昔ジョージ・ダンカンと言う名ゴルファーがいたそうです。1920年の全英オープンをとった人で、ゴルファー一家の生れと言う事でも知られていたそうです。
これは蛇足ですが、「なんと昭和天皇と握手している写真がありました・・・、」と言う記事と共にあったこの写真ですが・・・、実はこの外国人はプリンス・オブ・ウエールズ、天皇陛下が皇太子だった頃から親交を持っていたイギリスの皇太子だったようです。( ´∀` )。フェイクニュースにひっかかってしまいました(-_-;)。
これは間違いなくジョージ・ダンカンさんのようです。ウゥ~ン、でも上の写真とも似ているなぁ・・・( ´∀` )。ま、それはともかく・・・、ダンカンさんの話に戻ります(笑)。
彼は「早打ちダンカン」と呼ばれる程プレーが速い事でも知られていたようです。ボールのところへ行くとすぐに打つ。パットも素振りもせずに打つ。
速いプレーを心がける事にはいくつも理由があったようです。あまり考えすぎずにプレーしたほうがいい結果が出る・・・、遅いプレーは同伴者に迷惑をかける・・・、速いプレーはミスを早く忘れさせてくれる・・・、等々です。
なによりも、スコットランドではスピードもゴルフの重要なテーマだと考えられていると言う事かも知れません。
私もプレーは速い方だと思っています。単にせっかちだから(笑)。先日も某ミニコンペで同伴者に「おいおい、素振りもしないでパットするかい?」と言われてしまいました。
パットの練習なんてほとんどしない私ですから、素振りしたから入るとも思えず、さっとキャッチボールの感覚でパットした方が上手く行きそうに思えるからなんですけど・・・。でもまぁ、ダンカンさんの速さには到底及ばないんでしょうね。
彼が残した言葉に「If you`re going to miss`em, miss`em quick!」と言うのがあります。
「もしミスるんだったら(どうせミスるんなら)早くミスっちゃいな!」とでも訳しましょうか?
球聖と言われたボビー・ジョーンズさんも同じことを言っていました。
この「Miss them quick」と言う言葉は多くのゴルファーたちの共感を集め、サンドウエッジの発明者としても有名なジーン・サラゼンさんは同志を集めて「Quick misser`s club」を作ったとか・・・。
速いプレーが好スコアを産む、と言うのは誰にでも当てはまる事ではないでしょう。ジャック・ニクラウスはスロープレーヤーとして有名でよく非難されていました。
でも、生活もかかり、いいプレーをファンに見せるのが仕事のプロゴルファーと違って、私たちは同伴者、後続プレーヤーたちにも気遣いすることは必要な事です。ゴルフ場を貸し切りで使えるなら話は別ですけどね。
このダンカンさんの事は、実は2週間ほど前に発売された某ゴルフ雑誌に彼の事が書いてあったのを見て初めて知りました。でもこの「早くミスしろ。」と言う彼の言葉は、白洲次郎さんの「Play fast(早くやろうぜ!)」と共に大好きな言葉になりました。
余談になりますが、ジョージ・ダンカン氏は1964年に81歳で亡くなったそうですが、彼が生涯に設けた子供は14人もいたそうです。それ故に人びとは彼を「早打ちダンカン」と呼ぶ・・・、とも書かれています(笑)。