このゴールデンウィークはいいライブが多々ありました。全部は行けませんが、三つ聴いてきました。まずは5月1日の御茶ノ水ナル、火曜日は真文さんの日です。
この夜はピアノに田中菜緒子さん、ベースに小牧良平君、ドラムは小松伸之君。そこにスペシャルゲストとして大野俊三さんが加わりました。大野さんは若い頃にアート・ブレーキーに誘われてアメリカへ行き、そのまま米国で音楽活動を続けているトランぺッターです。
何年か前にやはり真文さんの日に遊びに来ていて、山口真文さんとそれは楽しそうに会話していたのを見て、凄く仲がいいんだなぁ・・・、と思ったことがありました。
あまり知識のない私は全く知らなかったんですが、若い頃にジョージ大塚さんという日本のジャズ界黎明期を代表するドラマー(ということも全然知らなかった私(笑))のバンドでずっと一緒にやっていた盟友だったんだそうですね。どおりで、あのクールなイメージの真文さんが本当に嬉しそうに大野さんを迎え入れていた訳ですね。
グラミー賞を受賞したアルバム2枚に参加していると言う日本人ミュージシャンとしては傑出したキャリアの持ち主でもあり、大けがや大病で再起不能とまで言われた不運から執念で復活した大野さんを一度聴いてみたかったので、これは見逃せませんでした。
ライブ前のひと時。真文さんは小松君の陰に隠れて見えませんね。
大野さんと話す真文さんの表情は穏やかですね。
さて時間になりました。準備を始めるミュージシャンたちです。
ほぼ満席の店内です。真文さんが「今夜は皆さんのよく知っている曲を中心に、普通にやります」と、笑顔で話してスタートしました。
真文さんはいつ聴いても最高です。リズム隊も小気味よく太い音でサポート、小牧君のソロ、いいですねぇ。田中さんは本当に進境著しいプレーぶりです。もうあちこちで引っ張りだこ状態ですが、みなさんに可愛がられてもいるんだろうなぁ、人柄がいいんでしょうね(笑)。
皆さんがよく知ってる曲と聞きましたが、私が知ってたのは半分くらいでした(笑)。でも徐々に盛り上がって来るミュージシャンたちの演奏についつい声が出てうるさくなってくる私でした(笑)。
大野さんの前のマイクの設定が少し弱すぎたようで、途中少し音量を上げたようです。彼の音色は私を惹きつけました。ミュートを使った曲も良かったなぁ・・。
途中で外国人のグループが入って来まして、私のいたボックスに入り相席になりました。これでほぼ満席です、皆さんこの日に期待していた方々が多かったんでしょうか?このグループの一人、まだ若い方ですが、もうどんどんノリノリになって来て、それは楽しそうに体をゆすっています。
彼は日本語が上手だったんで、「いいライブだねぇ!」とかちょっとお話もしました。私の隣の方とは英語以外の言葉で話していました。スペイン語系でもなかったけど、どこの国の方だったのかなぁ?
私の隣に座った方は日本語が分からないようだったので、「Very Good?」と英語で話しかけて見ましたら、「Yes! Very Good!」と答えてくれて、セットが終わってからミュージシャン達に話しかけに行っていました。楽しかったんでしょうね。
素晴らしい1セット目が終わり、大歓声の中ミュージシャンたちがステージから降りました。連休中だし、もう1セット聴きたいところですが、次の日は根本先生とゴルフの予定がありまして、早起きなんです。寄る年波でゴルフ前夜の深酒は禁物です。だからこの日はマティーニも頼まず、ウイスキーもロックでなくソーダ割をチビチビとやっていました。
また機会があればゴルフ前夜ではない夜に、ゆるりと杯を傾けながらネ、是非またじっくりと聴かせて頂きたいなぁ・・・、と思いつつレジに行きましたら中村恵介君がレジ脇に立っていました。「おぉ、久しぶり!大野さんが出てるから?」と言いましたら、「ハイ!」そうか、「6日ここ出るよネ?」、「ハイ」、「多分来るから宜しくね。」と話して店を出ました。私の大好きなトランぺッターも大先輩の生音を聴きたかったんだなぁ・・・、なんか少し嬉しい気持ちになって、心地よい気分で帰途につきました。
ゴールデンウイーク、ライブ三昧の一日目が終わりました。