やりました!村田諒太選手が昨年王座を奪われたロブ・ブラント選手を圧倒!2ラウンドにレフェリーストップTKOでWBAミドル級チャンピオンに返り咲きを果たしました。
試合前のブラント選手、自信たっぷりの様子でウォーミングアップを続けます。前回は彼の手数に圧倒された村田選手でしたが・・・、
静かに試合を待つ村田選手、いい表情です。期するものがある、この再戦前の村田選手です。
今年もジミー・レノン・ジュニアさんがやって来ました。日本語を交えてのリングアナウンスです。この人がここにいるだけで会場が盛り上がる感じです。存在感があります。
満員の会場は熱気に満ちています。さぁ、試合が始まります。
予想を覆していきなりプレッシャーをかけてくるブラント選手。さぁ、どうなりましょうか?
ブラント選手の前進を強いパンチで止めた村田選手、前回とは違って盛んにパンチを繰り出します。前回はクリーンヒットを狙いすぎたのか・・・?自分が手を出す前にブラント選手にパンチを繰り出され続けて、軽いパンチながらダメージを蓄積させてしまった村田選手でしたが、今回は非常に積極的にパンチを繰り出し、手数では負けていません。
次第にブラント選手が下がり始めました。追撃して打ち続ける村田選手にややひるんでいるか?ブラント選手の表情から余裕が消えて行った第1ラウンドでした。村田選手優勢です。
第2ラウンド、村田選手の攻勢は続きます。ガードの上からでも強いパンチを浴びせます。それがガードを弾き飛ばす結果になり、少しづつクリーンヒットも生れます。
ブラント選手をコーナーに追い込みました。かなり効いたようです。畳みかける村田選手。
ついに捕らえました!このあとブラント選手はマットの上に倒れました。1回目のダウンを村田選手がとりました!
立ち上がってカウントを聞くブラント選手、表情が冴えません。村田選手の強さを改めて感じているに違いないでしょう。
またもコーナーに追い詰めました!防戦一方のブラント選手ですが、連打を続ける村田選手にもちょっと疲れが見えます。
力を振り絞って攻め続ける村田選手です。アツイ!
ブラント選手のガードが剥がされ、顔面にヒット!レフェリーはいつ止めに入ろうかと準備しているかのようです。
猛攻は続きます。必死に耐えるブラント選手。
実は、試合を止めるのがちょっと早かったんじゃぁないかと思っていましたが・・・。
あとでスロービデオを見ると凄いパンチがクリーンヒットしていました。これは止められても仕方ない!いいタイミングでストップさせたと思いました。
村田選手、引退まで考えさせられた前回の惨敗から見事に立ち直りました。ミドル級世界チャンピォンに返り咲きました!おめでとう!
ちょっと不満そうなは表情はみせましたが、まぁまぁストップされた事には納得していたブラント選手です。
今回はプロモーターのボブ・アラムさんも満足した事でしょう。次戦はアルバレスと戦わせたいと、試合後にコメントしていたそうです。
振り返ると、これが村田だ!と言う豪打の連続でした。
前回は本当に手を出さないまま終わってしまったような悔しい試合でした。よくWOWOWのエキサイトマッチで、解説の浜田剛さんが言う事ですが、やはり手を出さなければダメなんですね。
帝拳代表の浜田さん曰く「ガードの上からでも効くんです!ガードの上からでもいいから、とにかく打たなきゃいかんです!」そう、井上選手なんかガードの上から打ってKOしちゃったこともあります。
また、打ち続けているとガードを弾き飛ばしてスキを見つける事もあります。昔ジョージ・フォアマンが出て来たときには、「どこでもパンチ」と言われた豪打でことごとく相手を破壊して行きましたねぇ。凄かったなぁ( ^ω^)・・・。
村田選手も以前このように言っていたことがあります。「ボクシングって、所詮、つまるところはドツキ合いなんですよ。」
彼の原点に戻って、ドツキ合いを制したこの試合だったんではないでしょうか?村田選手にはおめでとう!と言いたいですね。素晴らしいドツキ合いを見せて頂きました。もう33歳です。ボクサーとして高いレベルを保てる残された時間はもうそう長くはないでしょう。彼がベストパフォーマンスを発揮できる間に、アルバレス、ゴロフキンと言った強豪との試合を組んでくれることを祈っています。