イザベラ・ラングレンのライブに行って来ました。名前や写真は見た事あるかも知れないけど、正直彼女の事は何も知らないに等しい私です。ナルの社長が2~3か月前に教えてくれて、「彼女、いいですよ!」とお勧めしてくれたので、聴いて見ようと思っていました。
北欧を代表するシンガー、と銘打ってありました。階段を降りて店に入ると、ほぼ満席です。カウンターの隅っこに座らせてもらいました。すぐ後ろがミュージシャンたちの控えテーブルです。
スエーデン人と聞くと、長身のイメージがありましたが、みなさんそれ程大柄ではなく、なんか好感を持ってしまいました(笑)。(変なとこに好感が生まれるもんです(笑))イザベラさんは小柄で痩身、とってもチャーミングな女性でした。
さてライブが始まりました。普通インストで2~3曲やってからボーカルが入ってくるものですが、いきなりイザベラさん登場、すぐに演奏が始まりそうで、焦って撮った一枚はかなりぶれてしまいました。
一曲目は知らない歌、淡々と歌い上げました。終わってから、シナトラも歌っていた歌だけど、あまり知られてない歌です。と紹介してくれました。(曲名は忘れました(笑))
カール・バッゲさんと言うピアニストのトリオだそうです。バッゲさんがかっこいいフレーズを弾くので、インストソロでどんどん盛り上がって行きました。ベースもドラムもいい合いの手を入れてサポートします。イザベラさんも「イェ~~!」と声を出します。
ソロの後の大拍手に笑顔で会釈してくれるバッゲさん、そしてイザベラさんの美しくよく伸びる声がどんどんノッテくるようでした。微妙なアレンジで歌い上げる、自分の世界があるように感じられる歌手です。
よく知られているスタンダードを多く歌ってくれましたが、決してスキャット等で激しく行くわけではないのですが、奇をてらわず、しかしオリジナリティー溢れる歌いぶりでした。後ろのピアノトリオの素晴らしい演奏に乗り、4人で彼ら独自の美しい音楽の世界を届けてくれました。時々背筋がビビッと来ました。
お客さんの掛け声や拍手もどんどん大きくなり、万雷の拍手にプレーヤーたちも本当に嬉しそうに笑顔で1セット目を終えステージを降りました。
ジャズの情報誌など読まないし、本当にこの音楽については無知な私です。ライブをよく聴くようになって最近の日本人ミュージシャンに関しては少しづつわかって来ているのですが、外国の人達の事は全く知りません。昔のジャズ黄金期の誰でも知っているような有名な人は知っていますが、それも限られた数です。
ただ、やはり昔は光り輝くような大スター、(私でも知っているような)ビッグネームのミュージシャンたちが数多くいましたよね。今はどうなんでしょうね?割とヨーロッパやカナダの歌手の名前をよく聞く様に感じます。きっとアメリカにもいっぱい素晴らしい歌手はいるんでしょうね。
このライブはSpice of Lifeという会社がプロデュースしたそうですが(その会社の方をラングレンさんが紹介していました。)、なかなかジャズで人を呼ぶのは難しい時代ですから、いいミュージシャンがいても日本に呼んでライブするのは難しいんでしょうね。ブルーノートのようなちょっと高め(値段設定がです)の大箱には大物が来るんでしょうけど、もうあまりああいうとこ行きたくなくないんだよなぁ・・・。
やっぱりもう少しジャズファンが増えないと、いい海外ミュージシャンを知るのは難しいのかなぁ?この日は新しい発見をさせてもらいました。いつも通り1セット目で帰ります。
実はこの日も隣のお客さんに叱られてしまいまして、(丁寧に「それだけはやめてもらえませんか?」と、たしなめられました。)成田社長、ゴメンナサイ!こうやって丁寧にお願いされますと私も反省致します。
でもいい音を聴くと、ついつい酒も進みますし、体も動いてしまうんだなぁ・・・(謝)。ついつい足でステップを踏んでしまって、革靴だったので音が出ていたようで耳ざわりだったのですね、申し訳ない事をいたしました(謝)!気を付けないとなぁ・・・、でもつい反応してしまうんだよなぁ・・・(笑)。