歯周病・・・、その言葉を聞いたことがある方は多いと思いますが、それがどのようなものであるかご存じの方はあまり多くないんではないでしょうか?
歯周・・・、つまり歯の周囲の組織、歯肉、歯根膜、歯槽骨が病に侵される・・・、それが歯周病と言える症状だと言えるかもしれません。
歯周病の初期、「歯肉炎」と言われる状態です。歯根、歯冠などについたプラーク(歯垢)、歯石などにより歯の辺縁歯肉が炎症を起こし発赤、出血しやすくなります。
それをほぉっておくと、病状が進行して歯肉の下に隠れて見えない歯槽骨が吸収されて失われていきます。
そして、いよいよ最終段階・・・、歯を支えていた歯槽骨の吸収が進み、歯を支えきれなくなり歯がぐらつき始めます。その前後には深い歯周ポケットの中で細菌感染が起こり歯の周りの歯ぐきが腫れたり、嚙むと痛むなどの症状が出ることが多々あります。そのような重度の歯周病になって初めて患者さんにわかる自覚症状が出ます。残念ながらそこまで進行した歯周病に対して歯医者が出来ることはあまりありません。ほとんどの場合、最終的には抜歯するしか治療方法はありません。
痛くなったら歯医者に行けば治せる・・・、と思い込んでいらっしゃる方々のなんと多い事か・・・(-_-;)。歯医者に出来ることなんて・・・、残念ながら私たちには大したことは出来ないんです。ご自分の大切な体の一部を守るために・・・、皆様どうか歯医者の話をよくお聞きになって、検診で早期発見早期治療にお努めください。
人間ドックで癌の疑い、或いは何かの病気の疑いが認められれば皆さんお医者様の言うことを聞いて治療に入られる方が殆どだと思います。それなのに・・・、何故か歯医者で問題が発見されても、「痛くないからまだいいですよ」と言われる方が多いのは何故なんでしょうね???その答えに関しては、よ~く御自問していただきたいと思っています。<(_ _)>