御茶ノ水ナルにお邪魔しました。ボーカルのEmaさんが菊池太光トリオをバックに歌います。7時半少し前に到着、なかなか始まらないので聞いてみたら、この夜は2回ステージだとのこと・・・、45分スタートです。
のんびりと10月のスケジュールを眺めながらマーティーニをチビリチビリ・・・。ステージ前のカウンター以外はかなりお客さんで埋まって来ました。さて菊池太光トリオのインストの演奏がはじまります。2回ステージならトリオの演奏もたっぷりと聴けそうです。
1曲目から弾けました!ベースには千北祐輔くん、ドラムは吉良創太くんと言う若いトリオですが、イキのいい演奏で喝采を浴びます。菊池くんはいつも素晴らしいアドリブで私に声を出させますね。音色も綺麗だけど、ユニークな音使いにはいつも心を動かされます。
以前、ボーカルの情家みえさんのブログに綴ってあったのですが、リディアン(実は私はそのライブを聴きました)でのライブの時に、菊池くんが「みえさん!覚えて来ましたよ!」と言ってきたそうです。何を覚えてきたのかと思ったら・・・、なんとその日に情家さんが歌う予定の曲のヴァースも歌詞も全部覚えて来たんだとか・・・。
情家さんも「この人は只者じゃぁないなぁ・・・」と思ったそうですが、そういう準備が素晴らしい演奏にも繋がっているのかも知れませんね。
1曲目が終わって、嬉しそうにマイクを取り、「いやぁ、なんの打ち合わせもしないでやったんですけど、二人がすごく上手く対応してくれたんで、気持ちよく弾けました。」と話していました。
へぇ~、そうだったんだ・・・。演奏する曲を個性的にアレンジして、リハーサルをしっかりやってライブに臨むことを好むミュージシャンもいます。それはまた素晴らしい音楽を提供してくれますが、ど素人の私には、正直良さが伝わって来ない・・・というより、難しくて解らない事が多いかも・・・(あまり音楽の素養の無い悲しい私です)。
でもこういう、なんというか出たとこ勝負のような演奏は好きだなぁ・・・。まさにジャズを感じます。そういった素晴らしい演奏が数曲続いて私も声が大きくなって来た頃に、さてEmaさん登場しました。(この日は他のお客さんもかなり盛り上がっていたので私の声も目立たずに良かった・・・、かな(笑)?)
初めて聴いたのはもう4~5年前になるでしょうか?子供のころからミュージカルなどに出演していたそうで、歌は上手でしたね。でも、ここのところどんどんジャズボーカリストらしくなって来たように思います(なんてえらそうな事を言ってしまいます(笑))。
初めて聴いたころは割とストレートに歌っていましたが、いやいや中々どうして、いいグルーブ感が出て来たではありませんか。メロディー、リズムに軽い変化を付けて、全く嫌味の無いジャジーなフィーリングの歌いぶりでお客さんの拍手を浴びました。
そして歌の後ろで・・・、また歌の合間でのトリオの演奏も素晴らしい!4人とも笑顔満載!Emaさんも各プレーヤーのソロを聞きながら楽しそうに体を揺らし、ソロの後はミュージシャンを称えていました。
よく噛みあった素晴らしい演奏にお客さんたちも大満足だったようです。正直なところ、私のような素人には音楽的な事はよくわからないんですが、心地よい音と空間が私をついつい笑顔にさせていました。
プレーヤーたちも、それぞれのカッコイイフレーズに目を合わせて笑顔で「イェーイ!」、Emaさんのジャジーな軽いフェイクにも後ろで「うわぉ~~~」という表情を見せます。4人がみんな本当に気持ちよさそうに楽しく演奏している雰囲気がまた私の心を和ませます。いいライブでした。
本当に若いイキのいい素晴らしいミュージシャンたちが増えていますね。この人たちにもっともっと演奏の機会が与えられる事、多くの人が聴きに来てくれるといいなぁ・・・。こんないい演奏聴かないと勿体ないじゃないですか・・・?難しいとか思わずに、もっともっと多くの人が気軽に楽しみに来てくれたらいいな、と思いました。