新原歯科医院

院長ブログ

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木枯らし

青葉園に墓参りに行って来ました。東京は暗い雲に覆われた曇天でしたが、高速を走っていると西北の空のある一線の向こうには青い空が広がっていました。写真に撮りたいような空の変化です。運転中は無理ですね(笑)。

 

戸田橋を渡った後、風が急に強くなってきたようで、車が横に振られてビックリ、慌ててスピードを後します。与野の出口で高速を降りる頃から快晴の空模様に変わりました。強風でスモッグが飛ばされたのでしょう、北の方に遠くの山々がくっきり見えます。

 

青葉園について見ると上は澄んだ美しい青空です。強い風が吹いていました。これは「木枯らし一号」かなぁ?

 

今、帰って来てニュースを見ると、関西では「木枯らし一号」が吹いた、と発表されていました。きっと東京もすぐなんだろうな。

 

また、冬が近づいて来ましたね・・・。

 

10/29/2015 00:45PM

 

 

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モニュメントバレー

アメリカ西部にフォーコーナーズと言う場所があります。50州あるアメリカ合衆国の州境の中で、一か所だけ4つの州の州境がある場所です。

 

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北にユタ州、コロラド州、南にはアリゾナ州、ニューメキシコ州がある一点です。何もない砂漠の一か所に記念碑とお土産物屋さんがあります。

 

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そしてその近くにモニュメントバレーと言う名所があります。昔の西部劇でよく使われた場所ですから、知らない方でもなんとなく見覚えがあるかも知れません。

 

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ここにはアメリカ先住民のナバホ族の居留地があります。英語でreservationと言いますから、保留地とも言うようです。アメリカのインディアン(この言葉は今は使うべきでないとされているようですが)居留地のなかでは一番広いものだそうです。

 

そしてその地域に私の行っていた大学の病院がありました。病院には歯科もあり、私たちロマリンダ大学歯学部の学生は卒業前に1か月間そのサテライトクリニックで治療することが臨床実習の必須科目になっていました。

 

1982年、私は2人の同級生とモニュメントバレー・アドベンチスト・ホスピタルに派遣されました。貴重な体験をさせてもらいました。

 

そこはアメリカの中の外国、ナバホの国でした。Navaho Nation として一定の自治権を持ちその土地を領有している一つの国です。伝統を引き継いでいくことを大切にしているナバホカントリーでは子供たちは英語を話せませんでした。(当時のことです。今はどうか知りません)ナバホ語で育ち、(おそらく)学校に行くようになって英語を学び話せるようになります。

 

また1980年代の当時は老人たちの中にも英語を話せない人達がいました。西部劇に出てくるようなお話の中にはまだ100年もたっていない事件も多かった時代です。ブッチ・キャシディーがワイルドバンチを作ったのが1896年、南アメリカに行ったのが1901年だそうですから、その頃のナバホの子供が居留地でナバホ語で育ち英語を習わぬまま老いていったと言う事なんでしょう。

mv2 いやになるくらい真っ直ぐな道が続きます。

 

病院内の歯科のスタッフ(歯科助手)は殆どがナバホの女性でした。私同様に彼女たちにとっても英語は第二外国語(勿論私よりはるかに上手ですが)であり、英語が下手で顔の系統が似通っている私には親近感が湧くようで、とても親切にして頂きました。夜には併設されている体育館で一緒にバスケやバレーボールをして楽しみました。

 

ここへ行く途中にフラッグスタッフと言う町があります。標高2000メートルの高地にあり、よくスポーツ選手が高地トレーニングに行く場所なので名前は知れて来ました。ジャズで有名な「ルート66」と言う歌がありますが、その中にも「Flagstaff of Arizona・・・♪・・・」と、歌詞にその名前が入っているようにルート66という幹線道路沿いにあります。

 

モニュメントバレーはそこを通って300キロ弱ですね、フラッグッスタッフほどではありませんが、標高1700メートルの高地です。ちょっと走ると息苦しくなります。インスタントラーメンをいっぱい持って行きましたが、沸点が低いため、ゆであがりが悪くあまり美味しくなりませんでした。

 

いろいろ思い出してくると話がつきなくなります。また別に機会に続編を書きましょう。ちなみに私が一か月過ごした病院はその後数年(?)内に閉鎖されたそうです。連邦政府のネイティブアメリカン援助のための補助金が大幅にカットされて経営出来なくなったためです。

 

殆どの患者さんはナバホの人達でしたし、彼らは経済的には苦しい生活を送っていましたから、その援助のお蔭で医療サービスを提供できたのです。去年から当医院で手伝ってくれている根本先生が教えてくれて初めて知りましたが、私の学年がモニュメントバレーの病院に派遣された最後の年だったんだそうです。それを知ってなんか淋しく感じたのはなんでなんだろうか・・・?

 

病院の写真などはネットでも見つかりませんでした。歴史の中に埋もれてしまったかのようです。

 

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毎年お祭りにこうして民族衣装を着て踊るそうです。日本人が着物を着てお祭りで盆踊りをするようなものかな(笑)?

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ボブ・ディラン・ノーベル賞選考委員会の英断

なんとボブ・ディランがノーベル文学賞を取りました。ニュースを聞いて、へぇ~!と思ったけど、直ぐに「まぁ、当たり前だな」と感じました。

 

欧米の文学者たちには批判する方が多いようです。フランスの文壇の方が痛烈な文言で批判しているコメントを読みました。

 

それに比べると日本の方々はとても寛大な意見を述べているように思います。今朝の日経の最終面文化欄に早速ある英文学者の好意的な寄稿が載せられていました。速いですね(笑)。

 

私にはそこに書いてあるような難しいことは解りませんが、この選定はノーベル賞選考委員会の英断だと思います。

 

殆どのメディアが「歌手のボブ・ディランがノーベル文学賞を受賞」と書いています。詩人とは書いてありませんが、彼が素晴らしい詩人であることは言うまでもなく、それを認めずに批判する文人たちの傲慢さが私には見苦しく感じられます。

 

私は特に読書家でもないし、最近は殆ど本を読まなくなっていますから、大それたことは言えないのですが、近頃の文学の中に特に読みたいと思う本も見当たらないのです。

 

文芸春秋は毎月とっていて、待合室に置いてあります。芥川賞特集の時に選考委員の名前を見て、「なんて小粒な委員会になっちゃったんだろう?」と、失礼ながら思うのは私だけではないんじゃぁないですか?

 

今回批判をしている海外の(著名らしいですが)文人たちを私は知りませんが、「どうせ大したことないんだろう」と言う思いが強くなりました。

 

ボブ・ディランに乾杯したいと思います。

 

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アーノルド・パーマー逝去(また巨星が・・・)

アーノルド・パーマー氏の訃報が入って来ました。ここのところ体調が悪かったことが伝えられていました。今年のマスターズではオナラリースターターを辞退した程でしたが、また大きな星が流れて去って行きましたね。

 

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私が子供の頃、テレビで「ビッグスリーゴルフ」と言う番組をやっていました。パーマー、ジャック・ニクラウス、ゲーリー・プレーヤーと言う当時ビッグスリーと言われた3選手の迫力あるプレーが見られました。

 

ゴルフのゴの字も知らぬ子どもなりに「ウワァ~、面白そうだなぁ、カッコいいなぁ~、」と思って見入っているうちに、「僕もいつかゴルフやってみたいなぁ・・・」と思うようになっていました。

 

ゴルフが庶民のスポーツとは言えなかったあの時代、小さいなりに「大人になっても出来ないかも知れないなぁ、」と考えていましたが・・・。まわりでゴルフやっている人は全くいませんでしたからね。

 

私と同じようにゴルフに興味を持った子供たちがいっぱいいました。葛飾区立堀切小学校ではゴルフブームになったのです。チリ紙を丸めたボールをゴルフクラブ代わりの箒(ほうき)で打って教室の後ろや廊下にコースを見立て、「僕はパーマーだ!、僕はプレーヤーだ!」と言わんばかりに遊びほうけました(笑)。

 

ge-ri小柄なゲーリー・プレーヤーは日本人に人気がありました。

 

jackパーマーは長嶋、ニクラウスは王選手のような感じでしたね。

 

このブログ記事を書こうと思い、ネットで「ビッグスリーゴルフ」を検索して見ましたら、上位には「タモリ、たけし、さんまのビッグスリーゴルフ」とか言うのが並んでいます。なんだよこれ・・・、おいおい、勘弁して下さいよ・・・。みんなパーマー、ニクラウス、プレーヤーの三人を忘れちゃったのかい?

 

ま、王、長嶋が圧倒的な人気だったあの頃のことを覚えている人さえ少なくなっているのかも知れないこの頃ですからね、仕方ないんでしょうね。私たちオールドタイマーにはまた一つ大きな星が流れて行ったようです。こうして時代も流れて行きますね。

 

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彼らはそれぞれの国の国民的ヒーローです。パーマー氏はオナラリースターターは辞退しましたが、こうしてかつてのライバルに支えられながら最後のマスターズに参加しました。アーニー小父さんのご冥福をお祈りいたします。

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馬の話

一か月くらい前ですが、東陽町のヨーカドーに買い物に行こうとして車で行きましたら、渋滞に出くわしました。香取神社の祭礼だったのですね。(たまたまこの週末は亀戸天神のお祭りでした。)

 

参ったなぁ・・・、と思いながら「写真でも撮るか?」と何枚か・・・。

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お馬さんも出ていました。

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時々こういう行事に馬が使われます。ゆっくり動く行列の中、おとなしく待っています。すぐ後ろに人がいます。

 

私は大学時代に体育の授業で乗馬のクラスをとったことがあります。子供のころから馬が好きだったし、やっぱり西部劇などに憧れて馬に乗ってみたいとずっと思っていましたから、大学の体育に乗馬のクラスがあるなんて、これを逃すわけには行きませんでしょう?

 

カリフォルニア州リバーサイド市の郊外にあった大学には牧場のような敷地もあり、乗馬クラス用の馬たちがいました。まずは馬の手入れから学びます。ひずめの掃除、体にブラシをかけます。そして馬に鞍とくつわ(ハミ)をつけます。

 

そして騎乗。鞍はウエスタンスタイルです。

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良く見る乗馬競技にはイースタンスタイルの鞍が使われますが、アメリカの鞍には取っ手のようなものが付いています。

 

e-w 上がイースタン、下がウエスタンです。

 

この取っ手みたいなものは摑まるところではないのだけど、初めて馬に乗った私たちは落ちそうで怖くてついつい摑まってしまいます。

 

そして基本的な馬への指示の仕方を習い、まず歩くことから始まります。いやぁ、なかなか気持ちのいいものでありました。

 

そしてJog、(速足)です。人間のジョギングはゆっくり走る事ですが、馬のジョグ(トロットとも言うみたい)は並足で早く歩くことです。これが結構上下運動があって鞍がお尻に当たり痛かったです。

jog

 

そしてキャンター、軽く走ります。この方がお尻には楽でした。結構気持ちよかったですね。馬を走らせている気になりました。

cant

 

乗馬のクラスを2学期続けてとったのですが、2学期目は雨に祟られて半分以上実技中止となりまして、あまりそれ以上の事は出来ずに終わりました。やっと馬に乗せて貰った程度でした。でもギャロップをするにはかなり乗りこなせなければ無理のように思います。

 

galopギャロップ。全力で走られたら私たちはきっと振り落とされます。

 

こんなことを思い出したのも、あのお祭りの馬を見たからです。後ろの人、危なくないのかなぁ・・・?と思って見ていました。よっぽど大人しい、またよく調教された馬なんだろうな。

 

乗馬のクラスでまず厳しく言われたのは、決して馬の後ろを軽々しく通らない、と言う事でした。馬はただでさえ臆病なのに加え、目が両側についていますが、後ろに何か視線に入ると警戒して後ろ足で蹴る事があるのだそうです。

 

また、少々やんちゃな面もあり、わざと自分のお尻を人間に向けて蹴ることもあるんだとか・・・。ですからどうしても後ろを通らなければならないときは、おしりを手で触りながら、「今ここを通るよ」と馬に知らせて、さっと通るようにしなさい、と教えられました。

 

2度ほど授業中に馬がイタズラ(お尻を生徒の方に向けたのです)をしたことがありました。常に素人集団の私たちを守るためにまわりに注意を払っていた先生がそれに気づきました。

 

先生はその馬に近づくや否や、思いっきり馬の顔をぶん殴りました。そしてその馬にまたがり、走り出します。物凄い荒っぽい乗り方で走り回る事数分。(まるで西部劇を見ているみたいでしたよ)馬が疲れ切って、「すみません、もうしません!」っと言っているようでした。そして戻って来たのです。こうやって厳しくしつけないと何度もイタズラを繰り返すようになり、とても危険なんだそうです。いやぁ、凄かった!

 

もう40年前のことですが鮮烈に覚えているあの事を思い出し、いやぁ、この馬はホントにおとなしいんだろうなぁ?と感心したような、ちょっと心配になったような・・・、お祭りや何かの行事で時々見る景色なのですが、いつも私は不思議に思い、心配して見ています。

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アミノピュアのお話

数週間前にGt君が突如当院に現れまして、

「おい、新原!アミノピュアは肝臓にいいのか?」と聞いて来ました。

 

「勿論効くよ。どうした、調子悪いのか?」

 

「まぁな・・・。じゃ、一個買ってくからさ・・・。」と大きなボトルを買って行きました。

ここのところ仕事がきつかったようで、少々体調が悪かったようです。

 

10日程前に電話がありました。その電話には気づかず、あとでメールしてくれたのですが、アミノピュアを飲み始めて2週間したところで、丁度健康診断があったそうです。その結果を見てビックリ!

 

コレステロール、中性脂肪、尿酸値…等々、何十年ぶりに正常値にまで下がっていたとの事。他の友人からも似たような話を聞いた事がありましたが、私も2週間でそこまで数値的な効果が上がるとは驚きました。

 

彼が夜電話してくれたのは、実はある方と会食していて、その話をしたら、その方は前からアミノピュアを使っていらしたそうで、またビックリ、実はたまたま私の患者さんだったことを知り、「いやぁ・・・、世の中狭いですなぁ・・・。」と言う話になった事を知らせたくて電話してくれたそうでした。

 

これは個人的な経験、感想ですが、やはりいろいろな効果を期待できるサプリメントだ、と改めて感じた次第です。勿論私も一日30グラム頂いております・・・。

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影絵

ある夜の出来事。代々木にて・・・。

 

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ちょっとしたことが心を癒してくれます。

そこにいい音と笑顔があれば、ついでに美味しい水も少々あれば・・・、至福のひと時です。

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言葉の意味・外伝

いつものメンバーで船カンに行った帰りに、昔のコロッケやハムカツの話になりました。子供の頃、学校帰りにみんなで肉屋さんに寄って、コロッケとか、ハムカツとか一枚買って、ソースをかけて貰ったものを食べながら帰った経験を皆持っています。

koroke

 

Gtくん、Osくんは高校の同級生だけど、私は葛飾区、Gtくんは墨田区、Osくんは江戸川区です。違う小中学校に通いましたが、みな同じような事をしていたんですね。

 

あの肉屋さんのソースが美味かったよなぁ、と意見が一致します。そこでつけてもらうだけでなく、瓶詰のソースを売っていましたから、家にはいつも銘柄の無い肉屋さんのソースがありました。あの味は今は味わえません。

 

そんな話をしながら、値段の話になりました。「コロッケ一個5円だったよな。」と言うとOsくんは「いや、10円だった!」と主張します。墨田区出身のGtくんは「5円」派です。50年前の話ですから記憶が怪しいのは皆一緒です。

 

「うちの方で5円だったっちゅうのにてめぇんとこの江戸川区の田舎で10円のわけねぇじゃねぇか!」 「バカヤロー、葛飾区に言われたくねぇよ!どっちが田舎だ!」

ま、こんな会話が続く訳です。

 

「バカヤロー」とか、「てめぇー!」とかの言葉が飛び交いますが、この場合には特に悪意もなく、あまり意味のないのような接続詞(?)、或はちょっと勢いをつける枕詞(?)のように使われているだけなので、決してケンカにはなりません。

 

勿論いつもこういう話し方をしているわけではありませんが、時々こんなになっちゃうときがある、と言う事です。酔ったときなんか気持ちが高揚してそうなりやすいかも・・・(笑)。ある意味私たちが育った地域では親しい者たちの間での「標準語」なのであります。

 

勿論ちょっとは常識人である私たちはさほど付き合いの長くない方にはこんな単語は使いません。(笑)患者さんたちにもごく普通に丁寧にお話させて頂いている次第であります。

 

このように同じ単語でも意味もなく使う事もありますが、それは地域によっての特性もあるのかもしれません。同じ東京出身の方でも親しい間柄であっても決してこのような言葉遣いはしない方々も多いかと思います。

 

この狭い範囲の地域でも言葉の意味に大きな違いがある、と言う事もあるんだよなぁ・・。と先日ブログを書いたあとになんとなく思ったことを綴ってみました。

 

ところで、コロッケは5円だったけど、ハムカツはいくらだったかなぁ・・・?10円だったっけ?(笑)

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こんなことを書いていたら、口の中によだれがたまって来てしまったぜい(笑)。コロッケを食べたくなりました。肉屋さんのソースをたっぷりかけてね・・・(笑)。

 

 

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言葉の意味・定義

私たちが会話をしたり新聞を読んだりするときに使う言葉にはそれぞれの意味があります。いまこうして書き物をしていますが、ここに使っている単語一つ一つに意味があり、それを共有することによって意思の疎通であったり、情報の共有であったり、人と人の間で情報を交換することが可能になる訳です。

 

ただ言葉、単語の定義、意味と言うものは数学に使う定義のように明確に一つのものにはなりません。

 

数学ではいろいろな言葉や物事にはっきりとした一つの定義を作り、それを元に計算や証明がなされて行きます。その定義に幾つもの意味があっては証明がなりたちません。そこには主観は入りません。

 

しかし言葉というものは、同じ単語にも一人一人が微妙に違った意味を自分の中に持っています。私がこう思って使っている言葉はある人にとってはちょっと違った意味合いを持つ事もあるのですね。時々思いもしない誤解が生じる事もあります。「そういう意味で言ったんじゃなかったんだけどなぁ・・・・」という思いをした方は多いんじゃないでしょうか?

 

違う国の言葉となると、文化の違いもありますから、正確に訳す事が不可能に近いこともあるのかも知れません。日本の「わび」「さび」が理解されるようになったのはそんなに古い事ではありませんし、実際に理解できている外国人は少ないのかも知れません。逆に多くの外国の言葉、言い回しは日本人には理解することが難しいものもあるのでしょう。

 

同じ日本人同士でもその地方の人にしかわからない事もあるのかも知れません。普段、ごく普通に使っている単語にも人によって微妙な温度差があります。

 

「しみる」と言う言葉にも人によって微妙な意味の理解の差があります。私個人的には、歯が「しみる」という言い方は、冷たいものに触れると(甘いものでも・・)ジワァ~っと「シミル・・・」ような感覚で捉えています。ものを噛んだときに痛むときは、「痛い」です。

 

ただ、ひとによって「しみる」が私の「痛む」と同意語として使われている方もいまして、そういう方は噛んで痛む時にも「シミル」と言います。「固いものを噛むと、しみるんです。」と言った言い方をします。患者さんがただ「しみるんです」と言うのを聞いてすぐに「冷たいものに沁みる」と判断してはいけないのです。どういう時にしみるのかを聞かねば判断は出来ません。

 

私たちが患者さんを診るにあたって問診をしますが、その時にどういう種類の痛みなのか・・・、冷たいもの、熱いものにしみるのか?噛むと痛むのか?何もしなくとも急に自発痛が起きるのか?ズキズキ脈を打つように痛むのか?そうではなくコンスタントにずーっと痛むのか?そういう症状を正確に把握することが正しい診断、治療法の選択に重要な役割を持ちます。

 

そこで言葉の意味を取り違えると正しい診断が出来ず、患者さんの苦痛に対応できなくなる可能性がありますから、慎重に聞きとらなければなりません。新米歯医者だった頃はまだそういう事に慣れておらず、うまく対応出来なかったこともありました。

 

痛みの強さだって、人によっては誤解しやすい言い回しをされる方がいらっしゃるので、念をおしてお尋ねをすることもしばしばあります。かなりの年数を経た今でもまだまだ修行の身だなぁ・・・。と自分を引き締めている毎日です。

 

歯医者の仕事とは関係なく、人間関係であったり、いろいろな事でコミュニケーションをとることの難しさを思い知らされた事も多々ありますが、そういう一人一人の言葉の定義の差を考えるようになったのは、患者さんの問診から気づかされたのかも知れません。

 

大学時代にスピーチのクラスがありました。(アメリカの大学では必修科目です)英語の下手な私が大の苦手にしていたクラスですが、ひとつ40年以上たった今でもよ~く覚えていることがあります。

 

教科書の最初に書いてあったことです。

「二人の人間が会話をするときに、そこには6人の人間がいる。貴方が自覚している(こういう人間だと思っている)貴方、貴方が自覚している(こういう人間だと思っている)相手、そして相手から見た同様の二人、そしてあなたたちの知らない本当の二人、計6名が存在する。」

 

そう、言葉、単語の意味だけでなく、自分自身の理解度についてもそれぞれの個人差があると言う事です。いやぁ・・・、このめんどくさい人生をよくここまで生きてこれたものだわい(笑)。

 

 

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葡萄の皮・魚の皮

日曜日に近くのヨーカドーの食品売り場で「オーストラリア産の種なし葡萄」というのを売っていました。安かったので買って見ましたが、こりゃぁ結構行けるわい・・・、とパクパク食べながら、「そう言えば・・・」とあることを思い出しました。

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2年ほど前に輸入解禁されて売られるようになったそうです。

 

そう、アメリカでは種なし葡萄もなかったけど、日本の葡萄のように皮を簡単に剝いて食べられる葡萄がなかったなぁ・・・。30年以上前のことなもんで、今のことは知りませんけど・・・。日本に帰って来て、国家試験を受るまで時間がたっぷりあったので一度だけヨーロッパに行きました。

 

そのとき(ツァーで行ったのですが)食事に葡萄が出まして、私は平気で皮ごとムシャムシャと食べていたのですが、同じテーブルにいた添乗員の方も含めて皆さん一生懸命剝けない皮を剝いて食べていたのを見て、「こっちの葡萄は皮ごと食べるみたいですよ・・・。」と声をかけたりしました。

 

今はどうなんだろう?ちょっとネットでチェックして見ました。すると「最近皮ごと食べる葡萄が出回っているが・・・」とか「葡萄の皮はあまり食べ過ぎない方が胃に良い・・」とか、「皮には農薬がついているから・・・」いろんなコメントがありました。確かに日本人は見かけを気にするので他国向けに比べて農薬を多く使う傾向がある・・・、と聞いた事もありますが・・・。どうなんでしょう?きっと体に悪いものは売らないと思うんだけど・・・。

 

種なし葡萄とか、皮を剝きやすい葡萄とか、何に付けてもそういった細かいところに日本はなべて行き届いておりますなぁ・・・。日本では普通ですが以外に他国ではないものも多いのかも知れませんね。ウォッシュレットもそうですね。トイレのことを考えると、もう私は外国旅行は出来ない体になってしまったかも・・・(笑)。

 

皮が剝けない外国産の葡萄だから安かったのかも知れないけど、葡萄の皮は結構美味いんだけどなぁ。リンゴだって皮ごと食べると美味しいですよねぇ。

 

話は飛びますが、魚の皮もいけますよね。海の魚は皮の近くに油が乗ってますから、焼いても煮ても皮が美味い!昔毎月船釣りをしていたころ、釣った魚の皮をひいて刺し身にしましたが、いい魚(鯛とか…、イサキでも)の皮は捨てずにあら鍋に入れておくと、これがまたトロトロになって美味しかったです。

tai鯛の湯引き、皮つきで刺し身で美味い!

 

贔屓にしていた寿司屋の板前さんは(もうとっくに引退しちゃったけど)サヨリが出る季節になると、サヨリの皮を串に巻いて塩をふって軽くあぶったやつをサービスしてくれました。これもまた美味かったなぁ。いい酒のサカナになりました。そう言えば最近殆ど寿司屋に行ってないなぁ(と言うか行けない・・・(悲)、)。

sayoriサヨリの皮あぶり焼き

 

勿論フグの皮も絶品です。

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魚の皮は好む日本人ですが、葡萄(フルーツ)の皮は今一人気がないようです。この文化に関しては日本には定着しないかもしれませんね。美味いんだけどなぁ・・・。

 

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