WBSS(ワールドボクシングスーパーシリーズ)と言うイベントが進行中です。いろいろな団体が乱立してそれぞれの団体にチャンピォンがいて、同じ階級の世界チャンピォンが何人もいるという現状ですが、その中から本当の最強王者を決めようと言う試みです。
バンタム級に階級を上げて、5月に早速WBAのバンタム級タイトルを取った井上選手はこのイベントに呼ばれ、その初戦が先日の日曜日、彼の地元横浜で行われました。相手は元WBAスーパー王者のファン・カルロス・パヤノ選手でした。
強豪相手に井上選手がどんな戦いを見せてくれるのか、ボクシングファンが楽しみにしていた試合です。終わってみれば・・・、凄い!としか言いようのない世界に衝撃を与えた一発ノックアウト!世界中でテレビ放送されたこの試合はモンスター井上尚弥の底知れない強さをまざまざと見せつけました。
日本ではあまり見る事のないやや派手めの演出です。満員の横浜アリーナでした。まずは井上選手の入場です。
バンタムに上げて、以前のような減量による衰弱、消耗感は感じられない逞しい姿でリングに上がります。
そして対戦相手のパヤノ選手が紹介されます。
ややラフファイトも得意とすると言われています。どんな戦いになるのか?
試合前のレフェリーの注意の後・・・、
パンチを交えます。
暫くは手探り状態・・・、
開始1分程で鋭い左ジャブ!
そして・・・、ウワァオーーー!右ストレートがクリーンヒット!
パヤノ選手が・・・、
ゆっくりと・・・後ろへ・・・、
倒れて行きます。
基本のワン・ツー、たった一回のワン・ツーでの衝撃KOでした。
井上選手は手ごたえ十分だったようです。勝利を確信したか?
倒れたときに・・・、
マットに後頭部を激しく打ち付けたパヤノ選手、足元がおぼつかず、大丈夫か?と心配するほどの強烈なKOでした。
なんとか立って井上選手とたたえ合うパヤノ選手です。「パンチが見えなかった。」と言っていたらしいです。
可愛いお子さんを抱いての勝利者インタビュー。25歳にして堂々たる受け答えです。貫録たっぷりのチャンピォンです。
次戦は恐らくラスベガスで行われることになるのでは?と噂されていますが、井上選手はこのバンタム級トーナメントの大本命と目されています。あまりボクシング人気のない日本でよりも外国で有名になりました。このKO劇に海外のメディアは世界中にモンスター・井上の強さを発信しています。
私は以前から日本ボクシング界史上最強のボクサーは内山高志選手だ、と言って来ましたが・・・、うぅ~ん!井上選手のその代名詞をあげないといけませんかなぁ・・・?素晴らしい成長を見せている彼の今後に期待です。