オーバルと言いますが、こういうコースです。一周2.5マイル、やく4キロのコースを200周、500マイル(800キロ)走ります。コースの中と外にまたがってゴルフ場が見えますね。
トップグループの平均速度は約230マイル/時、(時速370キロ前後)の猛スピードで走り続けます。途中でクラッシュなどトラブル発生時にはイエローフラッグが振られ、追い越し禁止、スピードを落として走りますから、レースを通しての平均速度は時速250キロくらいに落ちますが、実際は殆どの時間最高速で走り続けるのです。
今はステアリングホイールに殆どの計器、パドルシフトなどが付いて手を離さずに運転するようになりました。
スピード感が感じられるでしょうか?
ゴルフ場がよく見えますね。
やはり世界3大レースの一つであるル・マン24時間耐久レースにはユノディエールと言われる6キロの長い直線コースがありました。1990からあまりに危険と言う事でFISAの指示に従い途中2か所のシケインを設けざるを得なくなり、今は2キロづつの直線に分かれていますが、その前にはそこで時速400キロを超えるスピードを出したレースカーがありました。
その瞬間のトップスピードには敵いませんが、周回の平均時速360キロと言うのは周回コースを使う自動車レースの中では最速です。(直線でスピードを競うドラッグレースなどではもっと速く走りますが。)
時速360キロがどれだけ速いのか?セスナと言う飛行機があります。セスナ社と言う飛行機会社が造っている小型軽飛行機ですが、セスナと言えば小型飛行機の代名詞になっています。
この飛行機の最高速度はおよそ時速200キロを少し超えるくらいです。そう、インディーカーやF1レーサーは飛行機よりも速いのです。ゼロ戦などが出てくる前は戦闘機でも最速時速400キロ以下の飛行機が多かったのです。
レースカーはその空力デザインで車を下に押し付けないと飛んで行ってしまうほど速く走ります。フロント、リアのウイング(羽根)は空を飛ばないために付いているんです。
それでもアクシデントがあると・・・。
飛びます!
今年のインディー500、53周目に大クラッシュがありました。佐藤琢磨が通ったすぐ後でポールシッターだったスコット・ディクソンの車に周回おくれのジェイ・ハワードの車がコントロールを失い当たりました。
そして、時速360キロでディクソンに突っ込んでいきます。
ディクソンの車が飛びます!
ガードレールの上に落ちます!
車体後部のエンジン部が飛び散ります。あと数10センチ前でガードレールに当たっていたら、そこはコックピットです!
そのあと地面に落ちてからも回転します。
やっと止まりました・・・。
車載カメラからの映像・・・。
このあとクラッシュした二人のドライバーは歩いて迎えの車に乗りました。本当に危機一髪!奇跡的とも言ってもいいような生還でした。いやぁ・・・、よかったなぁ・・・。
佐藤琢磨さんや小林可夢偉さん(小林選手はこの週末6/17,18のルマン24時間レースにトヨタのドライバーとして出場します。)はこのような世界に生きているんですね。本当に凄い人たちです。
またレースカーの進歩も著しく、スピードも出ますがドライバーの保護対策も昔と比べるとかなりの安全策がとられています。それでもこれだけ危険なスポーツは少ないんでしょうね。魅力あるスポーツです。皆さんの安全を祈りながら観ています。