新原歯科医院

院長ブログ

カテゴリ: 音楽の話

大坂昌彦セッションat銀座スイング・03/21/2017

銀座スイングに行って来ました。七G会仲間の山内君とジャズ行こう、と企画していたのですが、当人忙し過ぎて全く日程つかず、ジャズ大好き人間の山崎君も年度末の忙しさで日程つかず、結局音楽部長の柳沢くんと二人だけになったところ、並川君がその日なら空いている、との事でお付き合い頂き、オジサン3人で音楽鑑賞会となりました。

 

七高サッカー部のディフェンスの要だったご両人。好々爺になりました(笑)。

 

この夜は大坂昌彦さんのセッションでした。ピアノに吉岡秀晃さん、アルトサックスの太田剣さん、トランペット、(&フリューゲルホーン、)ボーカルのTOKUさん、ベースに若手の楠井五月くん、と言う豪華メンバーです。最近この店に来る機会が中々なかったので、この日は来たいと思っていました。

 

まずは軽く乾杯、そして食事を頂きながら四方山話。

 

ミュージシャンたちが出て来ました。

 

 

素晴らしいメンバーが揃って、ほぼ満席の店内です。大坂さんがメンバー紹介、そして演奏が始まりました。

 

演奏中は写真撮影は禁止なので映像はありませんが、静かに始まったライブは徐々に気合が乗って盛り上がって行きます。ファンキー、そしてホントに楽しそうに弾く吉岡さん、大好きだなぁ。友人たちも、「柔らかいねぇ・・・。」と感嘆しきりでした。

 

 

こうして自然に笑顔にさせられる、素晴らしい演奏です。太田くんのサックスもさく裂し始めます。相変わらず、はにかんだような可愛い笑顔で拍手に応える太田剣くんでした。吉岡節もお客さんたちの声援を呼びます。ミュージシャンたちも本当にたのしそうな笑顔です。

 

TOKUくんが吉岡さんと目を合わせながら、満面の笑み。こんなに楽しそうなTOKUくんも初めて見るなぁ(そんなに何度もライブ聴いてないんですけど(笑))。たまにこうして大先輩とギグるのも楽しそうでいいですね。楠井君も時折いいフレーズを挟みます。すると吉岡さん、大坂さんが笑顔で楠井くんに視線を向けます。

 

太田君も徐々に声が出て来ますね。TOKUくんや吉岡さんののカッコイイフレーズや、いいところで、ビシッときめたり、時折お茶目なフレーズを盛り込む大坂さんにも太田君の「イイェ~~イ」、声援が送られます。そしてお客さんも大喜び。

 

 

大坂さんがマイクを持ちます。「あんまり楽しくって、3曲やって、いつの間にか55分たってしまいました・・・。」お客さんも笑顔です。いいライブになりました。そしてTOKUくんが歌い始めました。

 

 

知らない歌だけど、いい歌だなぁ・・・。歌い終わってTOKUくんが曲名を紹介します。なんと大坂さんのオリジナルなんだそうです。いい歌があるんだなぁ・・・。そして「Stranger in the Night」と続きます。TOKUくんはやっぱり歌だなぁ。いい味だしてます。柳沢君、「あの人、アメリカ人?」だって(笑)。

 

TOKUくんの歌からそれぞれの楽器との掛け合い、TOKUくん、また楽器をもって掛け合いに加わり、楽しい会話が続きました。こうやって楽しそうに演奏する姿を目で感じながら聴いていると、正直なにも分かっていない私にも伝わって来るものがあるのです。大声援に包まれて1セット目が終わりました。

 

柳沢君も並川君も楽しんでくれたようで良かったです。2セット目まで聴いてしまうと遅くなりますから、始まる直前までああだこうだ話しながら、尽きぬ話を終わらせて帰途につきました。3人とも明日も仕事です。歳を考えて、早く寝ましょう(笑)。またいいライブがあったらまた付き合ってくれるかな?今日は有難うございました!

 

 

 

 

 カテゴリ:音楽の話

栗林すみれ&寝占友梨絵at大塚グレコ・03/08/2017

遅ればせながらライブレポートです。先週久しぶりに大塚グレコさんにお邪魔しました。ピアノの栗林すみれさんとボーカルの寝占友梨絵さんのデュオです。

 

 

二人とも若手有望株・・・、と言えるのかな?栗林さんは最近あちらこちらで引っ張りだこです。実は先週も御茶ノ水ナルの塩田さんのセッションで彼女のピアノを聴いたばかりです。今週の私は彼女の追いかけになりました。

 

以前は歌伴もよくやっていましたが、最近は自分のリーダーライブ以外でもいろいろなメンバーとやっていて大忙し、歌伴はめっきり減りました。

 

この夜は、歌伴と言うよりは、バトル!(笑)先週のお茶ナルのセッションではソロはともかくとして、バッキングでは主張しすぎずバランスよいバッキングに徹していた栗林さんですが、この夜はハジケました!

 

寝占さんはミュージシャンの間では評価が高いボーカリストですが、なかなかジャズファンの方々の目には留まっていないのでしょうか?私が大きな期待を持って見守っているミュージシャンです。

 

まずはマティーニを一杯(笑)。

 

 

高そうなグラスだなぁ(笑)・・・。私の家では百円ショップで買ったマティーニグラスを使っています。だって結構割れちゃうんだもの・・・。でもグラスがいいと余計に美味しく感じるなぁ・・・(笑)。

 

ライブ始まります。この夜は大塚の隠れ家グレコの二階です。

 

凄い凄い・・・。いきなり全開!すみれさんはいつもとびっきりの笑顔の素敵な御嬢さん、でもピアノは迫力タップリ!小柄な体から強いタッチのスィング感あふれる激しいフレーズ、そしてとても柔らかい美しい可愛いフレーズ、自由自在に音を操る、「栗林ワールド」あるいは「すみれワールド」と言われる彼女だけの世界があります。

 

 

そして寝占さん、優しい歌声ですが、ひとたび解き放たれるとそのスキャットは周りを圧倒します。私はいきなり「イイェ~~イ!!!」です。スキャットだけではないですよ。優しい歌声でしっとりと聴かせてくれますが、時として声量たっぷり強いコーラスに豹変します。

 

 

二人の掛け合いは優しい会話から始まりましたが、時としてまるでボクサーがノーガードの打ち合いをしているような激しいバトルにもなります。

 

でも二人とも笑顔がはじけます。お互いを認め合った二人のミュージシャンの演奏は私たちを魅了しますが、楽しそうに演奏する二人の表情がまた空間を和ませます。是非皆さんに目を開いてこの空間を味わって頂きたい、そう思いました。

 

寝占さんの歌は彼女自身が楽器のような音楽を創りあげます。栗林さんのような素晴らしいピアニストと互角に掛け合いの出来るボーカリストは数少ないでしょう。彼女はその中の一人ですが、日本のボーカルファンはあまりこういうスタイルは好まないのでしょうか?そうだとしたらとても残念なことです。

 

ビバップ大好きなインストジャズファンには彼女の声での演奏は響かないんだろうか・・・?高く評価しているファンがまだ多くないようですが、必ず多くの機会が与えられて行くことを信じています。素晴らしいライブでした。お客さんが「ウワァー、カッコよかったねぇ・・・」と声をかけていました。そういうお客さんがどんどん増えてくるといいなぁ・・・。そう思いながらこの日も1セット目の後店を出ます。

 

つい最近誕生日だったという寝占さん、まだ26歳前後だと思いますが、新しい髪型が似合っていましたね。この二人はこれから何度もまた素晴らしい空間を紡ぎあげて音楽ファンを楽しませてくれるでしょう。期待しています。

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塩田哲嗣セッション・御茶ノ水ナル・3/4/2017

塩田さんんもセッションを聴きに御茶ノ水に行って来ました。着いたのは8時20分ころ、もう1セット目半分近く終わっていたかな?ほぼ満員の客席でしたが、相席で入れてもらいました。

 

 

もうすでに盛り上がっていました。私もすぐに騒ぎ始めます(笑)。ベースの塩田さんとドラムの大槻カルタ英宣くんをバックにアルトサックスの纐纈歩美さん、バイオリンの牧山純子さんがフロント、そしてピアノは栗林すみれさん、と言う、いわば美女と野獣セッション(失礼!(笑))。

 

 

塩田さんは後ろから声もかけながらどんどん盛り上げていきます。時々太い音ですが、お茶目なフレーズも繰り出し、また盛り上がります。彼のセッションはいつも楽しくって好きだなぁ。

 

栗林さんは最近人気急上昇、と言っていいんでしょうね。若いけど、自分のスタイル、というか、そういうものを感じさせる、良くスィングする素晴らしいピアニストですね。リーダーライブではないこの夜は、バックではリズム隊に徹しながらもいいフレーズで味付けします。

 

ソロでは栗林節(若い彼女にもっといい言葉があるだろうに(笑))がさく裂します。

 

 

牧山さんはここに出るのは初めて見ましたが、情熱的な激しいソロで盛り上げました。大歓声に包まれて、笑顔でお辞儀をして応えました。塩田さんも大喜び、お客さんも大満足です。

 

 

纐纈さんは小岩コチで何度か聴いたことがありますが、椎名さんとよく出ていましたが、今はレギュラーでいろんな人とコラボしてますね。1セット目は今一乗り切れていないように感じましたが、お客さんは大きな拍手で称えていました。

 

 

大槻くんはリズム隊に徹して支えていた1セット目でしたね。きっと2セット目には彼の激しいドラムソロが聴けたんだろうな・・・、纐纈さんもノッテ来たんじゃないかな?等と思いましたが、私はいつも通り「ファーストの男」で御座います(笑)。還暦を越えてから、年毎に体力の衰えを感じる今日この頃、肉体労働の私は夜は早寝しないと身体が持ちませんのです(泣)。

 

リタイアしたら、思う存分最後まで聴いて行こうと今から考えておりますよ(笑)。大拍手のに包まれてステージを降りるミュージシャンたちを横目にチェックアウト。いつものようにスタッフのマスダ君の「有難うございます!」と言う元気良い挨拶を背に感謝の思いを心に秘めて階段を昇るわたくしでした。こちらこそ「ありがとう!」おやすみなさい・・・・・。

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豊田チカ・ライブat銀座スィング・02/24/2017

久しぶりに銀座スィングへ、この日は豊田チカさんが出演しました。あまり聴く機会がないのでここは行ってみようと思っていました。

 

バックにはピアノに椎名豊さん、ドラムに広瀬潤次さん、ベースは斎藤クジラ誠さん、という豪華なピアノトリオです。

 

着いた時にはもうインストの演奏が始まっていました。徐々にテンションが上がって来ます。広瀬さんも気合が入って来ました。素晴らしい演奏で2曲程聴いてから豊田さん登場!いやぁ豪華なライブじゃぁないですか?

 

言わずと知れた大橋巨泉さんの娘さんです。お姉さまもジャズシンガーですが、私はどちらかと言えばチカさんの歌が好みです。(失礼)

 

 

一曲目、おぉ~~~!「I didn`t know what time it was」!ついこないだこのブログに書いたばかりの歌じゃないですか?私は大喜びで歌い始めてすぐに大拍手!

 

チカさん、それに気づいて振り向いて笑顔で応えてくれました。「あなた、この歌好きなの?」、「はい!大好きです!」と、なんか通じたような気がするもんです。こうして笑顔で応えて頂くと嬉しいものですね。

 

彼女の歌を聴くのは数年ぶりですが、落ち着いて軽やかにスィングするチカさんの歌は安心して聴ける・・・、と言ったら変ですけど、そう、安心するんです。

 

何というか、変にジャズを意識していないのだけど、心地よいグルーブとスィング感に満ちているとでも言いましょうか・・・、下手に説明するのは私らしくないですね(笑)。とにかく「グッド!」です。素人の私にもわかりやすく、心地よい音です。英語が上手いのも聴きやすく感じる理由の一つかもしれません。

 

豪華なバックの3人のソロも歌の合間にびったりハマります。歌の後ろでもいいフレーズが聴こえて来ます。4人とも笑顔、ノリノリになって来ました。そつのないMCも挟んでお客さんのリクエストも歌ってくれます。

 

お客さんからも声が上がり始め、どんどん盛り上がって行きました。ベースの斎藤さんがチカさんに「ちょっとマイク貸して、」と頼みました。ベースソロに口笛を重ねての演奏になりました。お客さんたちは大喜びです。

 

こうして盛り上がってくると、ミュージシャンとお客さんたちの間に一体感が感じられるようで、いいなぁ・・・。以前、椎名さんが「ライブは私たちとお客さんと一緒に作っていくものなんです・・・」と言ったようなことを話していたことを思い出しましたが、こういうことなんでしょうね。

 

椎名さんは私の大好きなピアニストの一人です。よく小岩コチに出るので何度も聴いています。若い人を育てたりワークショップを開いたり、ライブでも音楽の楽しさを伝えようとしているように感じることがあります。ジャズ界に大きな貢献をしている方なのでしょう。

 

素晴らしいテクニシャンであるとともに素晴らしいメロディーメーカーでもあります。彼の「Walkin` in the clouds」は大好きだなぁ。「In the Dusk」とかいいですね。

 

 アルバムのタイトル曲でもあります。

 

オリジナル曲を作られているミュージシャンは多々います。みな自分にとっては宝物のようなピースなのだと思いますが、さてどれだけの曲があとまで残るんだろう?残念ながらそれほど多くはないんでしょう。

 

正直、私のような素人には分かりづらい、どこにメロディーがあるのかわからない曲もあるように思います。椎名さんの曲には美しいメロディーがあります。是非多くの人に聴いてほしい、そういう曲があるのです。

 

などと今思いついて書きましたが、大歓声に包まれた1セットのあと、いつも通り家路につきました。また聴きたいと思わせるいいライブでした。

 

そういえばチカさんのお父様は最近亡くなられましたが、つい昨日辛島文雄さんついに亡くなられたというニュースを聞きました。ダイナミックなソロに思わず大拍手をすると、必ず大きくお辞儀をして応えてくれました。

 

大好きなピアニストでした。まだ若く、残念なことですが、かなり苦しい闘病生活だったと聞いていましたので、その苦しさから解放されてきっと天国で楽しくピアノを弾いているに違いない・・・、と思い、また冥福をお祈りします。

 

 故辛島文雄さん

 

 

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I didn`t konw what time it was

I didn`t know what time it was, then I met you♪・・・

(貴方に会ったのが何時だったのか、知らないんだ・・・♪)

 

Oh what a lovely time it was, how sublime it was too・・・🎶

 

I didn`t know what day it was, you held my hand・・・♪

 

Warm like the month of May it was and I`ll say it was grand・・・🎶

 

Grand to be alive, to be young, to be mad, to be yours alone・・・♪

(生きてるって、若いって、そして貴方に夢中で、あなた一人のものであるって、なんて素敵な事なんだろう・・・♪)

 

Grand to see your face, feel your touch, hear your voice, say I`m all your own・・・🎶

(貴方の顔を見て、タッチを感じて声を聞いて、私はあなたのものだっていう事ってなんて素晴らしいんだろう・・・♪)

 

I didn`t know what year it was, life was no prize・・・♪

 

I wanted love and here it was, shining out of your eyes・・・🎶

(私は愛を求めていたのです、そしてそれはここに、貴方の瞳から輝きだしていました・・・♪)

 

I`m wise and I know what time it is now・・・・・!

(今は、今が何時だか知ってるよ・・・!)

 

 

 

 

ペギー・リーのCDを聴いて、この歌と「How Deep is the Ocean」にハマっています(笑)。この「I didin`t know what time it was」の5行目、6行目(英文の)がとってもテンポがよくって心地よい歌いっぷりで、大好きです。

 

バースから歌っていますが、うまく本題にマッチしています。若いっていいですね(笑)。

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宮川純&橋本信二at NARU・2/3/2017

金曜日、晩酌をしていてふと思いついて御茶ノ水に向かいました。橋本信二さんというギタリストは2~3度聴いたことがありますが、私の行動範囲で出演することがあまりなく、ナルに出るのなら、行ってみるか?宮川くんとのコラボも興味あるし・・・、「Plays Standard」と銘打ってあったし・・、聴きやすいかな?と言う訳で行っちゃった訳です(笑)。

 

橋本さんは人によっては「日本一のギタリスト」と言う人もいるくらいの方です。私には技術的なことはわかりませんが、日本一かどうかはわからないけど、人の心を掴むようなフレーズが出て来ますよね。宮川くんが「一番好きなリズムかも知れない・・・、」と橋本さんを紹介していました。

 

 

この夜は宮川くん、オルガンです。そのことも私の足を運ばせる理由になっています。静かにライブが始まります。スタンダードと言っても知らない曲ばかりだぁ~~(笑)。最後のバカラックの「Walk on by」だけ知ってました(笑)。

 

宮川君のオルガンはブルージーで大好きです。ピアノもいいんでしょうけれど、・・・、ピアニストは多いから・・・。彼のオルガンはビシビシ伝わって来ます。ジャズではオルガンはあまり出てこないからかなぁ?昔ジミー・スミスと言う人がいましたが、アメリカではきっといっぱい有名な方がいるんだろうと思います。

 

日本では金子雄太くんとか、土田晴信くんとかは聴いたことありますけど、きっと他にもいっぱいいるんだろうけど、良く知りません。ロックや、フージョン系だと多いですけどね。ローズみたいな電子ピアノも私は好きです。

 

日本のジャズファンはアコースティックな楽器が好きな人が多いのかも知れないな。ギターだけはエレキですけど、エレキベースはあまり好きでない・・・、と言う方もいますしね。エレベ、いいと思うんだけどなぁ。

 

オルガン(にかかわらず、いろんな楽器が)は元々宗教音楽で使われることが多かったんでしょうか?音楽の歴史がそうですからね。でもブルージーな演奏も似合います。橋本さんのギターと宮川くんのオルガンがとてもいい相性でした。

 

いつもクールなイメージの宮川くんが笑顔笑顔です。ドラムの井上功一さんのタイミングいい合いの手に笑顔・・・、橋本さんのカッコイイフレーズに笑顔、ホントに楽しそうに弾いている宮川君を見て私も笑顔です(笑)。

 

 

宮川くんはフットペダルを靴脱いで踏んでました(笑)。踏みやすいのかな?両手に足まで使って、凄いもんですね。流石にソロで速弾きしているときには足はあまり動いていませんでした。それにしても私たちから見たら神業以外の何物でもありません。

 

橋本さんは久しぶりに聴きましたが、多くのミュージシャンから一目置かれている彼のサウンドは心に響くねぇ・・。速さじゃぁないんだなあ・・・。井上さんも結構叩くんだけど、全然邪魔じゃない感じです。いいところでビシッと来ます。三人が楽しそうに奏でる音たちは大きな拍手を呼びます。

 

私などは声を出しっぱなしで御座いました(笑)。宮川くんの最後のソロの時などは途中で何度も手を叩いて声援を送りました。橋本さんも時折いいバッキングで笑顔で寄り添って素晴らしいサウンドになりましたね。いやぁ、足を運んでよかったかも・・・。宮川君の楽しそうな顔が印象的だった素晴らしいライブでした。

 

相変わらず1セットで帰宅ですが、きっと2nd、3rdも盛り上がった事でしょう。また是非聴きたいミュージシャンたちです。

 

 

 カテゴリ:音楽の話

松村聖華ライブ・代々木ナル・2/2/2017

久しぶりに娘に付き合ってもらいました。この日の代ナルは松村聖華さんでした。ピアノはエリッチョ、こと清水絵里子さん、ギターに田辺充邦さんです。

 

 

二人の娘に声をかけたのですが、下の子は忙しいようで、長女だけ来る予定。早く着いた私はまずはビールです。

 

私が着いて間もなく準備に入るミュージシャンたち。

 

 深川4中出身、下町の星、田辺くん

 

 お母さんが板について来た?エリッチョ

 

さてインストからライブが始まりました。「The Boy Next Door」です。

 

 

大好きな歌ですね。何年か前に田辺くんと「いい歌だよねぇ・・・。」なんて話をしていたのですが、そのうち、ギターで弾く様になりました。

 

それから2年くらいかなぁ・・・。いやぁ~、アレンジが成熟して来ました。そして清水さんはまた、うまく合わせますなぁ。これを歌う人あまりいないから、歌伴でも多分あまりやった事ないんじゃないかと思うけど、すぐに素晴らしいフレーズが醸し出されます。相変わらず素晴らしい清水絵里子さんのピアノです。いいものを聴かせて頂きました。

 

そして美しい歌姫の登場です。

 

 松村聖華さん、前に一度聴いたことがあったかな?

 

今日のお客さんは殆どが彼女のファンみたいですね。盛り上がって始まりました。ストレートに歌い上げる声はお客さんを魅了しますね。なかなか上手いじゃぁないか・・・。などと偉そうに思ったりして(笑)・・・。

 

と思っていたら、長女が遅れてやって来ました。

 

 うぅ~ん・・・、うまく写らなかった(´;ω;`)少し太ったかな?

 

しっかりとしたピッチで落ち着いた歌声にバックの素晴らしいフレーズを織り込んだ演奏が絡み合っていいライブになりました。お客様の拍手に包まれてあっという間にファーストが終わってしまいました。

 

いつもならここで帰るところですが、娘がせっかく来てくれましたから、いろいろ話をしていると、時間はすぐに過ぎて行きます。ボーカルの聖華さんが節分の豆を持って来てくれました。なぜかきな粉のような香りがする袋に数粒入っていました。

 

子供が大きくなると豆まきもしなくなります。考えてみれば、何年振りに食べた節分の豆だろう?美味しく頂きました。聖華さん、ありがとう・・・。

 

そしてセカンドセットです。まずはインストで一曲。またまた私の大好きな曲です。「Bewiched」、これはよく聴くジャズスタンダードの「ビウイッチド」ではなく、昔大人気だったテレビドラマ「奥さまは魔女」のテーマソングです。同じ題名ですけど、これをやる人は殆どいませんね。

 

アール・クルーが彼のトリオ名義で出したCDに入っています。日本人では田辺充邦さん以外でこの曲を演奏しているのを聴いたことはありません。田辺くんのCDにも入ってます。

 

久々に聴いたけど、これも進化してるなぁ・・・。田辺くんのギターのフレーズも素晴らしいけど、エリッチョ凄いや・・・。この曲って結構途中のメロディが良くって、それがアドリブでソロをやると、その人なりに素晴らしい拡がり方をするんです。結構ピアノにも合ってるような気がします。清水さんもあまり弾いた事ないと思うんだけど、素晴らしい展開のアドリブソロを聴かせてもらいました。

 

お父さん、大興奮!いぇ~~~い!娘はそれには慣れてますが、少し恥ずかしいかも(笑)・・・。

 

さて歌姫登場!

 

 

そつのない歌いぶりにお客さんは楽しそうに耳を傾けています。そして、おぉ~~~!私が昔よく聴いた大好きな歌。カラオケでも何度も歌いました(笑)。歌い始めてすぐ拍手(笑)、「海を見ていた午後」、松任谷由美さんがまだ荒井由実だったころの名曲ですよね。日本語でしっとりと歌ってくれました。またもお父さん、大興奮です。

 

娘はもう30になるのですが、「聴いたことある・・・」くらいで曲名は知りませんでした。ジェネレイションギャップでありますね。私も最近の新しい音楽は全く分からなくなりました・・・。きっと新しいものにもいいものはたくさんあるんでしょうね。音楽は・・・いいですね・・・。

 

久しぶりに会った娘と話は尽きませんでしたが、これ以上は私の身体が持ちません。セカンドが終わって家路につきました。いい時間を有難うございました・・・、とみなさんにを心の中でお礼を致します。また宜しくね!

 

おまけ:

その前の週に御茶ノ水ナルで大野えりさんのライブを聴きました。すっごくよかったので写真とって、ブログにアップしようと思ったんだけど、なかなか時間がなくて・・・。少しだけご紹介しましょう。

 

 

やっぱり大野さん素晴らしい!カサンドラ・ウイルソンとはまた違ったインプロヴァイゼイションですが、大野さんの歌の方が私には耳ざわりがいいです。ジャズを感じるね。でもこういう歌い方を好まれる方が少ないのが残念です。バックは石田衛(pf)、米木康志(b)、ジーン・ジャクソン(ds)でした。

 

石田くん、大野さんの歌に終始笑顔、素晴らしいアドリブで応えていました。米木さんは相変わらずの太い(こういうのを、ビートが効いてるっていうんでしょうか?)音で正確なピッチ、速弾きも凄い!よくコチに出演していて、宮崎マスターはヨネキングと呼んでいる彼ですが、ナルは久しぶりじゃないかな。ナルのHPのミュージシャンのページに載っていますから昔からよく出ているんでしょうね。ミュージシャンの間では一目置かれている理由がよく分かります。素晴らしいベーシストだ。

 

以上、おまけでした(笑)。

 カテゴリ:音楽の話

Boy from Ipanema (ボーイ・フロム・イパネマ)

ある夜、あるジャズバーで、ある女性ヴォーカリストの歌を聴いていました。

 

何曲目かに「イパネマの娘」を歌いました。女性ヴォーカルでは「Boy from Ipanema」と、girl をboyと変えて歌うヴォーカリストがいますが、彼女は原曲通りにgirlで歌いました。

 

なんでもアメリカにいた時に(彼女は数年アメリカに行っていたそうです)ジャムセッションで「Boy from Ipanema」と歌ったら、アメリカ人のヴォーカリストに「そう変えると、ちょっとチープだよね。」、と言われたそうです。

 

そのヴォーカリストはかのセルジオ・メンデスのバックコーラスをしていたような人だったらしいのですが、そう言われて、「そうなんだ・・・」と思ったんでしょうね。それからはBoy と変えずに「Girl from Ipanema」を歌うことが多くなった・・・、と話してくれました。

 

うぅ~~ん・・・?どうなんでしょう?プロの歌手がそう言えば、聞いてるお客さんたちは「そうか!」と納得してそう思うかもしれません。それもまずいだろう・・・、私はちょっと反論しました。だって有名なアメリカ人女性歌手が「Boy  ・・・」と歌ってるのを聴いたことがあります。

 

エラ・フィッツジェラルドやダイアナ・クラールや有名な女性歌手で「Boy from Ipanema」と歌詞を変えて歌ってる有名歌手はいっぱいいるじゃぁないですか?

 

エラがそう歌っていたんだから、エラはその歌詞を(girl をboyに変えた歌詞)cheap とは思っていなかったんじゃないでしょうか?

 

私はネイティブからは程遠いですが、多少英語はわかります。10年アメリカに住んでいましたからね。私が聴いてもさほどおかしくは聴こえないのだけれど・・・。

 

オリジナルはポルトガル語で作られたものだから、英語に訳した時点で少しチープになっているのかも知れません。でも英語としては、boyだろうがgirl だろうがそんなに違和感ないように思えるのだけど・・・。

 

その「cheap だよね・・・」と言った方の個人的意見は尊重するけれど、あくまで個人的意見であって、音楽関係者、詩人の総意とはとってはいけないと思います。

 

英語が苦手な私たちは一人のアメリカ人(あるいは外国人)が言った言葉をよく吟味しないと、間違ったことを、思い込みで真実と勘違いしてしまうことがあるかも知れませんよ。気を付けないといけないと思います。

 

変に外国人に劣等感を抱いているのかも知れませんね。私は正直言ってそのように育ちましたから、劣等感が抜けないところがあります。戦後の日本人はそういう劣等感を植え付けられるような育ち方をしてきたと感じています。

 

一度植え付けられた劣等感なり、優越感を拭い去ることは不可能に近いくらい難しい事だと私は思っています。ただ、自分がそういう感情を植え付けられてしまった事を理解することが大事です。無理やり否定して偏見がないと思い込むよりも、自分が偏見を持っていることを肯定して、それが間違った考えであることも理解して、そしてその上で正しい判断を導くことは十分可能だと思っているのです。

 

音楽の話から少しそれてしまったかも知れないね(笑)。でも赤ちゃんの時にはなんの偏見もない純粋な存在だった人間は、育っていくにつれて多くの(無知からくる)偏見を持つようになることは間違いのない事で、それを正しく理解して、どうやってそれを制御していくか、ということはとても大切なことだと思っています。

 

ジャズに関わらず、音楽の聴き方も、もしかしたら日本でこう聴くべきだ、と思われている事は日本人のおおいなる偏見なのかもしれないかも・・・?。

 カテゴリ:音楽の話

ペギー・リー

昨年の事ですが、仕事をしていたときBGMで「ロッキングチェア」という歌がかかっていることに気づきました。これ、「真夏の夜のジャズ」の映画の中でルイ・アームストロングと、確かティーガーデンさんと言いましたか、トロンボーンの人がデュエットした歌だなぁ・・・、と思いながら仕事をしていました。

 

ルイとジャックが会話をしているように歌っていたシーンがとてもユーモラスで、またカッコ良くって、とても印象に残ったシーンでした。今BGMで聴いているのは女性です。誰だろう?とチェックしてみたら、ペギー・リーでした。

 

へぇ~、こんな歌も歌ってたんだなぁ?と意外な感じがしました。もっとも、ペギー・リーの名前は知っていましたが、殆ど聴いた事ないなぁ・・・。

 

以前に昔のヴォーカリスト特集みたいなDVDを買ってみたら、ペギー・リーがご主人だったギタリストと数曲歌っていた映像が入っていて、へぇ~~、なかなかいいじゃん・・・。と思ったことがありましたが、それ以外では全く知らないも同然だったなぁ。

 

 ペギー・リーとデイブ・バーバー

 

たまたまBGMで聴いたペギー・リーの「rockin` chair」をもう一度聴きたくなりました。ネットでその曲が入っているCDを探しまして、購入致しました。1,844円でした。安い!3枚組です。

 

 

いやぁ、これがまた、宝の山でございました。デイブ・バーバーの楽団のものに加え、ベニー・グッドマン楽団の音源、フォー・フレッシュメンとのもの、フランク・シナトラとの音源など興味深いものばかりです。

 

私には、ややハスキーな声でスィングするイメージだったペギー・リーでしたが、ベニー・グッドマン楽団時代の音源では美しいなめらかな(シルクヴォイスとでも言いましょうか?)声でストレートに歌っていました。

 

 

「How deep is the ocean」になんだかハマってしまいまして何度も聴いています。インストで聴くことの方が多かった曲だけど、いい歌だなぁ・・・。ベニー・グッドマン楽団のフロントでその歌を歌っています。

 

と言う事はこのクラリネットソロはベニー・グッドマン本人なんだろうなぁ?なんて考えると、なんだか感動してしまいました(笑)。そしてベニー・グッドマン楽団は泣かせる演奏をしてくれています。いやぁ~、こういうのもなかなか良いでは御座いませんか?

 

日本では圧倒的にビバップのファンが多いみたいだから、今ではこういう古いのはあまり人気ないかも知れませんね。私はあまり聴いた事なかったもんで、私には逆に新しい・・・、いい味があるじゃぁないですか。

 

実はちょっと間違えてこんなのも買っちゃいました。なんと1195円!4枚組です。

 

 

これはこれでまた面白く・・・、「I didn`t know what time it was」にハマってしまいました。誰かライブで歌ってくれないかなぁ・・・、等と思っています。

 

「Golden Greats」の3枚組のアルバムには、全く聴いた事がないけど、知らなかったいい歌がいっぱいありました。こういう時代だったんですね。でももうこれらの歌を歌う人はいないんだろうなぁ、ジャズというより、ふつうにポピュラー・ミュージックです。当時のポピュラーな歌がジャズになっていったんでしょうか?ふるぃ良き時代の懐かしい香りがするようなアルバムです。

 

アメリカ映画ではよくこういった懐かしい香りのする音楽を使いますね。アメリカではジャズは生活の一部とも言ってもいいくらい日常に溶け込んでいる文化と言えるかもしれません。古き良きジャズも最先端のジャズも当たり前のようにどこかで聞こえています。

 

勿論ロックもヒップホップもカントリーウエスタンも・・・。文化として音楽が人々の間で受け入れられ、愛されている様子は日本とは比較にならない程深く豊かに根付いているように感じます。ミュージシャンの底辺も広いです。

 

また、単なる音楽ファンのあり方でも、と言いますか・・・、音楽ファンだとかなんとか言わなくっても、別に特に詳しくなくっても、「ジャズはいいよなぁ・・・」と普通に会話が出来る。日本だと、ちょっと引いてしまうところもありますからね。

 

これを書いていて、確認の為にちょっとネットで見たりして知りましたが、ベニー・グッドマン楽団はペギー・リーが専属歌手だったころが最盛期だったそうですね。彼女の人気も高かったんでしょうね。ジャズをよく聴くようになって20数年にして、初めてペギー・リーを知り始めた初心者(笑)の私です。まだまだ「The Best is Yet to Come」・・・、ですね(笑)。

 

 

 カテゴリ:音楽の話

極上の味・鈴木央紹カルテットatナル・12/20/2016

御茶ノ水ナルで鈴木央紹カルテットを聴いて来ました。ギターに荻原亮くん、ベースは佐藤ハチ恭彦さん、ドラムには大御所原大力さんの4人です。

 

もう小岩コチやここで何度も聴いてきたミュージシャンばかりです。今更ブログに書こうとも思ってなかったんだけど、やっぱり良くって写真を撮っている自分がいました。(笑)

 

 

みんな日本を代表する人気ミュージシャンです。そのテクニックと音色、アドリブの素晴らしいフレーズで一目置かれている荻原くんは私の一番好きなギタリストです。

 

佐藤さん、今日は5弦のエレキベースでした。ウッドベースをメインにしてますけど、ギター、サックス、ピアノ・・・、なんでも弾けるらしいです。堅実、正確なバッキングにさりげなくいいフレーズを忍ばせる、人気ベーシストです。

 

原さんは数々のミュージシャンと共演して来ましたが、大西順子さんのバンドでツァーしていたことがよく知られていますね。私よりは少し若いですけど、ベテランです。(失礼ながら)そのゴツい容姿に似合わぬ綺麗な音色のドラマーです。大御所ですね。

 

リーダーはどんどん人気が出てひっぱりだこのテナーサックス奏者の鈴木さん、そのプレーは私なんぞが論評するのもおこがましい(鈴木さんだけでなく他のプレーヤーたちにしてもそうなんですけど・・・)、素晴らしいテナーです。

 

MCは殆どなく演奏が続いて行きます。荻原くんと鈴木さんが交互にフィーチャーされてバックでもそれぞれが決して邪魔せずに、でも時々いいフレーズで味付けして、いい会話を楽しんでいるようでした。

 

私は佐藤ハチさんの演奏中の表情豊かなところが好きだなぁ・・・。他のミュージシャンの音に「おぉ~~!」「いいねぇ~~!」と言っているかのように気持ちよさそうな表情でエレベを奏でています。

 

音楽が本当に好きなんだなぁ・・・、と心持が伝わってくるようです。原さんのドラムソロではみんなが笑顔で「おぉ、おぉ~~、」と言った感じで見ています。楽しそうに演奏する彼らの極上の会話に私も声を発してしまいました。

 

女子率の高かったこの夜のナルのお客さんは、静かにじっくりと聴くタイプの方が多かったようで、声援などはあまり多くなかったのですが、皆さん体を揺らして聴いていました。私の隣にいた方も目をつぶって聴きながら、気持ちよさそうに身体を揺らしていたのが印象的でした。

 

4曲くらいやりましたか?聴いた事はありそうだけど、一つも曲名を知りません(笑)。コアなジャズファンの方々から見たら私は初心者もいいとこでしょうね(笑)。ま、ジャズを聴くのに初心者も上級者もないだろう?とは思いますが、一部のジャズファンの中には普段あまりジャズを聴かない方々の事をそう表現される方もいるんだけど、あまり好きな表現ではないね。そんな事言うから敷居が高いと思われてジャズファンが増えないんだよ。こんなに素敵な音楽なのに・・・。

 

私は永遠に初心者で結構です(笑)。

 

いつも通り1セットの終わりに会計をしていたら、カウンターにドリンクを取りに来た亮くんが笑顔で手を振ってくれました。私も拍手でお返しです。こういうミュージシャンの気遣いも嬉しいです。

 

極上の味に酔った一夜のことでした。ワカサギの南蛮漬けも美味かった(笑)。

 カテゴリ:音楽の話

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