新原歯科医院

院長ブログ

小児歯科医の最大の敵

大学で小児歯科のクラスで習った事です。小児歯科医の最大の敵は患者さん(子供)の御両親(または保護者)です。

 

言う必要のない事、言ってはいけない事を子供に言って、歯医者に来る前から歯医者はこわいものだと思い込ませてしまいます。おまけに診療室に子供と一緒に入りたがります。

 

「歯医者に行こう、怖くないから大丈夫だよ!」歯医者がなにかもわからない子供に、まず、歯医者って怖いかもしれない、と思わせる言葉です。「痛くないから」・・・、えっ!痛くされるのかなぁ?

 

「いう事きかないと、歯医者さんにつれてくよ!」・・・、最悪です。やっと治療を終わらせると、「痛くなかったでしょ?」・・・次は痛いのかなぁ?「よく我慢できたね」・・・等々。

 

「歯医者に行けば、虫歯を治してくれるだけじゃなく、帰りにおもちゃまでくれるんだ、」くらいのこと言っておけばいいのに、よけいな事を話してかまえさせてしまわないように気をつけて下さいね。

 

終わってからも特に変わったことしてないわけですから、普通に、「歯を強くしてもらってよかったね」くらいにして、大げさに「頑張ったね!」とか、事を大きくすることないんです。歯医者に行くことを、特別なことにしないようにすることが大切です。

 

そして、日本でもそうだと思いますが、アメリカの小児歯科では、絶対に保護者を診療室に入れません。子供が甘えてしまうからです。親が助けてくれると思うのです。一番いい方法は泣くことだと、子供たちは経験上知っています。親もそれには弱いんですね。

 

私も娘が小さい時に、スイミングスクールでの練習を見学に行ったときに、かわいそうで(まだ泳げない頃で苦しそうだったんですね)、もうスイミングスクールやめさせろ!などと言ってしまった覚えがあります。(恥ずかしいですが)

 

小児科の先生たちは、子供たちが怖がらないよう、痛くないよう、歯医者を嫌いにならないように治療する方法を学んで来ています。そのじゃまをしないように親御さんたちも気を付けなければいけないことを知っていただきたいと思います。

 

ちなみに私は小児歯科の訓練は受けておりません。出来れば、当クリニックにはお子さんをお連れにならないようにして頂ければ幸いです。私は子供が歯医者嫌いになった理由になりたくありませんから。(まことに申し訳ありません)

 

 

 カテゴリ:歯の話

2013/12/8・ゴルフ日本シリーズ、宮里優作、大器覚醒

涙の初優勝でした。最後までハラハラさせましたが、呉選手が崩れてくれたこともありましたが、勝つべくして勝ったと言っていいのではないだしょうか。

 

アマであらゆるタイトルを総なめして期待されてプロに入って、なかなか勝てませんでした。ラウンド解説の丸山プロも言っていましたが、ゴルフ界の七不思議とまでいわれていた大器がついに覚醒しました。

 

この選手が活躍してくれることによって、日本のプロゴルフツアーが盛り上がっていくことを期待したいですね。宮里一家はみんな泣いていましたね。

 

私は再来週に佐倉カントリークラブで高校同期の「七高グリーン会」のゴルフコンペです。私はショットはそんなに悪くなく、ほぼ毎回ドラコンかニアピン賞を頂いているのですが、それにもかかわらずスコアが110くらい平気で叩くので、M君には「新原の七不思議」と言われています。

 

前回M君と同組だったので、彼も僕のアプローチを見て理由がわかったようです。でも最近少しアプローチイップスも克服し始めてきています。久々に100は切りたいなぁ。

 

それにしても日本のゴルフ取材のカメラマンさんたち、先週も池田勇太選手に怒られていたところをテレビの音声にとらえられてしまっていましたが、昨日もちょっと押しすぎ、危ないですよね。

 

アメリカでも石川遼君をおいかけて行っている日本の記者さんたち、あまり評判芳しくないように聞いていますが、(本当のところは知りませんが)どうなんでしょうね?

 カテゴリ:スポーツの話

2013.12/6 村田、八重樫、井上兄弟・本物のボクシング

本物のボクシングを見せてもらいましたね。八重樫選手、足でソーサを翻弄しました。ソーサも相手の強さを認める圧勝でした。(ライトフライ級を10回防衛した強豪ソーサです) これであとは他の団体との統一戦に行くのでしょうか。この階級には、ミニマム、ライトフライで無敗の絶対王者だったロマゴン、こと、ローマン・ゴンザレスが階級を上げて参戦してきます。面白くなりますね。

 

井上兄弟、すごいですねぇ。あの若さでこの強さです。順調に成長してほしいですね。井岡選手とやったら面白いんだけど、受けてくれるかなぁ。その前に階級上げられてしまうかもしれません。ただ、あのあファイティング原田選手は19歳で世界チャンピォンになりました。レイ・(ブンブン)マンシーニは20歳で世界王者になりました。20歳の井上選手、それにどこまで近づけるか?期待します。

 

そして期待のミドル級村田諒太選手、少し内容には不満だったでしょうが、プロ転向2戦目、まずまずでしょう。課題点もいくつか見えたと思います。これから相手が強くなっていくと、ミドル級のトップランカーのパンチは重いですから、あのようにボディーを打たせてはかなりダメージを受けるでしょう。

 

1戦1戦、成長してタイトルを狙えるところまでなんとか行ってほしい、いや、行けると思います。やはりオリンピック金メダリストの強さは垣間見せてくれました。毎回本物のボクシングを見せてくれることでしょう。東京オリンピックで金メダルをとった桜井選手は残念ながらタイトルマッチで負けてしまいました。

 

当時はプロアマとのへだたりが大きくて、アマチュアボクシングから「裏切り者」のように扱われ、苦労したそうです。村田選手もプロに転向する際いろいろありましたが、なんとか切り抜けてきました。彼には本当に自分の力を出し切ってほしいですね。

 

モハメッド・アリもジョー・フレージャーも、シュガー・レイ・レナードも、他にも多々オリンピックのメダリストとしてプロで活躍したボクサーが多くいます。そのフットステップを村田選手にも歩んでほしいなぁ。

 

八重樫選手が3人の子供たちと一緒にインタビューを受けている映像はほほえましかったですね。彼が結婚した時のエピソードも感動するものがあります。少しでも長く、あの一番下のお嬢さんにも記憶が残るまで頑張れ!

 

私が「本物のボクシング」と言う言葉を使った理由はボクシングファンの方だけでなくともわかっていただけると思っています。本物は私のような素人でさえも感動させてくれますね。

 カテゴリ:スポーツの話

スタッフ交代

助手の体調がどうにも戻りません。本人もかなり身体がきつく、相談の結果、新しいスタッフを募集することになりました。ずっと頑張ってくれたので残念ですが、仕方ないですね。

 

引き継ぎの前後、なるべく患者さんにご迷惑をおかけしないようにがんばりたいと思っております。宜しくお願いいたします。

 カテゴリ:日々のこと

先生が多い国

日本と言う国は「先生」という単語をいろんなところで使いますね。なんでも先生にしちゃってます。アジアの国はこの傾向があるのでしょうか?尊敬の念を込めて、尊敬されるべき人に使う言葉なのでしょう。

 

学校の先生はまさに「先生」ですが、医者、歯医者も先生、弁護士さん、会計士さん、税理士さん・・・、スポーツのコーチや監督も「先生」と呼ばれることが多いですね。そうそう、議員さんもでしたね。(なんで議員が先生なのか意味わかりませんけど)

 

先生でないかたからすると、「先生」と言っちゃった方が簡単で楽なんでしょうね。名前覚えなくても通じますからね。

 

英語ではそういう便利な単語はないですから、それぞれに違った言葉を使わなくてはいけません。

 

私は「先生」と呼ばれるのがあまり好きではありません。仕事のときは仕方ないので我慢しています。他では、そう呼ばれたくないので、聞かれない限り歯医者であることを自分からは言いません。

 

いくつかのライブハウスで、常連のようになっていますが、どこでも「新原さん」と名前でよんでくれます。一軒だけ、たまたま患者さんと出くわしてしまい、知られたお店がありますが、そのあとでもそのお店の人たちは名前で呼んでくれるので、とても嬉しいです。

 

私の知る限りの同業の方たちは、みな謙虚で、患者さんの為に一生懸命仕事なさっている方ばかりですが、若い頃から「先生」と言われ続けていると、少し勘違いしてしまっている方もたまにいるかもしれません。

 

近くに某流通大手の会社がありますが、たまたま私の高校同窓の親友G君(ゴルフ仲間でもあります)がその会社に勤めておりまして、聞いたのですが、その会社では肩書きで人を呼ばないんだそうです。

 

部長、とか専務、とかでなく、誰にでも名前で○○さん、と言うのだそうです。患者さんで、その会社を経て起業なさった方がいるのですが、そのFさんはそれをとても良く思っていて、今の自分の会社でもそういうふうにしているそうです。

 

また、逆に肩書きだけで人を判断する人もたまにいますよね。肩書きのある人には丁寧にぺこぺこ、他のひとには傲慢な態度をとる。こういうの、いやですね。

 

この世の中から肩書きがなくなったら、そんなこともなくなるんでしょうか?多分無理だろうなぁ・・・。ジョン・レノンのイマジンに付け加えたいなぁ、「もしこの世界に肩書きがなかったら」

 カテゴリ:未分類

スタッフが・・・

最近、助手が体調を崩しまして休みがちになっています。少々困っています。

 

元々強い人でもなかったのですが、あまり無理させるのも彼女のご主人に申し訳ないからなぁ・・・。

 

考えなくてはいけないなぁ、と思い悩んでいます。

 カテゴリ:日々のこと

師走

あっという間に12月になりました。無事に一年が終わるように祈っています。

 

患者さんと話していると、みんな、歳をとるほどに一年が早く終わるような気がするようです。

 

若い頃は一年の間にあれもこれも・・・、いろんな事があったように思います。

 

今は何事もなく、いつのまにか師走です。

 

走るほど忙しくもなく、何事もなく一年が過ぎていくことが幸せに感じる歳になったかなぁ?

 カテゴリ:日々のこと

サリンジャー、ディンギーで(小船のほとり)

私が高校生の時にサリンジャーの「九つの物語」を読みました。内容は殆どおぼえていません。一つだけ、やけに印象に残ったのは、「ディンギーで」(今は、小船のほとり、と言うらしいですね。)と言う短編で、まったく意味が理解出来なかったところがあったという事です。

 

このことを書こうと思い、立ち読みしたり、ネットで調べてみたら、その前、その後で何人もの人の訳本があるんですね。知りませんでした。

 

私が覚えているのは、小さな子供が、ある人たちが自分の父親のことをタコだ、と陰口を言っているのを聞いてしまい、ショックを受けた。お母さんと話していて、「僕は凧になって空に飛んで行ってしまうの?」

 

よく覚えてないんですが、かなり原文と違うかも知れませんが、そんな感じだったと思います。前後の文章をよく読んでも全く意味がわかりませんでした。

 

その後、アメリカで大学に入り、多少ヴォキャブラリーが増え、「Kike」と「Kite」を聞き違えたのだと理解出来ました。

 

Kikeは「ユダヤ野郎!」みたいにユダヤ人を軽蔑した言葉です。Kiteは凧のことです。小さな子供だから、まだ語彙が多くないんですね。こんな悪いスラングを知るようになるまでには少しまだ早い年齢です。子供でも凧は知っています。

 

なんで凧って言ってるのかわからないけど、口ぶりから、悪口を言っているらしいことは感じたのですね。それでとても悲しくなって小舟に引きこもってしまったわけです。

 

これは訳すの難しいですよね。ネットで見たらこのことを書いている人が結構いました。サリンジャーを好きな方たちには当たり前の話なのかも知れません。

 

そして、今本屋さんで売っている本は私が読んだものより少し後の物のようです。古い文庫本はすぐ絶版になりますから、なかなか見つからないのかなぁ。

 

先日本屋さんで立ち読みしたのは、野崎さんと言う人の訳ですが、タコを「ユダ公」、「ユダコ」と言う単語を使っています。その前後の文によって、凧とユダ公を勘違いしている事がわかるように(かなり苦しいですけれど)なっています。

 

でも、やはり英語のニュアンスは伝えられていないかなぁ。いやぁ・・、翻訳家さんたちの仕事って大変ですね。ある意味アートだと思います。逆に日本の、夏目漱石の草枕の「智に働けば角が立つ。情に掉させば流される。意地を通せば窮屈だ。兎角人の世は住みにくい。」なんて、英語にするの大変だろうなぁ。

 

漱石の本ならきっと英訳されているんでしょうけれど、いったいどう訳しているんでしょうね。漱石の言葉の美しい、ちょっと小じゃれな流れを伝えるの難しかったでしょうね。歌を訳詩する場合は、多少意味が変わっても許されるところがありますが、小説はそうは行きませんものね。いやいや、大変だ。

 カテゴリ:未分類

アメリカで歯医者がグローブを使い始めた理由

今は殆どの歯医者が治療用グローブを使っています。でも私がアメリカで歯科大にいた頃は、まだ歯医者はグローブを使わず、素手で治療していました。口腔外科や歯周外科の手術のときだけグローブを使っていました。

 

1983年に日本に帰って来て、翌年の日本の国家試験に合格し、84年から働き始めましたが、日本でも当時は殆どの歯医者は素手で治療していましたね。

 

一日に何十回も手を洗って(治療台から離れるたびに洗いましたから)いたので、冬などは手が荒れて大変でした。

 

その頃からアメリカでは歯医者が治療にグローブを使うようになりました。なぜでしょうか?

 

エイズと言う病気がどんどん広まりはじめたからです。私がカリフォルニアで歯科大に在学していた1981年に、サンフランシスコやロサンゼルスのあるコミュニティー(同性愛者ですね)の人たちに奇妙な病気がはやり始め、Aidsと言う病名がつけられました。(acquired immunodeficiency syndrome)

 

あっと言う間にゲイ以外のひとたちにも広まりはじめました。初めのうちは治療法がなく、潜伏期間は長いけれど、発症するとほぼ100パーセント死に至る病でした。

 

幸い日本ではいまだにエイズに感染、発症した人はそう多くありませんが、アフリカの一部の国では3人に一人くらいいるそうです。アメリカだもそこまでは行きませんが、当時はどんどん感染者が増加していった時代でした。

 

エイズから自分の身を守るために歯科医たちはグローブを付け、ゴーグルをかけ、重装備で治療にあたるようになったのです。ボクシングの試合のときにレフェリーがゴムのグローブをつけるのと同じ理由です。

 

でも、そういうことは既に忘れ去られ、患者さんのために清潔さを保つためにしていると、今では思われているでしょうね。グローブをしていたって、よく洗わなければいけないし、席を立って、何かに触ってから手を洗わなかったら清潔ではないですよね。

 

実は口の中は元々バイキンだらけですから、外科の手術時の時ほどは清潔域、不潔域の区別にあまり意味はありません。もちろん清潔な手で治療しなければいけませんが、手袋をせずとも良く洗った手なら全く問題なく、穴の開いた手袋をするよりはずっといい。だから昔はグローブは使いませんでした。

 

アメリカで治療用グローブを皆使うようになってから、日本でもグローブを使うようになって来ました。多分その理由をよく考えていた人は少なかったんではないかな?今は当たり前のようにグローブをしますので、誰も何の疑問も持ちません。

 

私がグローブを使い始めた理由は、私の手がオキアミ・アレルギーになってしまったからです。ゴルフをやらなくなってから。釣りが好きになり、毎月千葉の海に船釣りに行っていました。その餌にオキアミと言うエビのような形のプランクトンを使います。

 

ある一時期から、釣りから帰ると手の皮がボロボロむけるようになりました。一週間ほどかけて一皮むけるときれいになります。その間は手の表面がみじめな状態で、この手で人様の口の中を治療するのはあまりに申し訳なく、グローブを使いはじめたのです。

 

ずっと素手で仕事して来ましたから、正直今でも苦手です。手指の微妙な感覚がなくなるからです。また、細いファイルと言う器具を使う歯内療法(根管治療)では、ファイルにゴムがからまって、使いづらいことこの上なしです。

 

今は釣りの代わりに月一ゴルファーです。ほとんどのゴルファーは左手にグローブを付けます。私にとっては手の皮が一番フィットするグローブなので素手でグリップを握ります。友達は不思議がりますが、皮一枚挟まるだけで感覚が鈍るように感じてだめなんですね。

 

今は釣りに殆ど行かなくなって、手はきれいですが、今の時代に素手で治療したら、患者さんはきっといやな思いをするでしょう。ま、私も昔のように一日何十回も素手を洗うことがなくなって、手は荒れないのでいいのですが。

 

思い込みと言うものは面白い(?)ですね。自分のために始めたことが、いつの間にか患者さんの為にしているように思われています。それもまた良い事なのかな?

 カテゴリ:アメリカの歯医者の話

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