アレサ・フランクリンさんが亡くなりました。76歳だったそうです。まだ若いですね。ソウルの女王と言われました。「ローリングストーン誌の選ぶ歴史上もっとも偉大なシンガー」ランキングの一位に選ばれたそうです。
其の7ゴスペルフィーリングと圧倒的な声量で彼女なりのソウルミュージックを創り上げ、数々のヒット曲を生みました。多くのカバー曲もあり、それぞれを彼女なりのソウルフィーリングで仕上げた歌いぶりで、ファンの共感を呼びました。
直近で思い出されるのは、5~6年前でしょうか、トニー・ベネットのデュオアルバムの中で歌った「How do you keep the music playing」ですね。いやぁ、素晴らしかったなぁ。トニーがデュエットで歌いながら涙を流していました。
私がまだアメリカの歯科大学にいた頃だと思いますが「ブルースブラザース」と言う映画に出演して歌ったシーンがあります。とてもよく覚えているんですが、素晴らしい歌なんだけど、音が映像の口の動きと合っていないんですね。
かなり後の事になりますが、何かであのシーンの解説がありまして、それによるとあの映画の歌のシーンはアフレコで音を入れる形だったそうで、後から映像を見ながらアレサが歌を録音したそうなんです。
ただ・・・、何度やっても映像と合わない!彼女は毎回気持ちのままに歌います。楽譜通りの音で歌うことをやった事がなく、録画したときにはその時のフィーリングのままに歌っています。彼女は2度と全く同じようには歌う事が出来なかったと言われています。映像を見ながらその歌を再現など出来るわけもなかったようです。ジャズだなぁ・・・。
仕方なく、何度かトライしたあと一番映像に近いテイクを選び、映画の音に入れたんだそうです。やや口の動きと歌が合っていなかったのはそういう理由があった訳です。
素晴らしいミュージシャンでした。私より11歳上ですか・・・、もっと年上かと思っていましたが・・・。合掌・・・。