いやぁ・・・、すごかったですねぇ・・・・・・・。語る術なし!
2015年8月23日 カテゴリ:スポーツの話
いやぁ・・・、すごかったですねぇ・・・・・・・。語る術なし!
2015年8月23日 カテゴリ:スポーツの話
全英が終わりました。3人によるプレーオフの結果、アメリカのザック・ジョンソンが見事に初優勝を決めました。松山選手は最終日前半は優勝争いに加わっていましたが、後半失速して18位タイに終わりました。
今朝ちょっとだけ録画した映像を見て来ましたが、ジョンソン選手は最終18番ホールで10ヤード程の長いバーディーパットをねじ込んでのプレーオフ進出でした。ガッツポーズに気合がこもっていました。今夜録画を観るのが楽しみです。
今回は全英オープンゴルフについてのうんちく話を語ろうと思っていたのですが、テレビの中継で私ごときが知っているような話は語りつくされてしまいました。
例えば、「ゴーイングアウト、カミングイン」ですが・・・。何度も出てきたようにクラブハウスから一番遠いところに9番ホールがあり、そこからハーフターンしてきますから、日本のようにハーフ終わって、クラブハウスで休憩など出来ません。
また、アウト、インに分けてスタートすることも出来ません(半分の選手を5キロ前後先まで連れて行かなくてはならなくなります)から、全選手が1番ホールからのスタートとなります。
北緯56°の夏は一日が長いですから、それが可能になりますね。なにしろ午後10時くらいまでプレー出来るそうですから・・・。
さて、今回の第144回オープンチャンピオンシップでは二人の名ゴルファーがこのトーナメントから引退することになり、最後の全英オープンでのプレーとなりました。トム・ワトソンとニック・ファルドです。
そして、もう一人、伝説的なスターターとなったアイバー・ロブソンさんです。41年間この全英オープンゴルフのスターターを務め、全選手の名前をスタートティーで紹介してきた人です。ワトソンが初優勝した1975年から全英のスターターを務めているそうです。
先ほど書いたようにこの試合では全選手が1番ティーからスタートします。予選ラウンドでは全員がティーオフするのに10時間ほどかかるそうです。ロブソン氏はその間ずっとスターター席に立ち続けています。
前夜から、極力水分を控え、朝サンドイッチを食べてから仕事を終えるまで食事もしません。プロなんですねぇ・・・。
何年か前の全英オープンの時に日本のテレビクルーがロブソン氏にインタビューしたことがありました。「日本選手の名前は呼びづらくないですか?」と質問しました。
彼が答えるには、「いやぁ、そんなことはないよ、むしろ簡単だね。ローマ字読み(ラテン語読みでしょうか?)すればいいんだから。むしろヨーロッパ選手のほうが難しい。教えてもらわなければ読めない名前が多いんだよ。」とのことで、興味深い答えだったことを覚えています。
成程・・・、ですよね。日本人の名前でも教えてもらわなければ読めない名前があるのと同じように、多分イギリス人の名前でも(イギリス人にしても)発音の仕方が解らないものがあるんでしょうが、他のヨーロッパ各国の名前となると、全く読めない名前がいっぱいあるのでしょう。
5年前のここセントアンドリュースでの全英の時だったと思いますが、南アフリカの「Oosthuizen」選手の名前がリーダーボードに上がって来た時に、アメリカのメディアが「これ、何て発音するんだ?」と大慌てしたそうです。
日本のメディアも、今でも「ウエストヘイゼン」だったり、「ウーストハイゼン」だったり、いろんな書き方をしています。
日本人にとっても英国、米国の名前は外国の名前としては馴染みが深いので聞いた事がある名前は多いですが、他のヨーロッパ諸国の、或はアジア各国の言葉や、名前はあまりなじみがなく、読み方が解らない単語や名前がいっぱいあります。
アメリカ人やイギリス人にとっても同じなんでしょうね。北欧の名前、スラブ系の名前、難しい名前が多いんだと思います。多分「ウーストハイゼン」はオランダ系の名前なんでしょうか?
なんにせよ、ロブソン氏には「ご苦労さんでした。」と言いたいですね。
さて、悪天候のために一日延長されて今年の「The Open Championship」も終わりました。松山選手は大急ぎ日本に帰って、木曜からのトーナメントに出場予定です。
契約しているスリクソン主催でもあり、福島で行われることが松山選手には特別の意味がある大会ですから、出ない訳には行かないのでしょうが、かなりの強行軍になってしまいましたね。体調を崩さない事を祈りたいですね。
2015年7月21日 カテゴリ:スポーツの話
先週末、US Open Golf Tournament が、ワシントン州にあるチェンバーズ・ベイ・ゴルフコースで行われました。21歳のジョーダン・スピースが劇的な優勝をとげ、マスターズに続いてメジャー2勝目を、それも同年にマスターズ、全米オープンの連続メジャー勝利と言う、過去5人しか達成していない偉業を成し遂げました。(ニクラウス、パーマー、ホーガン、タイガーらと並んだ訳です。凄いねぇ)
ハンサムですねぇ・・・。まだ21歳、すっごい好青年だそうです。
月曜日、帰宅して晩酌をしながら録画しておいた中継を観ていました。16番で首位タイだった同組のグレースがOBでスコアを落とし、ジョーダン・スピースはバーディー、2位に3打差をつけたのもつかの間、17番ではスピースがまさかのダブルボギー。最終組のダスティン・ジョンソンがタイで並んで来ると言う激戦になりました。
ジョーダンは最終18ホールをバーディーで5アンダーとしてホールアウト、この時点で4アンダーで先に上がっていたウーストヘイゼンの優勝はなくなりました。(彼は最後の7ホールで6個のバーディーを奪い、あわや優勝というところまで来ていたのです)
最終ホール、スピースはバーディーフィニッシュ、5アンダーでホールアウト。最終組のジョンソンは18番のパー5をツーオンして来ました。250ヤードほどのセカンドショットをなんと5番アイアンで打ってくると言うPGA切っての飛ばし屋ぶりをみせつけました。600ヤード近いパー5、ドライバーは350ヤード飛んでいました(驚!)。
見事にツーオン、それもカップまで僅か4ヤード程でしょうか?これをワンパットのイーグルならば逆転優勝、ツーパットでもプレーオフという優位に立ちました。
そして、そのファーストパット・・・、なんと録画が切れてしまいました!プレーが長引いて中継時間内では収まらなかったのです。アナウンサーが「中継を延長してお伝えします・・」と言ったあとでした。録画は中継延長に対応していないので、時間通りに終わってしまいました。それにしてもなんてタイミングで切れちまうんだ!思わず「F○○○!」と叫んでしまった私でした。
同じように録画されていた方々も多くおられたんではないかな?同じように叫んでしまった方もきっといらっしゃることでしょう。気持ちはよ~~く解ります。
実はニュースでジョーダン・スピースの優勝は知っていましたから、あぁ、ここからスリーパットしちゃったんだなぁ・・・、とは思いつつ、観たかったなぁ・・・。大激戦でした。
日本勢は結局松山選手以外は予選落ちしてしまいました。孤軍奮闘の松山くんは18位、立派な成績ですが、彼はこれでは満足していないのは明らかでした。全英には期待したいところです。
熱戦が繰り広げられたUS-Open でしたが、今回のコースについて多くの議論がなされた大会にもなりました。名匠ロバート・トレント・ジョーンズJr.の設計で作られたパブリックコースです。彼の父親のジョーンズSr. やピート・ダイと並ぶ有名なコースデザイナーです。日本にも彼の設計したコースが多くあります。
そのジョーンズJr.さんが思い切ったデザインをしました。フェイスキュー芝をスコットランドから輸入して、まさにスコットランドのリンクスコースをワシントン州の採掘場跡地に登場させた訳です。
しかしそのコースは大ブーイングを浴びました。大会前から多くの悪評が噴出していましたが、あのゲイリー・プレイヤーさんは、「私の人生で初めて見る、ばかげたコースだ・・」というような言葉で酷評しました。
実際にプレーした選手たちは、主催者のUSGAに気を使ってあまり文句は言えないのですが、さすがに多くの嘆き節が聞かれました。
観ていても、あの凄い傾斜(グリーンもフェアウエイも全てです)には驚かされました。そして固い地面にボールが止まりません。
その難しさ故でしょうか、フェアウエイの幅は普段のUS-Openでは考えられないほどの広さに設定されていましたが、止まらぬボールはフェイスキューのラフやポットバンカーに吸い込まれ、世界トップのプロゴルファーたちにさえ楽はさせませんでした。
グリーンに関しては、設計者や製作者たちにも想定外のことがあったようで、同情の余地もあります。8年前に完成したこのコース、2年前までは綺麗な緑のグリーンだったそうなんですが、急に地元のポアナ芝に侵入されあっという間にまだらのミックス芝になってしまい、どうすることも出来なかったとか・・・。
そのためにボールが急に跳ねたりして、ライン通りに転がってくれないアンフェアなグリーンになっていました。全プレーヤーがこのグリーンに泣かされました。
ゲイリー・プレイヤー氏も今や一流のゴルフコース設計家の一人です。いいゴルフコースの条件の一つとして、「どんなレベルのゴルファーでも楽しめる場であるべきだ、」という事があります。たしかにこのコースでは私たちのような月一ゴルファーには楽しめるコースではないかもしれませんね。
ただ、こうでもしなければ道具の進化により圧倒的な飛距離を手に入れた今のプロゴルファーたちのスコアは抑えられなくなってきているのも事実だ、とゲイリー・プレイヤー氏さえ指摘していました。彼曰く「アマチュアゴルファーの危機だ」そうです。
ただ、そのためかどうかは解りませんが、最近ではまれにみる熱戦を生んだ戦いではありました。このコースについての議論はまだまだ続くんでしょう。数年の間にどう総括され、どういう評価をされるのか?これも面白い事かも知れないね。かなり違った趣のコースですが、ピート・ダイがTPC-ソウグラスを造った時も当初かなり悪評高かったですけどね・・・。
さて、関係ない事ですが、このコースはパブリックコースなので、クラブハウスがなく、そのために大きな特設テントを幾つか作って、ロッカーやら、いろんな施設を仮に作って使っています・・・、というようにアナウンサーさんが説明していました。
私も40年近く前、カリフォルニアのパブリックコースに毎週のように行っていた時期がありました。決してハウスが無いわけではないんだと思います。
高級なメンバー制のゴルフ場や日本の多くのゴルフ場のような大きな豪華なクラブハウスはパブリックコースではあまり見かけませんでした。小さな小屋に受付とスナックバーのようなところがあるだけのハウスがあるところが殆どでした。着替え用のロッカールームなどありません。小っちゃいシャワールームくらいはあったのかなぁ?入ったことないんで知りませんけど・・・。
誰もわざわざ着替えてゴルフしませんし(夏は結構汗びっしょりでしたけど・・・)、豪華な昼食をとる習慣はなく、スループレーが常識です。ゴルフシューズだってはいてる人の方が少ないくらいですが、それも駐車場で履き替えてきます。
あの頃(1970年代後半)日本からの駐在の会社員さんたちが増えて来た時期でした。ある時にそれらしい方が前の組をプレーしていました。ハーフ終わったらハウスに入っちゃって出て来ません(アメリカの習慣をご存じなかったんでしょう)。私と一緒にまわっていたアメリカ人たちは呆れた顔で「あいつ何やってんだよ・・・?」と言っていた事を思い出します。
私は、と言えば、日本に帰って来て初めは戸惑いましたが、歳とともにこうやってのんびり昼食休憩をとりながら(少々のアルコールとともに)ゴルフするのに慣れてしまい、中々これも(日本の文化も)いいもんだと思うようになって来ています。
また話が飛びますが、2020年の東京オリンピックにはゴルフ競技が入りました。名門霞ヶ関カンツリー倶楽部(埼玉県川越にあるそうです。私など庶民は入れてもらえません)で開催される事に決まったようですが、「パブリックの若洲でやりゃぁいいじゃん!」と言う意見が最近多く聞かれて来ました。
若洲には練習場も小さな籠の中のしかないし、設備も・・・、等の理由がいろいろと説明に使われます。でもあの周りにはいまだに空地がいっぱいあるし、今回のUS-Openのように工夫してやる方法はいくらでもありそうにも思えます。
現PGA会長の倉本さんや、解説者(?)のようなタレントのようなゴルフプロのタケ小山さんからも会場変更賛成の意見が出ていますが、やっぱり利権も関係しているんでしょうかねぇ・・・?さてどうなることやら・・・。これも面白い議論でありますね(笑)。
様々な事が頭の中をよぎったUS-Openでした。迫力あるトーナメントだったね・・・。
2015年6月24日 カテゴリ:スポーツの話
長く、きつい予選が始まりました。シンガポールと0対0で引き分けました。
先日のイラクとの親善試合の後、セルジオ越後さんが警鐘を鳴らしていましたが、彼の危惧が当たってしまいましたね。
実はあのイラク戦は観ませんでした。相手の監督が「若手のテストをしたい」とか言っていたいましたから、簡単に勝つだろうし、なんの参考にもならないと思い、ジャズを聴きに行ってしまいました。
次の日のセルジオさんのコメント「日本の大学チームとやった方がよっぽど強化になった。」を見て、やはりなぁ・・・。と感じましたが、まさにその通りになりました。
まぁ、情けない試合ぶりだった、と言っていいんではないでしょうか?相手のGKは確かに良かったけど、手の届くところにシュートを打っていたのも事実です。観ていて、後半に入ってからは引き分け、或はまさかのカウンターをくらっての負け・・・、の匂いがぷんぷんしていました。
終わった瞬間、負けなくってよかったぁ・・・、と思ってしまった。なんと情けない事でしょう?
親善試合と違う真剣勝負で勝ってこそ実力を認められます。進歩が見られません。
女子はまさに今、本番のワールドカップで頑張っています。
男子は勝たねばいけない相手に引き分けたことで、この2次予選敗退さえ考えられます。まさかとは思いますが、5チームの中から1チームしか勝ち上がれない2次予選です。
ホームアンドアウェーでよかったけれど、長く苦しい予選がはじまりましたね・・・。
2015年6月17日 カテゴリ:スポーツの話
風邪をひいてしまいました。金曜の夜、寝しなに急に喉、鼻の奥が痛くなって来ました。葛根湯を飲みましたが、ちと遅かったか?
昨年末のような熱は出ていませんから、そんなに苦しくはないですが、やはり寝つきが苦しい感じです。いやだなぁ・・・。あまり風邪をひかない人間だったのですが、少し身体が弱くなったかな?
昨夜も早く寝ようと思っていたのですが、寝る前にパソコンでアメリカPGAのチェックをしていましたら、タイガーウッズの組のラウンドをライブ配信していました。ついつい観てしまった・・・。
殆ど最下位に近い位置からの早いスタートで(上位の松山選手らはまだまだスタートする時間ではありません)、ザック・ブレアと言う若い選手とラウンドしていましたが、かなり苦しんでいる模様です。
見始めて間もなく、グリーン周りのバンカーからホームラン、反対側のバンカーに入れてしまいました。ダブルボギー・・・。
数年前までの、憎らしいくらいに自信に満ち溢れたプレーをしていたタイガー・ウッズの姿は影を潜めていました。フェアウエイウッド(アナウンサーの方はフェアウエイメタルと言っていました。)で打ったティショットでさえフェアウエイを捉えられず深いラフへ。
ラフから打ちきれず、クリークへ・・・。フェアウエイからのショートアイアンでのセカンドショットも厚い(ダフリ)当たりで届かずにグリーン手前の池に吸い込まれます。
解説者は、「ショートゲームには問題ないのだが、ロングショットが全く不安定で・・・」と話していましたが、ショートゲームも決して良くは見えませんでした。
バンカーからも、ラフからも寄せられません。パターも自身なさそうなストロークに見えます。タイガーはアプローチイップスではないか?という議論がまたぶり返しそうなプレーです。
あるホールではラフからのセカンドショットがグリーン手前3ヤード程の花道に止まりました。それを見たタイガーはその場でパターを取り出し、グリーンまでパターを手に歩いて行きました。花道からカップまで25ヤード以上はありそうなボールをパターで寄せて行きました。
アプローチイップスの私は出来る限りパターでアプローチをします。それ以外のクラブは(サンドウエッジなんて使えません)怖くて使えないからです。いつもキャディさんや同伴のプレーヤーに「えぇっ!パターぁ?」と驚かれます。だからタイガーがパターを手に歩いている姿を見ると、彼も私と同じにアプローチイップスなんではないか?と思ってしまうのです。これは同じ悩みを抱える人でないと理解できない感覚だと思います。
ついつい14番ホールまで観てしまい、12時半を過ぎて、さすがにもう寝ないとなぁ・・・、と床につきました。風邪の為に喉と鼻が苦しくて寝てるんだか何だかわからないうちに朝になりました。
気になって早速PCでPGAの結果をチェックしました。松山選手は5位タイに踏ん張っていました。2連覇のチャンスを残しています。そしてタイガーは・・・?なんと最終ホールでダブルパーの8を叩いて85、トータルで70位の選手から6打差の大差の最下位71位でした。
そのミュアフィールドヴィレッジでの18番のタイガーのプレーのダイジェストを読みました。まずティーショットを左に曲げてクリークに入れ、1打罰でドロップして打った3打目がグリーンに届かず。4打目のチップショットをダフってグリーン手前の傾斜に落ち、それが転がり落ちて、元あったところより遠ざかって止まった・・・そうです。
そこからの5打目はなんとグリーンサイドのバンカーへ、(グリーンに届きませんでした。)そこから乗せて2-パット、計8回のダブルパーで彼のプロとなってからのワーストスコアの85で終わったそうです。
今夜からの最終ラウンド、屈辱の第一組スタートです。それも、71人が予選ラウンド通過していますから、彼以外はツーサム、タイガーは一組目を一人でラウンドしないといけなくなりました。さて棄権せずに出てくるんだろうか?彼は帝王ニクラウスがホストのこの試合で過去5勝しているんです。彼のプライドは今彼に何を囁いているんだろう・・・?
また今夜もPGAのサイトではタイガーのラウンドをライブで配信するかもしれません、第一組ですからね・・・。でも明日は仕事ですから風邪を早く治すために早寝しないといけません。私は誘惑に勝てるでしょうか?
そして・・・、
迷路に迷い込んでしまった虎はいつか出口を見つけることが出来るのでしょうか・・・?
いやぁ・・・、また一人素晴らしいボクサーが出て来ました。プロ転向後わずか5戦目で世界タイトルをとってしまいました。田中恒成選手です。
まだ19歳、高校時代にはインターハイ、国体でライトフライ級の王者だったそうです。井上尚弥選手を越えるか?と期待されていた新人ボクサーです。
実は私は彼の事は殆ど知りませんでした。中京の畑中ジムジム所属の田中選手のことは、井岡選手や井上選手程はメディアが取り上げませんでしたから、情報が伝わって来ませんでした。
スポーツ新聞でもテレビのニュース等でも扱いは小さく、どんな選手なんだろう?と興味津々で今日の試合をみました。
凄い!全盛期の長谷川穂積選手を思い起こさせるような素晴らしいフットワークとボディバランスからショートの連打、大きなフック、鋭いストレート・・・、あらゆるパンチを繰り出してきます。19歳とは信じられないようなボクシングセンス溢れるファイトを見せてくれました。
ただ、相手も強かったです。メキシコのイエドラス選手は素晴らしいファイターでしたね。かなりパンチを貰い、ぐらつくシーンもありましたが、相打ちを物ともせずに前に前にと出て来て田中選手を脅かせました。
6ラウンド目には田中選手、あわや?と思うようなところまで打ち込みます。解説陣もやや心配しながらの中継になりました。
しかしそこからまた踏ん張って、田中選手はフットワークを使って自分のペースに戻しました。でも結構打たれましたね。
イエドラス選手は右目の下を腫らしながらも前に出てパンチを繰り出します。田中選手も連打で応酬、素晴らしいファイトになりました。
結果、3-0で田中選手が新チャンピオンの座を掴みましたが、本当に両選手に拍手を送りたい記憶に残る素晴らしい試合でした。
いやぁ・・・、こんな選手がいたんですね。ゲスト解説者として、3団体の世界ミニマム級タイトルをとった高山選手が来ていましたが、彼は現役のIBF世界ミニマム級タイトルホルダーです。近々統一戦と言うことになるのかなぁ・・・。きっと凄い試合になるでしょうね。
でも私はここで日本のボクシング界に一つ苦言を呈したい。育ちざかりの若いボクサーになぜ無理な(?)減量を強いるのでしょう?高校でライトフライ級だった選手をどうしてミニマムまで落とさせるんだろう・・・?
成長期の若者なら、逆に階級を上げて行くべきではないんだろうか?海外ではアマチュアがプロになるとき階級を上げて来ることは珍しくないように思います。
身体が成長している19歳です。解説の飯田元世界チャンピオンが「田中君はかなり減量がきつかったと聞いていますので、スタミナが心配です・・・」とコメントしていました。
井上尚弥選手もミニマムで苦労しましたが、二つ階級を上げてライトフライ級のタイトルをとった試合では凄い能力を見せてくれたではありませんか?
日本最速の5試合目で・・・、だとか、そんな事にこだわらず、これだけの素晴らしい素材を大事に育てて行くべきだと私は思います。そうして欲しいと切に願っているのです。何が本当に大切な事なのか?という事を考えてほしいなぁ・・・。私の個人的な意見でありますけれどね・・・。
しかし、本当に日本のボクシング界史上最強のボクサーがそろった黄金時代になって来ました。これから楽しみだなぁ・・・。
2015年5月30日 カテゴリ:スポーツの話
9日(土)、茨木GCへ行って来ました。LPGAのメジャー大会第一弾のサロンパスカップの観戦です。
朝ゆっくり起きて10時半過ぎに家を出ました。もっと早く行く予定でしたが、前夜(金曜日)に七G会音楽部(?)有志4名で「ジャズを聴こう会」をやりまして、お茶ナルで盛り上がりまして、ついつい歌いにいったりして・・・、伊藤君が土曜日仕事とのことで早めに切り上げ、さほど飲まなかったのですが、やはり歳のせいか早起きする気になりませんでした。
秋葉原で筑波エキスプレスに乗って約40分、みらい平駅に着きました。そこから送迎バスで7~8分、いやぁ、近いですね。
最終組のスタート時間が12時過ぎでしたので、それについて回るつもりでしたが、丁度その組の上田桃子プロとイ・ボミさんが練習場で打ち込んでいました。
試合会場内では写真撮影禁止ですから、撮れません。ところどころで人があまりいない場所や、プロが近くにいないところで何枚か写して来ました。
今どのホールに各選手がいるのかこのボードで知る事が出来ます。そこから、さて何処へ見に行こうか決めます。好きな選手について回るもよし、グランドスタンドなり、ティーグラウンドなり、グリーンサイドなりの定点に腰を据えて観戦する方も多いですね。
このボードを見ると、宮里藍選手の名がありません。残念ながら予選落ちしていました。先ほど見た練習場で堀奈津佳さんと比嘉真美子選手が練習していたのですが、二人の名もありませんでした。予選落ちしても練習していたんですね。
さて、イ選手と上田選手が練習を切り上げてファーストティーに向かうところを見て私も続いて行きました。最終組のもう一人はチョン・インジーさんと言うまだ20歳の女子大生との事でした。彼女が8アンダーでトップです。
長身の涼しげな美人でした。ご家族の方々でしょうか?数人韓国語で声援を送っている方がいました。ナイスショットでスタートして行きました。
名門、茨木ゴルフ倶楽部は素晴らしいコースでした。松林でセパレートされた比較的フラットなコースです。千葉カンもそうでしたが、林の中も芝生です。私がよく行く船橋カントリー倶楽部は林の中は殆どベア・グラウンドですが、これなら打ちやすそうです。
流石にメジャーのセッティングは厳しいです。ティショットの落としどころはフェアウエイが狭く、ラフはかなりきつそうな芝生の長さでした。あまり雨が降らず暑かったせいでしょうか?フェアウエイはやや茶色になったところがありました。
グリーンも固そうで、乗ったように見えても止まらずにラフへこぼれて行ってしまう事が多々ありました。
ボギーも出ますが、笑顔を絶やさないイ・ボミ選手は人気が出るわけですね。上田選手は少し怖い顔になって来ます。一人チョン選手は涼しげな表情でスコアを落としません。それにしても、三人とも飛ばしますねぇ・・・!
二時間程ついて回りました。まだハーフ終わっていませんが、もしかすると息子が仕事帰りに寄るかも知れなかったので、早めに家路に着きます。
帰ってから、録画してあった試合の模様を(私が見ていた続きです)見ました。一人マイクを持ってついていた女性がいたのですが、テレビで見たら引退した古閑プロが解説していたのですね。アウトのホールでは(テレビに映る前)マスクをしていたのでわかりませんでした。
なんと20歳の女子大生プロのチョンさんが独走状態です。私が帰ったあとにいろいろあったようです。イ選手はあるパー5でトラブル連発でダブルボギーを打つなどスコアを落としました。
上田選手は二つスコアを伸ばし2位でホールアウトしたようです。まだ望みはありますね。今日の最終ラウンドに期待したいと思います。
2015年5月10日 カテゴリ:スポーツの話, 日々のこと
内山選手、凄い!
みんな観てくれたかなぁ・・・?右こぶしの不安もなくなってきたのでしょうか。強さを見せつけました。なんでラスベガスはこの選手をほっておくんだろう?
相手は眼窩底骨折の疑い・・・、とか・・・。怖い程のパンチでした。ボクシングは本当に怖いスポーツです。
三浦選手がゲスト解説に来ていました。アナウンサーは三浦選手との統一選を促すコメントを強調しますが、三浦選手も素晴らしいボクサーなんで、もったいない!
両選手とも世界で名を馳せられる強豪ですから、もっと名前を売ってから世界のボクシングファンが待ち望む試合にしてほしい!
日本の興行の都合でこんないい選手たちを簡単に戦わせてほしくはありません。そこのところ宜しくお願いしたい!
このゴールデンウイークも終わろうとしていますが、今年のGWは正にボクシングの黄金週間でもありました。
三浦選手の世界タイトル防衛戦、八重樫選手の復帰戦、村田選手が初めて世界ランカーとまみえる試合、今晩はWBAスーパー王者、内山選手の防衛戦が控えています。
でも、あのボクシング史に残るスーパーファイト、[パッキャオvsメイウエザー]の為に日本人ボクサーの素晴らしいファイトが霞んでしまいました。
ものすごい迫力と緊張感に包まれた試合でしたが、いろんなコメントがなされました。世紀の好試合、或は凡戦・・・。
「パッキャオ対メイウエザー戦も予想通り終わりました。ことスピードの点ではオフェンス/ディフェンスともに正に目を見張るものがあったけど「殴り合い」と言うボクシング本来が持っている魅力(人間の本能に根差す)を期待する向きには終始フラストレーションが溜まった12ラウンドだったように思えます。メイウエザーは誰と戦っても噛みあわない(噛み合わせない)という意味において、やはり傑出したボクサーなんだろうね。
あれで38歳かい?あな恐ろしや!!(笑)」
上記はわがポン友、ボクシングマニアの後藤君が送ってくれたメールを引用したものです。
彼のコメントと、自らをボクシングマニア、或はボクシングオタクと言って憚らないオリンピック金メダリストでありミドル級の世界ランカーの村田諒太選手の感想が一番私が共感するものでした。
パッキャオの圧力と迫力、踏み込みの鋭さは全盛期に近い凄さでした。テレビを見ているだけでその恐ろしいほどの迫力が伝わって来ました。
メイウエザーも始めはかなり警戒してすぐにクリンチ、(そこでややダーティーなテクニックも駆使していました)徐々に間合いが解ってきたのでしょうか、時折カウンターをヒットさせ始めました。
パッキャオも幾つかいい左をヒットさせたし、ロープ際ではガードの上からでも構わずに強いパンチを連打、ボディーにもかなり強いパンチを入れていました。メイウエザーは「効いてないよ」と首を振りますが、ああいう仕草をするときは大体効いているときが多いんです。
しかしメイウエザーのディフェンスとスピードは本当に凄い!この点ではもうこれ以上のボクサーは出て来ないでしょう。
村田選手の言うように今のポイントシステムでは史上最強なんでしょうね。昔は互角のポイントを付けられましたが、現代のボクシングの判定は必ずどちらかにポイントをあげないといけないんですね。
互角に近いラウンドでは、さほどの威力がなくとも多くヒットしたほうにポイントを付けざるを得ません。マルガリート、コットと言った名だたるハードパンチャー達とのドツキあいを征して来たパッキャオにとっては「蚊に刺された」ほどのパンチでしかなかったのかも知れません。でもメイウエザーにポイントは行ってしまいます。
試合後にパッキャオは「メイウエザーは周りを走っていただけで、何もしていなかった。自分が勝ったと思っていた。」と言いました。メイウエザーの前の試合の相手、マイダナも全く同じ事をいいました。でも今のポイントシステムではメイウエザーが勝つのです。
やはり5年前に見たかったですね。当時はメイウエザーが試合の中ではなくパッキャオから逃げ回っていたと言われても仕方ないところがあります。パッキャオが一番輝いていた時期でした。メイウエザーもパッキャオをリスペクトしていたし、今もしているのはこの試合を見てわかります。
昔、カシアス・クレイ(モハメッド・アリ)と言う素晴らしいチャンプがいました。彼は細見の身体で「蝶のように舞い、蜂のように刺す」ボクシングをしました。
ディフェンスの技術で相手を翻弄するだけでなく、素晴らしいスピードとオフェンスの技術を出し惜しみませんでした。リスクを払って強打のヘビー級の強豪を打ち破って行ったのです。
ベトナム戦争に反対し、徴兵拒否したために禁固刑の判決を受け、彼の全盛期の4年間を失いました。
その後復帰して数々の名ファイトを重ねました。今ボクシングがこのようなビッグビジネスに成長したのは彼の貢献による所が大きいのではないでしょうか?顎骨を骨折してもファイトをやめなかった彼のファイトは世界中を感動させたのです。
今週のメイウエザーの試合は、まれにみる迫力ある試合でしたが、村田選手の言う通り、もう一度録画したビデオを観たいと思う人は少ないんじゃないでしょうか?史上稀にみる迫力と圧力と技術が満載の・・・、凡戦でした。
世界で一番有名なリングアナウンサー二人、ジミー・レノン・ジュニアとマイケル・バフェットが同時に(それぞれの紹介をしましたが)同じリングでアナウンスすることも、もう二度とないでしょう。(これも驚かされました。)
リングサイド席に4200ドルのプレミアムがつく事ももう二度とないでしょう。(いったいどんな人が買ったんでしょう?)
二人合わせて350億円でしたか?こんなファイトマネーが払われることも多分もう二度とないんじゃないでしょうか?
あらゆる意味でボクシング史上最高の試合の一つになりました。でももうこういう試合はあまり見たくありませんが・・・。またこんな試合を出来るような凄い技術とスピードを持ったボクサーはきっともう出てこないでしょうから、心配はいらないかもしれませんね。
もしもこの試合をきっかけとして採点方法が変えるべきだと言う議論が出てくるようであれば(村田選手はそれを主張しています)そういう方向性を示した重要な試合であったということで、これもまた歴史に残る試合だったと言うことになりますね。
さて今夜は内山選手の試合です。スカッとしたいいドツキあいを見せてくれることでしょう。それにいても内山選手はあまり大きく取り上げてもらえないなぁ。私の中では、日本人のボクサーでは史上最強の選手だと思うのですが・・・。やはり帝拳や大橋ジムと比べてワタナベジムの(残念ながら)プロモーターとしての力の差なんでしょうか?
内山頑張れ!