新原歯科医院

院長ブログ

カテゴリ: スポーツの話

バルタスロール1980の思い出

今全米プロゴルフトーナメントが行われているバルタスロールゴルフクラブで1980年に全米オープンが開催され、ジャック・ニクラウスと日本の青木功選手が今でも語り継がれる熱戦を繰り広げました。

 

その時は私はまだアメリカにいましたから、日曜日の午後の二人のバトルを生中継で放送していたテレビにかじりついて見ていました。

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その2年前に世界マッチプレーで優勝した青木選手ですが、その試合(世界マッチプレー選手権)はアメリカではあまり権威ある大会とは位置づけられていませんでしたから、彼の実力はまださほど高く評価されていなかったのです。

 

ですからこのUSオープンでのニクラウスとの4日間にわたる死闘が青木を「世界の青木」として認識させた一戦だったと言っても過言ではないと思います。

 

この試合についてはいろいろな報道がなされ、日本ではいまだに語り草になっているくらいですからその試合経過等、多くの方々がご存じだと思います。

 

最後の18番でニクラウスがバーディーパットを決めて優勝を確定した後、グリーンになだれ込んで来ようとする人たちをニクラウスが押しとどめて青木選手に最後のパットを打たせた事は有名です。いまでもユーチューブでそのシーンは見ることが出来ます。

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あまり知られていないことがあります。この試合のあとで青木選手が先にホールアウトしてニクラウス選手にウイニングパットを打たせるべきだったのに、青木が50センチのパットをマークしてニクラウスに2メートルのパットを打たせたことを一部のメディアが批判したのです。

 

ゴルフではカップから遠い方から順番に打つ、と言うしきたりがあります。プロの試合ではグリーンに乗っているいないにかかわらず遠い方から打って行きます。ただ、トーナメントの最終日、最終組、最後のホールではそうしないこともあります。ウイナーがカップインしたところで試合を終わらせる為です。

 

そうですね、2打差で続く青木選手がバーディーをとってニクラウスがスリーパットすれば同スコアで並びます。ただパットの名手ニクラウスが2メートルからスリーパットすることは非常に考えづらい状況です。こういう場合は青木選手が「お先に」ホールアウトしてニクラウスに後から打たせるのがゴルフ界の慣例であり勝者に対する礼儀だったと言えるでしょう。

 

そのパットが入らなくてもウイニングパットをタップインするだけです。ですから実際リアルタイムで観ていた私もそう感じていました。でもニクラウスは青木の為に観衆を押しとどめただけでなく、この事に対するメディアの批判からも青木を擁護したのです。

 

多分青木選手は(私がその時感じた事ですが)その勝負に完全に気持ちが入っていってしまっていて、そういう慣例の事など頭をよぎりもしなかったのではないでしょうか?最高の舞台で最高の勝負をして来たからです。

 

ただ、青木選手のその時の思考状況はとにかくとして、「これだけの戦いは最後に何があるかわからないんだから、勝負に徹して短かいパットをマークして相手にプレッシャーを与える事は勝負師としてはあることだよ・・・。」と青木選手に批判的なメディアに反論してくれたのですね。この話はもっと知られてもいいように思います。

 

もう一つ、いい(?)話があります。これはネットでその時の動画を見ればわかります。青木選手が最後のパットを入れて、ニクラウス選手と健闘を称え合います。その時にニクラウスが青木選手の頭を軽く叩き、また撫でて「お前、よくやったなぁ・・・」とでも言っているような雰囲気です。

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青木も死闘を終え、ホッとしたのでしょう、悔しがるそぶりもなく「有難うございます」と頭を下げます。そしてニクラウスがまた子供を褒めるように青木選手のの右頬を軽くタップします。二人ともホントウに相手に対する敬意で一杯のシーンでした。

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いいシーンだったので今でもよく覚えていますが、こうしてネットにいくらでもこの時の映像があると言うのは・・・、いやいや・・・、凄い時代になったもんだ・・・と、年寄りはすぐそういう風に思ってしまうのです(笑)。

 

本当に話したい「いい話(?)」はこの後日談です。83年(この3年後ですね)に私は歯科大を卒業して日本に帰って来ました。(丁度その年の初めに青木選手がハワイアンオープンで劇的なPGA初勝利した瞬間も私は向こうで見ました。)帰った当時はまさにAON時代と言われる日本ゴルフの黄金時代でした。毎週私も日本のゴルフトーナメントをテレビで観ていました。

 

そうしましたらですねぇ・・・、青木選手は一年に何勝もしていましたが、勝った時に優勝争いをしていた若い選手の頭をなでて「頑張ったなぁ・・・」みたいに言ってるんです。以前はこんな行動はしなかったんじゃぁないかなぁ・・・?と、考えてみると・・・、ハッハァ~~~。解ったぞ~(笑)!

 

これは全く私の個人的見解です。あのバルタスロールでの死闘のあと、気持ちが落ち着いてからきっと青木選手は考えたのです。「あれ、ニクラウスって俺より2歳上なだけじゃん!」

 

ニクラウスと言えばその20年近く前からスーパースターでした。日本にも何度も来ています。ニクラウス、パーマー、プレーヤーのビッグスリーゴルフと言うテレビ番組は私も子供の頃いつも観ていて「僕も大人になったらゴルフやりたいなぁ・・・」と思わせてくれた番組です。

 

そんな世界のスーパースターと互角の勝負をしたのです。終わってしまえばやはりスターの前では謙虚になってしまっていた青木選手がそこにいました。歳はたった2歳違いでもゴルファーとしてはちょっと名前負けしてました。

 

全く私の個人的見解ではありますが、きっとあとで冷静になって考えてみると、人一倍負けず嫌いなはずの青木さんですから、ちょっと悔しくなって来たんだろうな・・・。まるで子ども扱いされたように感じたのかも知れません。

 

日本の試合になると、ニクラウスのように若手の頭を叩いて撫でて、激励するようになったのはそういう理由だったんだ・・・、と(何回も言う通り全くの私の個人的見解です)勝手に納得しました。ま、いいんじゃないでしょうか(笑)。青木さんは日本ではニクラウスのような伝説的ゴルファーの一人なんですから・・・。

 

閑話休題、劇的なフィナーレの舞台となった18番ホールは550ヤード程のパー5です。当時日本では飛ばし屋で鳴らした青木選手はウエッジでサードショットをピンまで50センチに寄せました。スリーオンです。今回の全米プロの練習ラウンドで松山選手は5アイアンで2打目を打って乗せたそうです。

 

きっとダスティン・ジョンソンやバッバ・ワトソンなどはショートアイアンでツーオンさせて来るのではないでしょうか?いやはやなんて時代になったんでしょう?パー5のセカンドをミドルアイアンで打つなんてつまらなくないのかなぁ(笑)?

 

さて、現在進行中の全米プロに出場している3人の日本選手は好調です。全員上位で決勝ラウンドに進んでいます。3日目は悪天候のためサスペンデッド、松山選手はスタート出来ませんでしたが暫定10位です。ただ明日は一日で2ラウンド消化しなくてはいけない厳しい最終日になりますが、池田選手、谷原選手共々期待しましょう。

 

かつてこのコースで激しい優勝争いをした青木功さんのように、いつか日本選手がまた世界を湧かせる日が来てくれる事を期待したいと思います。

 

 

 

 

 カテゴリ:スポーツの話

都立城東高校、散る!7/26/2016

速報です。

 

東京都東東京大会準決勝、城東高校善戦むなしく3-0で関東一高に敗れました。

 

1回と6回に守備の乱れもあり失点しました。二度満塁の好機を得ましたが点には結びつかず・・・、完封されましたが、関一と二松学舎の二強時代と言われる東東京で健闘した城東高校野球部に拍手を送りたいですね。

 

 

 カテゴリ:スポーツの話, 日々のこと

井岡・和気・ダブル世界タイトルマッチ・7/20/2016

和気選手、根性見せたねぇ!テクニック、スピード、パンチ力すべてにおいて上回るグスマン選手を脅かせたよ。いい試合だった。

 

カットマンもよくあの右目下のバッティングによるカットの出血を止めるもんだ。あそこ大きな血管があるところだけどそこまでギリギリ深くなかったこともあったんだろうけど、最後は内出血で完全に目が塞がっていました。いいストップだったでしょう。

 

悔し涙にくれた和気選手でしたが、もう一度チャンスをつかんでほしいですね。グッドファイト!

 

井岡チャンピォン、順当な勝ちでした。でもララ選手は凄いガッツを見せたと思います。9ラウンドくらいまでは打たれてはいても全く顔の腫れもなく、手数では圧倒してたから、ちょっとした差だったように感じました。

 

井岡選手は素晴らしいテクニック(特にディフェンス)、スピード、パンチ力を持つ素晴らしいチャンピォンです。だからこそ、あのローブローはやめてほしいんだよなぁ。ボディブローの三割方はローブローです。

 

始めのラウンドではレフェリーもローブローに注意をしていたけど、2ラウンド以降は野放し状態でした。ベルトの上ならフックのボディーブローはエルボーブロックでストップ出来るディフェンスをララ選手はしていました。ベルト下くらいならまだしもかなり低いブローもかなりありました。

 

井岡選手の度重なるローブローにガードを下げたララ選手の顔面を捉えるパンチが増えました。それでも手数を減らさず前に進んでファイトしていたララ選手もついにダメージがたまり力尽きた・・・。そういう試合でした。

 

亀田兄弟もローブローが得意だったけど、それ程ではないにしてもちょっと多すぎる。井岡くんの評価が井上選手より上がらない理由の一つはこういうところにあると思ううよ。素晴らしいテクニックを持つ強いボクサーであるだけに本当に惜しいと思います。

 

本当に強い井岡選手だからこそ、文句のつけようがないファイトで圧倒してほしかったと強く思います。ララ選手とスパーリングを重ねたというローマン・ゴンザレス選手は井上選手との試合を視野に入れていると聞きます。井上サイドもそれを熱望しているようです。井岡陣営はどうなんでしょう?

 

この試合のリングサイド正面にワタナベジムのワタナベ会長が真ん中に座っているのが見えました。彼は今年春、日本ボクシング協会会長に選ばれたのです。内山選手の所属するジムの会長さんです。

 

内山選手が出てくるまでワタナベジムの名前を知っている人は少なかったはずです。内山選手の力が渡辺会長をこの地位に立たせたと言っても過言じゃないと思います。内山選手は私の中では日本ボクシング史上最強のボクサーであり、日本の宝です。

 

渡辺会長も内山選手のおかげでかなりお金も儲けただろうし地位も得ました。内山選手の為に最後の花を咲かせるマッチメークをしてもいいんじゃないんでしょうか?とボクシングファンはみな思っていると思います。

 

今日はちょっと本音を出してしまいました。日本のボクシングファンの一人としての願いがあるのです。

 カテゴリ:スポーツの話

全英オープンゴルフ・2016

全英オープンが終わりました。最終組で別次元の強さを見せて戦ったステンソンとミケルソンでしたが、ステンソンがなんと20アンダーと言う好スコアで初のメジャータイトルを取りました。

 7月17日、男子ゴルフのメジャー第3戦、全英オープン選手権の最終ラウンド、ヘンリク・ステンソンが優勝した(2016年 ロイター)

 

ミケルソンが17アンダー、そして3位のホームズはなんと6アンダーですよ。優勝したステンソンと3位のホームズがなんと14打差です。昔タイガーがぶっちぎりで勝ったメジャートーナメントがありましたが、あれ以来くらいの大差だったんじゃないでしょうか?すごいねぇ。

sutenミケルソンもすごかったですけどね・・・。

 

kazeこんな風とか・・・、

 

rahuこんなラフとか・・・、

 

残念ながら厳しい自然とコースに翻弄された日本勢は池田選手が13オーバーの72位、市原選手が18オーバーのブービー、79位と惨敗でした。3位のホームズからでさえ20打差以上・・・(泣)。

 

残念ですが、松山選手(予選落ちしてしまいましたが)以外の日本選手の世界での立ち位置はこんなところなんだろうな?と思います。レベルが少し違う気がする・・・。AONの頃はもっと世界と戦えたのですが・・・。

 

今回参加した日本人選手たちの中でダブルパー以上打ってしまった選手が3人いましたか?勿論他の国の選手たちの中にも悪いスコアを打った選手はいましたけど、ちょっと打率が良すぎです。

 

それはともかく、改めて録画を見て、いやぁ・・・、全英オープンの歴史に残る素晴らしい優勝争いでした。心が動かされました。

20160718_223349Good loser ミケルソンが祝福していました。

 

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その場でクラレットジャグに名前を彫り込んでいるのでしょうか?

 

20160718_223731

いい絵だなぁ。

 

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最後のパットをねじ込んだ瞬間です。

 

もし私があそこでプレーしてたら・・・、バンカーやラフから永久に抜け出せず、ホールアウト出来ないかもしれないくらい凄いコースでした。

 

でも、一度でいいからあのような歴史のあるリンクスでやってみたいと思うのは何故なんでしょうか(笑)?

 

 

 カテゴリ:スポーツの話

まさか・まさか・まさか!

「まさか!」の三乗くらいの驚きです。内山高志選手が落ちました。

 

無名の格下ボクサー、などと失礼な事を言ってしまったけど、暫定王者のコラレス選手の捨て身のロングフックを振り回して来る作戦に嵌ってしまいましたね。

 

1ラウンドでいいのを一発貰って少しダメージも残っていたんでしょうが、2ラウンドに強烈なスィングフックを顎に貰い、立とうとした膝が折れるほどのダメージを受けました。もう少しでそのラウンドを凌ぎ切れそうだったのだけど、本人も言っていましたが「ダメージも減って来たのでラウンドの最後に一発入れて終わろうと・・・」プライドが勝ったのでしょうか、セコンドは「クリンチ!」と叫んでいましたが、当てに行って返り打ちにあいました。あと一秒で2ラウンドが終わったのですが・・・。

 

これもボクシング、内山選手の負けを想像した人がどれだけいたでしょうか?勝ったコラレス陣営自身が信じられないような大番狂わせでした。

 

これでタイトルを失った内山選手が海外でのビッグマッチを戦うチャンスが遠のきました。もっと早くなんとかしてやれなかったもんだろうか?でもまだ衰えたわけではありません。これからの進展を見守って行きたいと思います。

 カテゴリ:スポーツの話

フェニックス・オープン速報

午前8時50分現在、松山選手とファウラー選手のプレーオフは4ホール目に突入しています。私は家を出れません!

 

4ホール目、ファウラーがティーショットを池に入れました!

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ファウラー池ポチャ後の第3打

 

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松山ティーショット

 

ファウラー、パーパット入らず!ボギーだ!

 

20160208_090224松山もバーディーパットは逃し、パーパット。

 

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やった!松山選手USPGAツアー2勝目です!あめでとう!

 

さぁ、急がないと…、遅刻してしまう!(9時8分)

 

 

 

 カテゴリ:スポーツの話

年末のボクシング

今年の初ブログ、やはり年末のボクシングのレポートをしないわけには行きません。

 

みんないい試合でした。井岡戦、田中戦、高山戦、田口戦・・・。

 

でも井上選手と内山選手の二人の試合は、いやぁ・・・、強さを見せつけた凄いノックアウト劇になりました。

 

軽量級ではありえないようなガードの上からのパンチで倒してしまう、というパンチ力を見せた井上選手。

 

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完璧無比、と言っても過言ではない内山選手、ボディ2発で相手をのたうち回らせた彼の強さ。

 

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この二人は間違いなく世界の頂点にいると思います。

 

恐らくスーパーフライに上げて来るであろうロマゴン(ローマン・ゴンザレス)も井上尚弥選手との試合には興味を持っているようです。実現すればすごいファイトになるだろうなぁ・・・。

 

内山高志選手は海外での強豪との試合が期待されています。是非実現して彼の強さを世界に知らしめて欲しいですね。

 

今年のボクシング界は楽しみがいっぱいです。

 

 カテゴリ:スポーツの話

BOX・三浦隆司、壮絶に散る

昨日(11/22)、ボクシング世界スーパーフェザー級タイトルマッチがラスベガスで行われました。

 

試合が終わって、リングアナウンサーのマイケル・バフェット・ジュニアが「たった今私たちは最高のボクシングマッチの一つを目撃しました。」とアナウンスしました。壮絶な打ち合いでした。

 

1ラウンドにいいパンチを貰った三浦選手、辛うじてクリンチに逃げ、倒れずにゴングを聞きましたがかなりのダメージがあったようです。

 

しかし徐々に回復し、4ラウンドには逆に得意の左でダウンを奪い、その後は攻勢を強めて行きました。

 

何度か挑戦者のフランシスコ・バルガス選手をぐらつかせ、KOの期待を抱かせました。バルガス選手の右目は上下二箇所をカットし、青黒くはれ上がり、いまにも視界をふさがれそうな状況でした。

 

8回終了時にはレフェリーが、これ以上パンチを貰ったら試合をストップする、とバルガス陣営に伝えたほどでした。

 

ただ、それまでに日本の解説陣(ジョー小泉氏と元チャンプの西岡氏です)は再三「もっとガード上げた方がいいね・・・。」とコメントしていました。そして9ラウンド目の早い時間に危惧していた事が起こりました。

 

三浦選手も勝ちを確信して油断があったのかも知れません。KOを狙いすぎたのかもしれません。最強挑戦者(世界一位のバルガスです)の捨て身のアッパーをもろに食らい、ふらついたところに連打を貰いました。

 

倒れちゃえばまだ良かったかも知れません。なまじ耐えようと立ち続けた為に数発余計に貰ってしまいました。始めの数発が効いて、クリンチすることさえおぼつかなかったのです。

 

ついにダウンしましたが、まだ時間がたっぷりありました。立ち上がった三浦選手を容赦なく叩き続ける相手を遮ってレフェリーが試合を止めました。もうこれ以上は危ない・・・。妥当なストップでしょう。

 

あのアッパーを不用意に食らわなければ、止められていたのは逆の選手だった筈です。いやぁ・・・、本当に惜しい敗戦でした。

 

負けはしましたが、冒頭に書いたように三浦選手のファイトは大きなインパクトを世界に与えました。彼の強さは最強挑戦者相手に十分すぎるほどアピール出来ました。村田諒太選手が勝ったにも拘わらず凡戦として、いい評価を得られなかったのとは対照的な一戦でした。

 

すでにこの試合は今年のベストバウトの第一候補とも言われているそうです。世界が三浦を知り、必ず彼にはまたチャンスが与えられる事でしょう。次回に期待です!油断せず、ガードをあげて・・・。

 

日本にはもう一人のスーパーフェザー級チャンプがいます。(それもスーパーチャンピオンです)内山高志選手です。

 

彼は4年前に三浦選手を左一本で(初回に右手を痛めたため)TKOし、その前後10回タイトルを防衛、そのうち9回はKO、またはTKO勝利と言う日本が誇るスーパーチャンピオンです。

 

三浦選手には失礼ですが、内山選手のほうが格上と言うのは間違いないところだと思います。しかしこのような世界にアピールするチャンスがなかなか回って来ないのは、やはり帝拳とワタナベジムの差なのでしょう。

 

年末のタイトルマッチにぜひとも勝って、来年こそは内山高志選手にも世界に名を売るチャンスが来てくれる事を期待しています。彼もそう若くはないですからね。

 

ところでメインの試合ではアルバレスがコットに判定勝利を収めました。次は是非ゴロフキンとやってほしいなぁ・・・。

 

 

 カテゴリ:スポーツの話

さよなら北の湖

北の湖親方が逝ってしまいました。

 

私と同学年でもあり、両国中学出身であることなどから、気になる存在でもあった大横綱でした。

 

私たちの時代は都立高校に入るには、学区内の高校に限られていました。葛飾区に住んでいた私は第六学区、墨田、江東、江戸川、葛飾区の中学生たちは六学区の(都立ならば)高校を受験しました。

 

両国中学も同じ学区でしたから、私の行った墨田川高校にも両中出身の同級生がたくさんいました。(4~50人いたんでしょうか?私の出た堀切中学からは2人しか入れませんでしたが)

 

今は相撲界では中学を卒業してからでないと力士になれませんが、当時は中学生で力士になって相撲をとっている人たちが大勢いました。

 

地方から来て相撲部屋に入った子供たちは両国中学に通う子が多かったようです。当時は相撲部屋は殆ど両国近辺にありましたから。

 

ですから両国中学出身の私の同期生たちはまさに北の湖(小畑少年)の同窓生だった訳です。

 

彼らに聞くと、やはり北の湖は他の相撲取りの同期生の中でも一人飛びぬけた存在感があったそうです。

 

最年少で横綱に昇進し、横綱として最多勝、など記録も残していますが、輪島との数々の名勝負など、記憶に残る名横綱でした。

 

いまでも記憶に残っているのは、恐らく北の湖がまだ三役の頃、横綱輪島に勝った相撲です。輪島が得意の左下手投げに行くところを逆に右の上手投げでしとめました。

 

直後の勝利者インタビューで、「下手投げに来ることは解ってたから、上手投げで返してやろうと思って待ってました・・・。」と、不敵というか、ふてぶてしいコメントを残したことは忘れられません。

 

もうひとつ、ある場所で優勝争いをしていた北の湖が結び前の一番で勝って、勝ち残りでたまりに座っていた時のことです。北の湖を援護するべく弟弟子の北天佑が(優勝争いをしていた隆の里との一番だったらしいです。)見事にライバルを下しました。その勝利によって13日目で北の湖が優勝を決めたのですが、土俵上の北天佑と立ち上がって帰ろうとする北の湖の目が合って、ニコッと笑い合いました。

 

まるで大関北天祐が「兄貴!やったぜ!」と言っているようなアイコンタクトがいまだにに記憶に残っています。この場面は多くの方々が覚えていらっしゃるようです。ユーチューブでもこの場面が見られます。

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その怪力(握力が100キロあったそうですが)北天祐は45歳の若さで亡くなりましたが、兄貴分もまだ若い62歳で弟分のところへ旅立ってしましましたね。

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ご冥福をお祈りします。

 カテゴリ:スポーツの話

Heiwa・PGM総武カントリー倶楽部総武コース2015

先週の土曜日に思い立って男子ゴルフの試合を見に行って来ました。総武CCなら電車で近いし、今田竜二選手が出ていましたから見たかったこともありました。

 

朝、亀戸駅前でゆっくりコーヒーを飲んでから押上で電車に乗ったのは10時近くでした。毎月行っている船橋カントリー倶楽部とは北総公団線の線路をはさんで反対側にあります。同じ千葉ニュータウン中央駅かと思っていたら、一つ先の印西牧の原駅でした。

 

送迎バスで約10分、コースに到着しました。このコースは私の先輩の松田さんが昔からメンバーだったので何回か連れて行って貰ったことがあります。

 

当時はまだ古びたクラブハウスで、(今の船カンと同じような)名門コースってこんな感じなのかなぁ?などと思ったこともあるような雰囲気の入り口でした。コースは素晴らしいですけどね。

 

数年前にPGMの傘下に入り、このコースはPGMグループの旗艦コースとして整備され、クラブハウスも豪華なものに建て替えられました。

 

コースは元々素晴らしいコースで以前からサントリーオープン等のPGAツアーの試合が行われて来ました。設計は船橋カントリー倶楽部と同じ、名匠富澤誠造氏です。近くでもあり、地形も恐らく似たような所に作ったこともあり、この二つのコースのデザインは似たところがあります。

 

井上誠一氏の名に隠れて富澤氏の名前はあまり出て来ませんが、井上氏にも負けずとも劣らぬ名デザイナーではないでしょうか。難しいけど面白いコースですよね。

20151107_120303

 

試合場では写真撮影は禁止ですが、絶対に迷惑にならないところでこっそり撮って来ました。この林の奥に入れてしまうと1打で出すのは難しくなります。船カンと一緒です。

 

PGMが買い取ってからは、ややお客さんを多く入れるようになったかもしれません。前が詰まる事が多くなったと言う方もいますが、松田さんは最近は殆どこちらには来ないそうです。(ま、千葉カンのメンバーになりましたから、そっちに行くことが多いのでしょう)

 

船橋カントリー倶楽部もそうですが、ここでも1ラウンドプレーするとキャディバッグに入れた殆どのクラブを使っていた事が多々あります。これもいいゴルフコースの条件の一つだと思っています。かなり苦しめられる事が多いんですけども・・・。

 

それはともあれ、11時少し前に印西牧の原駅に到着、送迎バスでコースへ向かいます。今田選手のスタート時間が9時過ぎくらいだったので、うまくいけば丁度9番ホールに来るころに間に合うかもしれません。

 

コースに着いてチケットを買い、試合会場に入りました。

20151107_111455こんな感じ

 

地図を見てクラブハウス前の9番グリーンへ行くと、まさに今田選手、小田孔明選手、横田真一選手がこちらに向かって歩いているところでした。バッチリのタイミングです。

 

ボランティアの人が持つボードを見ると、今田さんはスコアを落としていました。初日は2位タイで終わり、期待していたんですが、ちょっと厳しいかな?

 

14歳で単身アメリカに渡り、ジュニア時代にはアメリカジュニアランキングでタイガーウッズに次ぐ2位にランクされたこともあり、またジョージア大学時代にはNCAAの個人戦であのルーク・ドナルドに次いで全米2位に輝いた素晴らしい実績を持つ選手です。(ルークもアメリカに留学していたんですね)

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青木選手、丸山茂樹選手に次いで日本人3人目のアメリカツアー優勝を飾り、マスターズにも自力で出場し20位に入りました。その次の年だったでしょうか?前半好調だった彼はあばら骨を骨折し、休まずに痛みを抱えたまま残りの試合に出続けた彼は、その後調子を落としました。

 

骨折する前は、間違いなく日本最高のゴルファーだった彼ですが、そのあとシード権も失い低迷が続いています。こうして推薦で出場できる数少ないチャンスで調子を上げて行って欲しいところですが・・・。

 

そのままこの組について後半の9ホールを見て回りました。いつもゴルフの試合観戦に行くときは、距離を測るGPS機能の距離計を持って行って選手の飛距離とか見てるんですけど、ここではホール設定を大分変えているようで、全く使い物になりませんでした。

 

通常のホール順ではないので、今自分がどのホールにいるのか解りません。どうやら東、中、西各9ホールの27ホールあるうちから比較的距離の長いホール、或は難易度の高いホールを組み合わせて18ホールを作ったようです。それでもパー70、ふたつのパー5を4にしての18ホールです。古いコースは今のプロの飛距離では短すぎて試合には使えなくなって来ています。

 

今田選手、飛ばない方だと言われていますが、小田孔明選手とそんなには変わらない飛距離でした。ただティーショットがフェアウエイに残りません。右に左に微妙にずれます。距離は短くとも、小さな砲台の2グリーンはラフから寄せるのはプロでも至難の業でしょう。

 

得意のアプローチも微妙な距離を残します。幾つか一筋違い、或は数ミリショート、と言った惜しいバーディーチャンスを逃すうちにボギーが先行してしまい、またスコアを落として行きました。スィングは本当に美しいんですけど・・・。小田選手が少しづつ伸ばして行くのと対照的でした。

 

ところで、関係ありませんが、途中で缶ビールでも買おうと思っていたのですが、売店がない!地図で確認したら、入り口のギャラリープラザにある他にはクラブハウス前の小さな売店一か所だけしかありません。途中にメンバー専用ラウンジが一つありましたが、一般客は入れないし、これって少しサービス悪すぎじゃないの・・・?

 

女子プロの試合に入場者数でも勝てなくなっていますが、こういうことにも原因あるんじゃないんでしょうか?

 

さて、今田竜二選手の組に付いて回り最終ホールまで来ました。かつては世界ランクではるか下にいたジョージア大のチームメート、バッバ・ワトソンは(たまたま今週日本の試合に出ていますが)いまや世界のトッププロの一人になりました。今田さんにもなんとかもう一度トップの舞台に立ってもらいたいなぁ・・・。

20151107_112838

最終ホールのギャラリースタンドです。

 カテゴリ:スポーツの話

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