新原歯科医院

院長ブログ

カテゴリ: 音楽の話

チーク・トゥー・チーク・12/8/2016・代ナル

代々木ナルで今年最後になる情家みえさんのライブにお邪魔しました。テーブル席は予約でほぼ埋まっていたようで、カウンターに席をとってくれました。

 

ベースは6弦ベースの名手、佐瀬(さぜ)正さん、ピアノは後ろ向きですが、清水絵里子さん。ハットがなかなか似合うじゃないか。

 

ハットと言えば先月だったか、テレビで「トップハット」と言う映画をやっていまして。録画しておいて後で見ました。その映画で「Cheek to Cheek」をフレッド・アステアが歌っていました。この歌はこのミュージカルの為に作られた歌です。

 

情家さんがその歌を一曲目に歌ってくれました。とても好きな歌の一つです。「グリーンマイル」と言う映画のなかに主人公が処刑の前にこの映画をみて、丁度その歌を歌っているところを見ながら「ワッハッハ・・・」と笑って喜んでいるシーンがありまして、なんとも泣かされました。

 

どなたに渡されるのでしょう?私の座ったカウンターにこんな花束が置いてあります。

 

佐瀬さんとエリッチョは素晴らしいソロをとり、バックでもいいフレーズを入れる中、情家さんもストレートな歌い方の中にちょっとした変化も付けて相変わらずの情感のこもった素晴らしい歌に、あとから隣にいらしたオーナーと「伝わって来るものがありますねぇ。」と話をしていました。

 

April in Paris、Come Rain or Shine・・・、と続きます「カム・レイン・オア・シャイン」、実は私はこの歌をデュエットで歌わせてもらうのが好きで、何度かピアノバーで歌わせてもらったことがあります。最近はとんとそういうところにも行かなくなりました。年とともに身体も弱るし出不精になって来ますね(笑)。

 

あっという間にファーストセットが終わります。

 

 

カウンターにはこういうのも置いてあります。いい絵になりますね。こういうのも心を癒してくれます。そして今年最後の情家さんのライブを楽しませて頂きました。ナルも今年最後かなぁ?また来年もよろしくお願い致します・・・、ですね。いつものようにファーストセットでお暇いたしました。

 

 

 

 

 

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鈴木道子・代ナル・影絵2・12/1/2016

久しぶりに鈴木道子さんの歌を聴きました。

 

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ちょっと光が・・・(泣)

 

以前は小岩コチや代ナルによく出られていましたので、よく聴いていました。結婚なさってからライブの本数をかなり抑えているのかな?久しぶりに彼女の名前をスケジュールで見て聴きたくなりました。

 

バックは情熱的なバイオリンを奏でる平松加奈さん。いろんなジャンルで活躍していますがこの夜も激しい、ときには優しい音色で聴衆を唸らせます。

 

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そして後ろのピアノにはエリッチョ、こと清水絵理子さん。私の大好きなピアニストの一人です。もう何年彼女のピアノを聴いているんだろう?平松さんとのデュオはいったいどんなサウンドになるのか楽しみです。

 

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エリッチョの顔がチラリと見えます。

 

鈴木さんはやっぱり素晴らしいなぁ・・・。ハスキーな声でややブルージーなその歌は私たちの心に響きます。そして平松さんの情熱的なバイオリンと清水さんのグルーヴィーなフレーズ、激しいタッチが絡み合って凄いライブになりました。

 

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鈴木さんはエリッチョとは何度もやっていますが、平松さんとは初めましてだそうで、いったいどうなるのかしら?等とおっしゃっていましたが。波長がピッタリでしたね。楽しそうに演奏する三人の笑顔が素敵でした。

 

いやぁ・・・、久しぶりに私の背中がゾクゾクさせられました。テクニックとか発声とかよりも大切なことがある・・・、鈴木さんはそういう何かを持ったシンガーです。背中が何度もざわざわしました。つい「いぇ~~~!」と声も出てしまいました。私の仕事と一緒です、ハートが無ければいい仕事は出来ないよ。

 

音楽だけでなく、映画でもなんでも、心が揺さぶられると何故か私の首筋から背中にかけてゾクゾクするんです。何故かわかんないんですけどね(笑)。

 

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そして影絵・バージョン2(笑)・・・。いい音楽、この影絵、そしてお店のスタッフの笑顔が私を癒してくれたある夜の出来事でした。

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チャイチーシスターズ・at銀座スィング・11/20/2016

チャイチーシスターズのライブに行って来ました。日曜日の銀座スィングです。

 

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実は先日浅草ハブでのチャイチーのライブも聴いたのですが、今回のバックには「オノマトペ」のリーダーの新谷健介さん、そして「ブルームーンカルテット」の富永寛之さんが出演すると言う事で、バックの音楽にも興味新々でして、ちょっと覗いてみる事にしました。ピアノは浅草の時と同じ竹田麻里絵さんです。

 

珍しく5時半と言う早い時間のスタートでしたから、次の日の体調も心配無用。錦糸町楽天地でサウナとマッサージ(首、肩がガチガチでした)で体を癒し、有楽町へと電車に乗りました。

 

着いて中に入ると、おぉ、四ツ谷三丁目のジャズバーヴォイスのマスター阿部さんと常連さんが応援に来ていました。

 

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阿部さんは後ろ向きの人、数年前に患った病気のせいで体調が悪く、先日お店を閉めたそうです。残念ですが、お大事に!

 

チャイチーの二人はこの店に毎月のように出ていました。そこで私も二人の可愛い歌姫たちを知ったのです。

 

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浅草ハブでは超満員でしたが、残念ながらここではそこまでは行きませんでしたね。お店によって客層が違うのが面白いところです。なんでだろう・・・?

 

さて時間になり、ミュージシャンたちが入って来ました

 

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まずはインストで一曲。一般ジャズファンには知名度はまだ低いかもしれませんが実力者たちだと思っています。彼らの演奏ではや盛り上がり始めました。ウクレレの富永さんがいいところでいいフレーズを入れるなぁ・・・。

 

そしてチャイチーシスターズの二人が登場です。

 

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若い二人が並ぶとお人形さんが並んでいるように可愛いのですが、二人とも(ちょっと違う個性の)実力派シンガーなのです。二人ともソロで活躍中。紗理ちゃんはこの店にもよく(山本剛さん、大隅さんのバンドによく呼ばれます)出演しているし、ボディーアンドソウルにもよく出演するようになりました。

 

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出口優日ちゃんは紗理ちゃんほどはメジャーな店に出る機会はまだ多くありませんが、ミュージシャンたちの間では若手の実力派ヴォーカリストとして、寝占友梨絵さんや紗理ちゃん同様名前は知られているそうです。

 

彼女たちはこのデュオでAkikoさんのバックコーラスやったり、Akikoさんのコンサートによく出ているそうですが、ワンマンでこうして有名な箱に出始めたことは嬉しい事ですね。

 

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アレンジもかっこいいけど、私は彼女たちの訳詩が大好きです。自分たちで日本語の訳詩を作っているそうですが、それを英語の歌詞の間に入れながらとても素敵に歌います。歌詞の意味が解ると、歌をもっと楽しんで聴くことが出来ます。お客さんにも解りやすく、盛り上がります。

 

そしてこの日のバックのメンバーたち。竹田さんは(ストライドピアノって言うんでしょうかねぇ?良く知らないので間違ったらゴメンナサイ)最近結構名前を聴くようになりましたね。歯切れのよい彼女らしいフレーズを持っています。

 

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携帯のカメラではちょっと光の加減が悪かった(泣)。美人なのですが申し訳ない!

 

ウクレレの富永さんはチャイチーシスターズのCDにも参加していますがギターも素晴らしい。そしてウクレレをギターのように弾きます。こんなウクレレがあるんだ・・・、とあまり楽器に詳しくない私は驚かされました。

 

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ちょっと影になっちゃった。富永さんゴメンナサイです。

 

いいフレーズが繰り出されます。歌の裏でも時々いいオブリガード、前にいる新谷くんが振り返って(おぉ~!いいねぇ!)と言うかのように笑いかけるシーンが度々ありました。

 

ソロの時には優日ちゃんも盛り上がっちゃって私より大声で「いぇ~~~!」と声を出してレスポンスしていました。(笑)富永さんはウクレレの教本も出しているそうですが、ちょっと習って見たくなるなぁ(笑)。

 

クラリネットの新谷くんは「オノマトペ」や「ハチャトリアン楽団」で何度か聴いていますが、素晴らしいアドリブや、美しい音色のバラードで聴かせてくれますよね。数年前の浅草ジャズコンテストのベストソリスト賞を取りましたが、なかなかチャンスには恵まれていないのかも知れません。彼の演奏にも優日ちゃん大盛り上がりでした。私はこういうの大好きです(笑)。

 

お客さんも手拍子を入れてくれたり、笑顔で聴いている方が多く、大きな拍手で盛り上がりました。こういう楽しいライブはいいなぁ・・。もっと多くの人にこの人たちの演奏を知ってもらいたいなぁ、と思っています。

 

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チャイチーシスターズは暫くCDのレコ発ライブツァーを続けるようですが、多くの人にこの楽しく、素晴らしい音楽を届けてくれる事でしょう。それが参加したミュージシャンたちにも日が当たる事に繋がる事を祈っています。

 

それにしてもCDの「レコ発」とは言わないか?なんて言うんでしょう(笑)?

 

 

 

 

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細川綾子at代々木ナル2016

10月15日の土曜日の夜、細川綾子さんが出演すると聞き代々木ナルに行って来ました。私がジャズのライブに行き始めた頃よく銀座松坂屋(もう松坂屋もライブハウスも無くなりましたが)の裏手にあったスィングシティーに行っていました。

 

そこで細川さんの歌を何度か聴きました。大御所と言っていいんでしょうね、アメリカでビッグバンドの専属歌手だったこともあるそうですが、長い芸歴の年輪が感じられるような素晴らしい歌手です。

 

何も知らなかった私はそのお店で伊藤君子さんや金子晴美さんも知りました。この三人はいまでも私の中では別格のように感じます。今思えばいいお店だったなぁ。ピアノの辛島さん、ベースの古野さん、ドラムの大坂さんという凄腕のトリオも聴けたし、今は亡き越智順子さんも時々出演していました。

 

細川さんは今でも日本滞在の折には銀座スィングに出演なさるようだし、伊藤さんもレギュラーで歌われていますね。

 

今回は代々木ナルの50周年とあって初出演なんだそうです。なかなかない機会ですから聴きに行こうか?とお邪魔しました。

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青木さんと藍澤さんの演奏が始まっていましたが、お店は私とは違う紳士淑女のお客様ばかりです。

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2曲程演奏しているうちにお客様たちが演奏に聴き入ってきたところで細川さん登場です。

 

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まずは「50周年おめでとうございます。」とお祝いを言った後、「私の芸歴よりは少し若いわね。」(笑)と軽い冗談、そして歌い始めます。

 

私が初めてスィングシティーで聴いてから20年くらいたつわけですから、お歳も召されたはずですが(失礼!)、その歌には一層説得力が増していました。まだ声もよく出ますねぇ。

 

お客様たちもみな心地よさそうに笑顔で聴き入っています。引きつける、伝わって来るものがあるんでしょうね。MCも気取らずにお客さんを会話にさりげなく引き込んだり、ベテランですね、本当に安心して聴けるショウです。よどみなく時間が過ぎて行きます。バックの二人もいいソロを届けてくれます。

 

初めての出演ともあって「何時までやったらいいのかしら?」とかメンバーと話すシーンもあったりして・・・、気にもせずステージに入っちゃったんでしょうが、ま、貫録ですけど・・・うぅ~~ん??

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そのあと2曲程やって、一回目が終わりました。あっと言う間の1時間でした。英語がお上手だというのも安心して聴ける一つのファクターかも知れません。歌を伝えるために言葉が通じなければお話になりません。あまりにも当たり前すぎる事ですが、基本ですね。そして発音などがしっかりしていると言う事は「耳がいい」と言う事でもあります。若い方々には忘れないでほしい大切な基本です。歌ってるふりだけでは何も伝えられないのだと思っています。

 

大きな拍手を送っていつも通り一回目の終わりにおいとまいたしました。次の日は日曜でもあり、もう少し聴きたかったんだけど、前の日の金曜日にラオスに駐在していて一時帰国している友人と久々に横浜で会いまして、休み前でもありちょっと飲みすぎました。お蔭で少々体調悪く、あまり悪くしないようにと、残念でしたが自粛いたしました。

 

こういう小ぶりの箱で聴くのも中々おつなものです。是非また機会がありましたら聴きたいなぁ。

 

 

 

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代々木ナル50周年ライブシリーズ・10/4/2016・塩田セッション

代々木NARUは今年50周年なんだそうです。9、10、11月と趣向を変えて特別ライブをやっています。普段はあまりここには出演しない方も出たりするようです。美紗子さんも「いろいろご苦労なさったかと思いますが、50周年おめでとうございます。とまずは書かせて頂きましょう。

 

4日(火)に行って来ました。ベースの塩田哲嗣(のりひで)さんのセッションでした。毎月出演している人気パーカッショニストのはたけやま裕さん、初出演だという紗理さん、田中菜緒子さんは御茶ノ水ナルには毎月出てますが、ここは出たことあるのかなぁ?そしてベースの第一人者の一人、塩田哲嗣さんの4人のギグでした。

 

10月の50周年記念ライブ期間は2-ステージと言う事でのんびり7時半のスタートに間に合うように四ツ谷駅で総武線に乗りましたが、千駄ヶ谷駅直前で急停車。なんでも運転士が異音を聞いたとの事で車両点検をする・・・、とアナウンスがありました。

 

まずは前後、そして逆方向の電車もみなストップする手配をしてから運転士が車両の両サイドを点検するそうでしたが、20分以上止まったまま待たされました。ライブ始まっちゃったなぁ、等と思いましたが、この電車に乗車している数百人のお客さんを安全に運ぶためには当たり前のことですから、仕方ありません。こうしてきちんとマニュアルを守ることで日本の鉄道の安全性の高さを守って行けるのでしょう。

 

さてやっとナルに到着、インストの演奏が階段の下から聴こえて来ました。私はすでに心が軽くなって来ました(笑)。

 

田中さんのピアノ、はたけやまさんのパーカッション、塩田(しおた)さんのベースと掛け声(笑)。ノリのいい塩田さんがグイグイと演奏をリードしますが、二人の女性も見事に応えます。私は座った瞬間から「イェ~~イ!!」と声が出てしまいました(笑)。塩田さん、この夜はたまにピッチがずれたりもしましたが、このノリと気合で帳消しかな(笑)。カッコいいベースソロも声援を浴びていました。

yuuはたけやまさん、と tanaka田中さん。美女二人に囲まれた、

 

siota 幸せな野獣(?)塩田さん。

 

進境著しい田中さんもこのノリに触発されるのか、いいグルーヴィーなフレーズで沸かせてくれました。はたけやまさんはやや控えめですが、ソロでは気持ちよく叩き、いいアクセントを入れてくれます。素晴らしいインストの演奏を3曲程聴くと、ヴォーカルの紗里ちゃん登場しました。

 

なぜこの日を選んだのかと言いますと、勿論この組み合わせに興味があったのですが、実は沙理さんのサインをもらいたかったからなのです。

 

以前から私は出口優日ちゃんのファンで何度も聴きに行っていますが、彼女と紗理ちゃんが組んでいる「チャイチーシスターズ」と言うユニットがCDを出したのを先月浅草ハブで優日ちゃんから購入いたしました。

 

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その時にCDの盤面に優日ちゃんのサインをしてもらったのですが、片側を空けてサインしてくれまして、「こっちには紗理にサインして貰って下さいね」と言われました。そうか・・・、でも私の行くところに沙理ちゃん出演しないからなぁ・・・、と思っていましたら、この日の代ナルのスケジュールに名前が出ていたので、これは丁度いいわい!と参上した次第であります。

 

このアルバムはボーカルのAKIKOさんがプロデュースしたそうですが、いいミュージシャンたちを使ってますね。ピアノの小林創くん、数年前から何度か聴いていますが、一度聴けば彼のピアノに圧倒されます。素晴らしいピアニストです。

sou ファンの方々にはあまり知名度は高くないかも。

 

ウクレレとギターの富永寛之さん、つい最近浅草ハブで「ブルームーンカルテット」というバンドを聴いたのですが、そこで初めて聴き、知りました。本当に楽しそうに、そして素晴らしいピッキングの(ギターのように弾く)ウクレレにビックリさせられました。きっと知る人ぞ知るプレーヤーなのでしょうね。

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その時のトランペット(黄さんっていう人らしいですけどコルネットだったかな?)もかっこよかったですが、彼も2曲程参加しています。CDのなかでアコーディオンも使われていました。これもなかなかいい味出してました。

 

そしてピアノの竹田さん他、長くなりますから全部は書きませんが私の知らない素晴らしいいミュージシャンたちがこのCDに貢献しています。彼ら(彼女たち)の生音も聴いてみたくなります。

 

そしてチャイチーの二人、いい選曲で幾つか日本語でも歌っています(多分自分たちで訳詩したのでしょうか?)これが可愛い訳詩で二人のハーモニーと相まっていい仕上がりになっています。

 

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ジャケットもなかなかのセンスではありませんか?

 

バックのピアノ、ギター、ウクレレ、等の音を聴くだけでも楽しいアルバムに仕上がっています。AKIKOさん、素晴らしい歌手であるだけでなく、プロデューサーとしての手腕もなかなかのものではないですか?このCDでチャイチーシスターズの名前が広まることを祈りつつ、これからは彼女たちのソロライブのみならずチャイチーシスターズとしても活躍を期待しています。

 

さてナルでは紗理ちゃんが登場しました。彼女の歌は銀座スィングや四谷三丁目にあったジャズバーで何度か聴いたことがあります。「My favorite things」と言う有名な歌がありますが、彼女はその中にいろいろな(コルトレーンとかレイ・チャールズとか・・)ミュージシャンの名前を連ねてまるまるワンコーラスを彼女作詞の歌詞で歌います。

 

名前だから英語の苦手な方でも聴いているとなんとなくわかると思いますが、若いけど紗理ちゃん、こうしていろいろ工夫してやっているのは素晴らしいですね。声からはブロッサム・ディアリーみたいな可愛い歌い方のイメージがありました。

 

sari2 お人形さんのような可愛い紗理さんです。

 

この夜は素晴らしいバックの演奏に乗って気持ちよくスィングしました。グルーヴィーなこういう紗理ちゃんを見たことがなかったのでうれしい驚きを感じました。中々やるわい!(笑)カズーを使ったスキャットでの各プレーヤーとのやりとり、会話もみんながいいノリで応え、大拍手です。

 

サインを貰いに来て彼女の違う一面を発見した私も大いに盛り上がってしまいました。大声援、大きな拍手の中、1セット目が終わりました。いやいやいいライブを楽しませてもらいました。

 

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と言う訳で二人のサイン、ゲットしました!今度はチャイチーシスターズのワンマンライブも是非聴きに行きたいと思っています。

 

 

 

 

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But not for me 私がジャズを聴くようになった理由

もう20年以上前でしょうか?家にいてテレビをつけたら映画をやっていました。ボーっとして観ていましたが、なんだか面白くなり最後まで観てしまいました。「フォーウエディング」という映画でした。

 

原題は「Four Weddings and a Funeral」です。ヒュー・グラントの名前を始めて知りました。

 

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共演のアンディ・マクダウェルがとっても素敵でした

 

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映画のストーリーは勿論面白かったですが、音楽がまたよかった。その中で私の心に残った歌が「But not for me」でした。映画の中で主役のグラントが一度マクダウエルに振られてしまう・・・と言うか、そういうシーンで流れてくるこの歌の歌詞がストーリーにピッタリはまります。

 

そしてその歌に、「なんていい歌なんだろう?」と思わされました。メロディーも綺麗だし、歌詞がいい具合に韻をふんでお洒落な感じのこの歌、カッコいい伴奏に素晴らしい声の持ち主が歌っていました。

 

映画の終わりにクレジットが流れます。それを一生懸命見ていました。なんと歌っていたのはエルトン・ジョン、なんか聞き覚えのある声だとは思っていましたが・・・。驚きました。

 

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いまでこそ、ロックやポップスのスターたちがジャズのスタンダードを歌うことが多くなりましたが、このころからですかねぇ?とにかく、CDショップへ行き、エルトンのアルバムを片っ端からチェックしましたが、この歌の入ったアルバムは見つかりませんでした。

 

どうやらこの映画の為に歌ったようです。早速サントラを買いましたよ。

 

元々私は歌がそこそこ好きでして、みなさんと同じようによくカラオケでいろんな歌を歌ったものでした。このころはよくそういう機会があったんですね。いい歌を聴くと歌って見たくなります。それでそのサントラを聴いてこの歌のメロディーなどを覚えました。

 

ただ当時はまだカラオケにはジャズのスタンダード曲は限られたものしか入っていなかったんですね。この歌を歌う事は暫くは出来ませんでした。

 

CDを何度も聴いているうちに、ジャズシンガーと言われる人達はどんな感じに「But not for me」を歌っているんだろう?と興味が湧いてきました。

 

その前から仕事帰りによく銀座の山野楽器やHMV(今は無くなってしまいましたね。)に寄ってCDを眺めていました。ジャズボーカルの棚を覗き、この歌が入っているCDを探しました。

 

フランク・シナトラの名前は私でも知っていましたからそれを一枚、そしてカーメン・マックレイと言う女性歌手のを一枚買いました。マックレイなんて知りませんでしたが、その名前でいっぱいCDが並んでいたので、きっと有名な人なんだろう!と勝手に考えて買ったこのCDは「グレートアメリカンソングブック」というタイトルの二枚組のライブ盤でした。

 

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これがまた素晴らしいアルバムでありました。おぉ~!カッコいいなぁ・・。それに他の歌を聴いて、「いやぁ~、いい歌がいっぱいあるもんだなぁ・・・。」と感嘆しました。バックの演奏もすっごくカッコいい。しかも場所はロス近郊のライトハウスと言う店でした。車で走っていて見た事あるじゃん!確か南の海岸沿いにあったよ!へぇ~~~!と、また驚きです。

 

ライブ盤ですから、バックのミュージシャンを紹介している音も入っていました。ギターはジョー・パス、ピアノはトミー・フラナガンと言う名前でした。

 

全く知識のない私でしたから(今でもたいしてありませんが(笑))、まぁ歌のバックだからそんなに有名な人じゃないかも、と思いながらまた山野楽器でチェックしてみましたら、結構沢山のアルバムがあります。二人ともいやいや有名な方々だったんですね。

 

そんな感じでまた他の歌も多々気に入りまして、またそれを他の人はどう歌っているんだろう?と違う歌手のアルバムを買って見たり、またインストではどうなんだろう?とか、どんどん興味が拡がって行きました。

 

やっぱり自分で歌ってみたくなり、ピアノで伴奏して客に歌わせてくれるピアノバーを探したり、また実際にライブで演奏しているところを聴いてみたくなって来ました。そうしてライブハウスで聴いて見ると、その迫力とアドリブの効いた、2度とおなじ演奏がない不思議な音楽に魅了されました。

 

そんなこんなで、いつの間にかジャズのライブに嵌ってしまった、と言う訳です。たまたまこのころにロックのCDを見ていて、ロックバンドの「シカゴ」のアルバムで「Night and Day」と言うタイトルのものが目に入りました。それを聴いてみたら最高だった・・・。シカゴがジャズのスタンダードソングをやったアルバムです。

 

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「Chicago」とか「Dream a little Dream of Me」とか、またいい歌を知りました。「Moonlight Serenade」をカッコよくアレンジして歌っていました。これはカラオケに入ってたから何度も歌ったなぁ・・・。やっぱりこういう人たちがこれだけ世界中で売れた(ロックでもポップスでも)のは理由がありますね。演奏も歌も本当に上手い!

 

またスティングが「Leaving Las Vegas」という映画の中で「Angel Eyes」とか何曲かジャズスタンダードを歌っていたのがすごくかっこよかった。たまたまそんなことが同時期に重なった不思議な時間でした。

 

単なるカラオケ好きの音楽ファンが、いい歌を発見して自分で歌ってみたいと思っているうちにいつの間にかジャズを好きになっていました。ジャズを聴こうと思ってジャズファンになった訳ではなかった私です。

 

今でもジャズ以外の音楽も大好きです。でも実際に聴くのは圧倒的にジャズがらみの音楽が多くなりました。私の患者さんのアメリカ人の方が「ジャズはアメリカ人のたった一つの発明なんだよ」と言っていました。よく聞くフレーズですが、たった一つとは言わないけれど、なんと素晴らしい発明ではありませんか?

 

私は今62歳ですが、私たちの年代(または先輩方)の方でジャズ愛好家の方たちは、若い頃にジャズ喫茶でジャズを聴いていた方が多いようです。私の友人でも「学生時代はよく行ったよ。」と話す者がいます。でも私はそのころ日本にいませんでしたから、そういう機会はありませんでした。(その頃はジャズに興味もありませんでしたけど・・・)

 

日本で大学に行かなかった私は(そう、恥ずかしい話ですが私は受験に失敗して泣く泣く都落ちして渡米したのです。)麻雀も出来ないし、パチンコもやりませんでした。(アメリカになかったから(笑))日本のジャズ喫茶も知らずに成長しました。

 

ですから、ジャズ喫茶でレコードを聴いていた日本のジャズ愛好家の方たちと、この音楽への入り方が違ったと言う事もあり、少し音楽に対する感覚が違うかな?と感じることもあります。

 

ジャズ喫茶でよく流れていたであろう「名盤」を私は知りません。だから名曲だったり、名演だったり、いまだに知らない事ばかり。でも私が大好きな歌が意外に皆さんには知られてなかったりすることもあります。

 

「リクエストありますか?」とボーカリストが言うのでリクエストしても却下されることがよくあります。いろんな有名な歌手がみな歌っている歌なのに日本では知名度が低いこともあります。ジャズ喫茶ではかからなかったんでしょうか?

 

聴き方にしても、ジャズ喫茶ではみな目をつぶって静かに音を聴く習慣だったそうです。店によってはお喋りしようものなら追い出されることもあったとか。一部の店ではジャズを学ぶ修行の場であるかのような雰囲気があったと聞きます。(私は行ったことないのでホントかどうか知りませんが)

 

成程、だから日本のライブハウスでは目をつぶって聴いている人が多いんだな、と言う事にあるとき気が付きました。私はそうやって音楽を聴いたことがなかったので、ジャズのライブを聴き始めた頃ある人になぜ目をつぶるのか聞いたことがあります。

 

「こうして聴いてると、音がよ~く聴こえるんだよ。」、「へぇ~、そうなんですか?」、私も真似してやってみました(笑)。すると、確かに音が鮮明に聴こえるような気がしました。人間はある感覚を遮断すると、他の感覚が鋭くなるようになっているのかも知れませんね。うん、結構いいかも・・・。CDを聴いているときに目を閉じると、ライブの情景が頭に浮かんでさえ来ます。

 

そういう聴き方も音楽を楽しむ素晴らしい方法の一つなのだと思います。ただ、怖~い顔をして聴いている方も時折いますね。これだけはいまだに私には意味不明です。そんなにつまらないのかなぁ・・・???

 

私は、と言いますと、But not for Me(笑)、やはりせっかく生で聴いているんだから目は閉じたくありません。ミュージシャンたちが楽しそうに、時には同僚のいいフレーズに笑顔で応えたりしながら演奏するのを見ていると音楽の空間が拡がって行くように感じます。歌手やミュージシャンたちの表情も聴こえてくる音を彩っているように感じます。

 

私にとってライブの音楽は、(ちょっと極端な言い方をすれば)ミュージカルやオペラのように「観て、聴いて」楽しむのが好きです。やっぱりジャズはライブだよ!

 

若い頃は結構遠慮して聴いていましたが、私もいつの間に60を越え、老人の部類に入りました。他のお客さんたちにまだ若干の遠慮、気遣いは致しますが。割と弾けて楽しませて頂いているこの頃でございます。(謝)

 

さて初めに書いた「フォーウエディング」ですが、この映画がアメリカで意外なヒット作となり(ゴールデングローブ賞とか取ったらしいですね)ヒュー・グラントの出世作になったそうですよ。いい映画だったなぁ。

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バット・ノット・フォー・ミー

They`re writing songs of love,  but not for me♪

みんな恋の歌を作ってるけど、でも僕の為じゃないんだ。

A lucky stars above,  but not for me♪

空には幸運の星が・・・、でも僕の為じゃない。

 

私が「フォーウエディング」という映画の中で初めて聴いたこの「But not for Me」はエルトン・ジョンが歌っていました。それからいろいろな歌手の「バット・ノット・フォー・ミー」を聴きましたが、チェット・ベイカーのあの彼特有のけだるい感じの歌が印象に残っています。

 

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文節の最後をず~っと綺麗に韻を踏んで行く歌詞の最後に、

 

When every happy plot, ♪  ends with the marriage knot, ♪

幸せなお話はみんな結婚と言う絆で結ばれる。

And there`s no knot~♪for~♪~~me~~~~~♪

でも僕にはそんな結び目がないんだ・・・。

 

plot のあとに knot と韻を踏みます。そして曲のはじめの not と最期のknot は韻をふんでいるだけでなく全く同じ発音で違う意味の二つの単語を掛けています。絶妙な作詞ぶりではありませんか?楽器では出来ない、歌だからこその音の妙です。「音を楽しむ」と書く音楽の楽しみの一つです。

 

歌詞の意味は訳せるんだけど、こういう言葉の使い方のカッコよさは、違う言語で表現することは難しいんでしょうね。これも含めていい歌なんですけど。

 

聴いた事がなかった(今まで知らなかった)いい歌がいっぱいあるんだなぁ・・・。そこから(時系列的には古いけど)私にはとっては新しい(私自身の時系列では初めて聴いたわけですから一番新しいものでした)素晴らしい音楽、演奏を発見して行き、ジャズを大好きになったきっかけの歌でもあります。

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ユリシス・オーウェンズ・ジュニア、大林武司・御茶ノ水ナル・9/5/2016

月曜日、前から気にはなっていて、どうしようかなぁ・・・、とずっと思っていたのですが、やっぱり行って来ました。仕事終わって電話すると、「ご相席なら・・・」との事。でも行ってみましたらカウンターの隅っこに入れて貰えました。キャンセルがあったのかな?相席だとテーブルに背を向けて座るので、ドリンクを取りづらいのです。カウンターで助かりました。

 

20160905_194156 カウンターの隅にあるレトロなタイプライター。私はこのオブジェが好きで、実は時々イタズラしています。(絶対ナイショの話ですが(笑))

 

何人も立ち見の人がいるなぁ、と思ったら殆どがミュージシャンでした。アメリカで交友があった人もいるだろうし、そうでない人も興味があるんでしょうね。若いミュージシャンが大勢来ていました。混み合っているときはミュージシャンの方々は立ち見です。

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オーエンズくんは聞くところによるとアメリカで人気ナンバーワンの若手ドラマーだそうです。なんと、カート・エリングやクリスチャン・マクブライドのアルバムに参加したそのCDたちはグラミー賞をとったそうです。Ulyssesと言うファーストネームは日本語流に言うと「ユリシーズ」、ギリシャ神話に出てくる名前ですね、(神様だったか英雄だったか忘れましたが(笑))英語ではユリシスと発音するみたいです。

 

ピアノの大林くんは今年アメリカで新人の登竜門と目されるようなコンテストで優勝してニューヨークで活躍中のピアニストだとか・・・。アメリカで活動しているミュージシャンは多いみたいですが、なかなかいい箱で演奏できる人は少ないみたい。彼は頑張っているようです。

 

その二人にベースの中村恭司くん(彼はニューヨークでひっぱりだこの人気ベーシストだそうです。)、それにトランペット、アルトサックスを加えて「New Century Jazz Quintet」と言うユニットを作り好評を得ている・・・、等々聞いていましたから、私も「さて行こうかどうしようか・・」と思っていました。

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オーエンズさんの動画をチェックしてみたら、たまたまちょっと変わったドラミングをしていた(ドラムの横や足を叩いたり・・・)動画だったもんで、いつもこんな感じなのかなぁ・・、とちょっと心配で(そういうのは私にはちょっと辛い)、行こうか迷っていたのです。それと彼らのアルバムがオリジナル中心だったことも私を悩ませる原因でした。

 

さて一曲目が始まりました。MC無しで始めたのは「Love is Here to Stay」ちょっと驚きましたが、「これなら聴きやすいわい」と安堵しました(笑)。演奏も変わったことはせず、美しい歌を美しい若々しい音色で奏でて行きます。ユリシス君のドラムや栗谷くんのベースがいいところでアクセントをつけますが、決してバランスを崩すようなものではありません。

 

一曲目を終えて、ユリシス君と大林君が少し話しました。そう、この夜は管なしのピアノトリオ、そしてレギュラーベーシストの中村さんは忙し過ぎて来れず、かわりに栗谷巧さんというベーシストが入っていました。レギュラーメンバーの少ないこの日はスタンダード中心に演奏するとの事でした。

 

「いやぁ、助かったわ・・・、」私にはその方が助かります。ギリギリまで悩みましたが、来てよかったかな(笑)。栗谷さんと言う名前も知りませんでしたが、正確でいい音を出す人だな、と言う印象です。北海道で活動しているらしいですが、中村さんが推薦したそうですからきっと名の知られた人なのでしょう。

kuriya 栗谷さん

 

話はそれますが、大林くんは英語上手いですねぇ。彼のMCでお客さんが盛り上がったときに、ユリシスくんが「どうしたんだ?」と気になったようで、大林くんが英語で「今こういう事話したんだよ・・・。」とユリシス君に教えていたのですが、発音等々抜群でした。

 

ジャズのミュージシャンはアメリカに留学経験があったり、アメリカで暫く活動していた方が多く、英語を使いこなす人が多いようですが、何年もアメリカにいても上手くならない人も時々います。実は私もその一人。

 

10年も住んでいたのに英語は下手くそです。結構日本人が多かったので、ついつい日本人とつるんでしまい、あまり英語を使おうと努力しませんでした。だから自分は下手なんですが、人の話すところを聞いて、上手い下手はよくわかります。彼のように英語上手な人は羨ましいですね。ニューヨークにもバークレーにも日本人が大勢いるそうですから、私のような人も少なからずいるだろうな、と思います。

 

さて演奏は続いて行きます。満員のナルはどんどん盛り上がって行きます。私もうるさいですが、後ろからあちらこちらから声援が上がり始めました。一曲ユリシスさんのオリジナルを挟んで「No Greater Love」、「Body & Soul」と続けて行きました。いい歌ばっかりだなぁ・・・。大好きです。

 

ちょっとネットで見たのですが、トランぺッターのメンバーが歌が上手いそうなもんで、ゆくゆくはボーカルも入れたアルバムを作ることも視野に入れているんだそうです。私はそういうの大好きです。ユリシスさんはカート・エリングやニーナ・フリーロンのツァーに参加したりしているだけあって歌も好きなんでしょうね。歌心のあるインストが大好きです。

uri3

 

ど素人の私ですからホントにわかっているわけではありませんが、ユリシスさんのドラムは、「うん、ちょっと違うな・・・。」と感じました。クラッシック音楽ではいろんな打楽器が使われます。作曲者がここぞと言う場面に効果的にそれらの打楽器を入れます。指揮者によっては、その使い方も微妙に変えたりするのでしょう。

 

私の超個人的な理解ですが、ジャズではドラマーひとりでそれらの打楽器の役目をします。それも、細かい楽譜などジャズにはありませんから、他のプレーヤー同様に(勿論いろんな決まり事はあるのでしょうが)そのときどきの周りとの音の流れ、空気を感じながら様々な音を出して音楽を創って行く・・・、そんな風に考えています。(私からすれば、彼らジャズミュージシャンのそういう演奏は「神業」としか思えませんが・・・。)

 

聴きながら、「ここでビシッと来い!」とか思いながら聴くこともあります。ユリシスさんのドラムは、まず音が美しいこと、そして、私の意表をつくタイミングで叩いたり、おぉ!ここでそう来るかぁ!と思わせる事がしばしば、それが心地よい、しかも決して邪魔しないと言うか、独りよがりにはなり得ないような人格が感じられました。

 

大林さんのピアノも最高でした。やはり音色がとても綺麗。きっと技術的にも(私にはよくわかりませんが)申し分ないものがあるのでしょう。強弱の付け方が綺麗です。弱い音が切なくなるほど綺麗です。

 

「Body & Soul」では大林くん、2コーラス終えてとても気持ちよく弾いています。だれもがもっと聴きたく思ったでしょう。そして3コーラス目も続け、結局最後まで弾き切りました。これだけ美しく弾いているのにソロをまわす必要ありませんよね。いやぁ、よかった・・・。素晴らしい演奏に大拍手でした。

 

相変わらず1セットで帰る私です。階段を上がって上に出ると、大林君と(多分ドラムの柴田亮君だと思いますが)日本人ミュージシャンが話していました。柴田くんが「いやぁ、あいつやっぱすげぇや・・・。」と話しているのが聞こえました。

 

大林君に手を出すと流石アメリカ在住、しっかりと強く握ってくれて、頭を下げて「どうも有難うございました!」と言ってくれました。いい音楽とこの丁寧な挨拶にとても気を良くして帰る客がそこにいました(笑)。また機会があれば聴きたいトリオです。そして世界に羽ばたいて行ってくれることを願っています。

 カテゴリ:音楽の話

巨星墜つ・トゥーツシールマンス

8月22日(日)、麹町Pacoのオーナーが、「シールマンが亡くなりましたね。」と話しました。「だから、今日はブルーゼットかけてます。」「えぇ~~~!ほんとですか?」「うん、今年も日本に来る予定だったんですけどね・・・。」

 

to-

 

ハーモニカ奏者としてまさに「唯一無二」の存在と言っていいですよね。日本でも彼は非常に人気があり、昔から日本の映画の音楽などにも使われたりしていましたが・・・。数年前に日本ブルーノートで初めて生で聴いて痺れました。でもその時既に移動には車いすを使っていたかな。

 

もう何十年前だろう?彼を全く知らなかった私でしたが、テレビをつけるとたまたま彼の日本公演の中継(だったか定かではありませんが・・・)をやっていたのです。彼はギターを弾いていて、口笛を吹いていました。口笛とギターのユニゾンがとても美しく、ウワァ~、カッコいい!と思ったのが彼を知った瞬間でした。

 

その頃はジャズなんて知らなくって、でも彼のレコードを買って聴きましたねぇ。(そう、まだレコードお時代です。)私はギターが好きだったので、そこからです。そしてハーモニカの素晴らしさも知ることになりました。

to2彼も若かったかな・・・?

 

Thielemans の名前はアメリカに行ってからもよく耳にしましたし、テレビやラジオで流れる事も多かったですが、やっとその頃ジャズの世界で有名なのだと言う事を知ったのかな?(笑)

 

少しづつジャズも聴くようになってきて、余計彼の凄さを感じるようになったかもしれません。

 

いろいろなミュージシャンたちから引っ張りだこの存在でもありました。クインシー・ジョーンズがあるプロジェクトをやっている時、「何かひとつ、足らないんだよ・・・、と思っていたが、それはトゥーツだ!と分かった。トゥーツを呼んでくれ!」と言ったとか。

 

ジャコ・パストリアスのビッグバンド「ワード・オブ・マウス」にも参加しました。(そのライブCDを持っているのですが)その中でジャコとシールマンスが二人だけで「ソフィスティケイテッド・レディー」をやったのですが、もう鳥肌ものです。

toja

 

そしていつも素晴らしい笑顔で・・・。

to4

 

きっとみんなに愛されていたのでしょう。私はさほどのファンでもなかったし、あまり知識もないのですが、彼のファンの方々だけでなく多くの人々がいろいろな想いを持って彼を送っている事と思います。

 

彼の逝去を知り、浮かんだ言葉が「巨星墜つ」でした。

 

to3

 

有難う、さようなら・・・。

 

 

 

 

 カテゴリ:音楽の話

すみだストリートジャズフェスティバル・2016

お盆休みが始まってすぐの13日、14日、錦糸町を中心に「すみだストリートジャズフェスティバル」というイベントがありました。7回目だそうです。

 

そう言えば去年も錦糸町楽天地のサウナに行った時にステージがあって何かやっていたなぁ。あれもこのイベントの一部だったんだろうな。

 

今回は中村恵介くんのバンドが出ると聞いていましたので、ちょっとチェックしてみました。錦糸公園にメインステージがあり、屋内外に38ものステージがあり、二日間にわたって多くのアーティストが演奏するんだそうです。

 

へぇ、ちょっと覗いてみようかな?と14日に運動不足の足の鍛錬も兼ねて、自転車で錦糸公園に行って来ました。

 

へぇ~、結構にぎわっているではありませんか?音楽と歓声が聞こえて来ました。

20160814_164048

 

メインステージに行くと、出ていたバンドの最後の曲だったようです。バイオリンでカッコいいソロをとっていました。大拍手に包まれて演奏が終わりました。

 

その次に中村恵介くんの「エレクトリックバンド」が出てくるはずです。

20160814_164934

 

出てきたぞ・・・・、準備を始めています。前のライブの観衆はいなくなりまして、徐々にまた人が増えて来ています。

 

売店がたくさんあります。美味しそうな食べ物、飲み物に列が出来ています。

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まだ始まらないみたいだから、ちょっとビールでも飲むか?ついつい冷たいものが欲しくなります。外は暑い!と、ビールを買って歩いていると、「新原サン!」と呼ぶ声が・・・。おぉ!小岩コチ常連のIさんではないですか!お友達と一緒に来たようです。

 

「私たちもビール買ってくるとこよ。まだ良ちゃんたち準備中だから・・・。」「そう、じゃ、またね。」と別れます。そう、小岩コチによく出ていたエレキベースの織原良二が出るのです。ギターの井上銘くんもコチに毎月出ていますしね。他にも宮川純くん(オルガン)と福森康くん(ドラム)・・・、素晴らしいメンバーですね。

 

20160814_164944

 

そろそろ始まるかな?周りを見ると、他にもコチ常連さんがいらっしゃるようでした。

 

20160814_170926 (1)

 

はい始まりました!屋外でのライブ、中村くん、遠慮なく全開です。迫力たっぷり!井上君他、みなのびのびと、そして楽しみながらやってますね。この「Electric Band」なかなかユニークなサウンドで面白いなぁ。

 

あまり普段こういうの聴いていないお客さんも少なくないのかも知れませんね。お祭りにきているようなもんです。でも皆さん楽しそうに聴いていました。曲の終わりには大きな拍手です。

 

皆さん、暑さの中で熱く盛り上がっていましたが、私には立ち続けているのが少しキツイです。様子はわかったので、早々と自転車に乗って帰宅してのんびり晩酌することにしました。

 

周りを見ると、いろいろなイベントがあって、老若男女みな楽しめるように工夫されていました。小さな子供たちもはしゃいでいる様子が見られ、いい感じに盛り上がっていました。こういう風に家族連れ、仲間たちでわいわい楽しみながら音楽も楽しめる文化が定着して行ってくれればうれしい事だな、と思います。

 

あとでIさんが教えてくれましたが、中村恵介くんのバンドのあと、このジャズフェスの最後を飾るステージ、鈴木勲さん(ジャズファンにはオマさんとして知られていますが)が出演したメインステージには物凄い大観衆が訪れ、大盛り上がりだったそうです。頑張ったスタッフの方々の努力が報われましたね。お疲れさまでした。また来年もいいイベントを期待しています。

 

 

 

 

 

 カテゴリ:音楽の話

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