新原歯科医院

院長ブログ

カテゴリ: 音楽の話

ギターバトルat東京TUC・3/25/2016

先日行ったばかりの東京TUCですが、またまた面白い企画をやっていましてまた行ってしまいました。「バトルジャズシリーズvol-3 ギターバトルと称して三人の人気ギタリストが一同に会します。

 

新鋭の井上銘くん、知名度は一番でしょうか、もう中堅どころの小沼ようすけ君、そして私の中ではナンバーワンギタリストの荻原亮くんの三人です。

 

ドラムの大坂昌彦さんがプロデュースしているのかな?キーボードの宮川純君がこの夜はオルガンでサポートします。

 

私が着いた時にはもう一曲目が始まっていまして、既に盛り上がっている模様でした。五人とも笑顔で楽しそうに演奏していました。ほぼ満席、私は後ろ隅っこの補助いすに誘導され座ります。後ろの宮川君、大坂さんも含めてイケメン揃いのメンバーですから女性ファンも多い客席です。

 

レーベンブロイを買って座ると補助席にはテーブルがありませんから手で持っているしかありません。拍手しにくいなぁ、などと思いつつ迫力あるギターサウンドにすぐ声を発してしまっている私でした。一曲目が終わると大坂さんが「いやぁ~、一曲目から盛り上がったねぇ!」と嬉しそうにMCをしていました。

 

前に座っている方の陰になり亮君が見えないんだけど、音は聴こえるから、まいいか?一曲目が終わると今度は荻原くんと井上くん、そして井上くんと小沼くん・・・、と組み合わせを変えてデュオギター、そして最後にまた三人そろってのプレーです。

 

それぞれが違った個性を持つ三人を組み合わせを替えながらプレーさせると、これがまた違う雰囲気のサウンドになり楽しませてくれましたね。私は声を出しっぱなし・・・(笑)、ビール瓶を膝ではさんで大きな拍手を贈ります。満席の聴衆から拍手喝采が贈られるステージは最高です。

 

小沼ようすけさんはもう20年近く前にギブソンコンテストに優勝して、かなり早い時期にメジャーデビューした人気ギタリストですが、私は生で聴いたことがありませんでした。亮くんや銘くんはよく小岩コチや御茶ノ水ナルに出ますからよく聴いています。

mei井上銘くん

 

小沼くんもかなり前に小岩コチに出た事がありましたが、あの小さな箱はすぐに埋まってしまい、そこでは聴けませんでしたので丁度いい企画をしてくれたなぁ、と言う感じです。

 

ギブソンコンテストで優勝したギタリストはいっぱいいますが彼は出世頭でしょうね、きっとレコード会社の専門家から見ると光るものがあったのでしょう。あまり知識がなかったので、ピックを使わずにフィンガーピッキングをすることを見て初めて知りました。

onuma小沼ようすけ君

 

彼独特のフレーズでお客さんを沸かせていました。やはり人気ありますねぇ。井上銘くんは相変わらずのカッコいいギタープレーです。小沼くんとは違うスタイルですがデュオだとこれがまたうまく絡んでいい感じでした。

 

大坂さんも本当に楽しそうに後ろから宮川君と二人で会話に参加して気合を入れてきます。いやいやどんどん盛り上がって行きますよ。大坂さんはホントにいいタイミングでビシっとくるよなぁ・・・。人によっては「叩きすぎ」と言う方もいるんですけど、私はそこまでとは思わないし、いい盛り上げ方しているように感じました。

 

宮川君はピアノの方が多いけど、オルガンいいなぁ。彼のピアノも勿論定評がありますが(なにしろ大坂昌彦さんが見出したそうですから)、ピアニストは上手い人がいっぱいいるからなぁ。いいグル-ブのオルガンを弾きます。もっとオルガンを弾く機会が増えてもいいんじゃないでしょうか?

 

さて荻原亮くんが出てくるとちょっと迫力が違います。私のボルテージも上がりましたが、大坂さんが気持ちよさそうにバッキングに徹します。あまりチャチャを入れる事もなく荻原くんにステージを任せたような感じでした。気合いれる必要は全くありません。ド迫力のカッコイイアドリブソロに大歓声が上がります。

ryou荻原亮くん

最後に三人で交互にソロをとり、三人の素晴らしいコラボ、そして後ろの二人のサポートが素晴らしいファーストセットの最後を飾りました。きっとセカンドはもっと盛り上がったんだろうなぁ・・・。いつもの事ですが・・・、これでサヨナラです(泣)。

 

4月には私が待ち望んでいたトランペットの松島啓之さんと中村恵介のバトルがあるんだぁ・・!これも聴きたいけど、ちょっとライブ行き過ぎだなぁ・・・。さてどうしませふか・・・?

 

 

 カテゴリ:音楽の話

寝占友梨絵を追いかけて・・・。

寝占友梨絵さんのライブに行って来ました。まずは3月9日の代々木ナル、ピアノの後藤沙紀さん、ベースの寺尾陽介さんとの共演です。一曲目から寝占さんのヴォーカルが入ります。いつもながら素晴らしい歌に若い共演者たちも引っ張られてどんどん盛り上がって行きます。

 

我が娘二人と約束していたのですが、長女は残業で来れず、次女も着いたのはファーストが終わるころ、8時くらいでした。私一人で盛り上がっていましたが、やはり寝占さんは凄いなぁ・・・。

 

そして後藤さん、寺尾さんもよかったです。寺尾さんは最初は淡々とバッキングしていましたが、徐々にいいフレーズが出始めて盛り上げてくれました。後藤さんは昨年ヴォーカルの出口優日ちゃんを追いかけて、セロニアスと言う店に行った時に共演していまして初めて聴きました。

 

その時に、「なかなかやるわい。」と思いまして、また聴いてみたいと思っていましたら、この日寝占さんと共演、と言う事で願ったりかなったりでした。彼女も若いですが、とてもいいフィーリングの自分の個性を発揮してくれました。いいライブになりましたね。彼女にはもっともっと出てもらいたいなぁ・・・。皆さんに聴いてもらって世に出してほしいと願っています。

 

次の週は東京TUCです。椎名豊さんのピアノトリオとの共演です。TUCのスケジュールには「期待の大型新人ヴォーカリストを迎えて」と銘打ってありました。ベースは新進気鋭の伊藤勇司くん、ドラムは日本を代表するドラマーの一人、広瀬潤次さんという豪華メンバーと寝占さんがどんな化学反応を起こすのか、楽しみなライブです。

 

前週の若いバックとのコラボと違い、超が付くスーパーミュージシャンたちとのギグはそれはそれは素晴らしいものになりました。

 

始めに椎名さんが「普通はインストで何曲かやってからヴォーカルを呼ぶのですが、今夜は違います・・・」と説明しました。彼女のスキャットを含めた声を、あたかも楽器の一つとして捉えているようなこのライブへの想いを語ってくれました。

 

一曲目から寝占さんが歌います。優しい声での歌いぶり、「超絶」と言われるスキャットがバックのミュージシャンたちと会話します。インストと対等、或はそれ以上に渡り合える歌手はそうはいません。この若さでは彼女以上の人を私は知りません。

 

何曲目かに、微妙にタイミングをずらして(?)歌い、演奏した曲がありました。(もうなんの歌だったか忘れましたが)演奏にいいアクセントがついてなんかいい感じだなぁ・・・、と思いつつ聴きましたが、終わった後に椎名さんの説明を聞いて「なるほど」でした。

 

なんと7拍子にアレンジしたんだそうです。椎名さん曰く「みんなニコニコ涼しい顔で演奏しているふりをしていましたが、実は必死でした(笑)。」と言うMCで聴衆の笑いを誘いました。

 

そういわれて見れば、寝占さんも含めてみんな譜面に首っ引きだったかも・・・。いやぁ~、難しいんでしょうね。私のようなど素人は普通に4拍子で歌ったってリズムを狂わしてしまうんだから・・・。

 

この豪華メンバーが椎名さんのアレンジをこの日ずっとリハーサルしてきた演奏は、ほぼ満席にお客さんの盛大な拍手に送られてファーストステージを終えました。きっとセカンドはさらに盛り上がったんでしょう。

 

その次の日、有楽町のスィングへお邪魔しました。この夜はあの大御所、山下洋輔さんのバンドのゲストとして寝占さんが出演するんです。

 

本当に有名な山下さんですが、私はライブは初めてです。どうもフリージャズというものが私には解らない、と言うか聴いていて心地よく感じられないのです。ですからそういう音楽をするイメージの山下洋輔さんのライブには興味がありませんでした。

 

寝占さんが共演するとあって、丁度いい機会なので一度生で聴いてみようと思った次第です。

 

まずはインストを何曲か、いつものメンバーだそうですが、パーカッションに熊本比呂志さん、アルトサックスの米田裕也さん、共にフレッシュな若手ですね。不明な私は二人とも初めてお聞きします。そしてゲストにトランペットの赤塚謙一さんでした。

 

やはり私には少々意味不明な音が流れて来ます。でも聴いているうちに所々でビシッと響くものが感じられ、知らぬ間に私も声を発したりしていました。山下さんのピアノと熊倉さんのパーカッションの会話はとても迫力があり、お客さんも盛り上がりました。二人も笑顔を交わしながらの演奏で楽しそうでした。

 

いやぁ~、凄い!でもやっぱりCDで聴こうとまでは私の感性では思わないかなぁ?大勢のファンの方々はずっと山下さんを追いかけて聴きに来られているようで、よくご存じのようでした。好みの問題なのか、感受性の違いなのか分かりませんが根強いファンがたくさんいらっしゃるんですね。

 

さて、寝占さん登場、やっと私でも知っている曲を私にも解るようにやってくれまして、ちょっとホッとしてしまいました。

 

代ナルでのライブでも感じましたが、こういうフレッシュなメンバーの中では寝占さんの存在が際立ちます。歌がインストを引っ張ることが出来る歌手は少ないです。

 

山下洋輔さんもMCで、「これだけのスキャットを出来る人は世界でも多くないと思う」と言って絶賛していました。私の想いもあながち間違ってはいないかもしれませんね。

 

昨年小岩コチで初めて寝占友梨絵さんを聴いてビックリしてから7~8回は、いろんな箱で聴きました。毎回思うのは、聴いているお客さんよりも共演しているミュージシャンたちの方が寝占さんの歌に驚いているように感じることです。

 

名前や噂はミュージシャンの間では知れ渡っているようですが、初めて一緒に演奏してみて凄イッ、と思うんでしょう。

 

ジャズファンのお客さんの多くはインストではチャーリー・パーカーから始まった(?)「ビバップ」と言うアドリブバリバリの演奏を好む人が多いように思うのですが、歌に関しては、普通に歌ってくれる方が好まれます。不思議なもんですが・・・。

 

大野えりさんも(彼女を初めて聴いたのもコチだったなぁ)私は大好きです。彼女はスキャットだけでなく歌詞を歌う時も素晴らしいインプロヴァイゼイションを発揮します。カサンドラ・ウイルソンやカート・エリングみたいな歌手ですね。でもなかなか受け入れてくれるファンは少ないかもしれませんね。もっと聴きたいんですけどね・・・。

 

ですから、寝占さんのようなスタイルの歌手がどれだけ支持されるのか・・・?でもこれだけメジャーなミュージシャンたちに呼ばれて老舗の箱にもどんどん出るようになって来ているのですから、近い将来「メジャー」と言われるようになってくれるでしょう。大きな期待をもって、さて次はいつ私の行動範囲のお店に来てくれるかな?と待っています。

 

3月9日から一週間、私は寝占友梨絵の追っかけになりました(笑)。

 

 

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田井中福司セッション・銀座スィング3/3/2016

そうか・・・、考えて見たらひな祭りでしたか・・・(笑)。全く思考に及ばない私でしたが、銀座スィングに行ってきました。

 

ユニークなプレースタイルでファンの多い(私もその一人です)吉岡秀晃さん(Pf)、ベテランの中村新太郎さん(B)、NYで活躍されている田井中福司さん(Dr)リーダー、ゲストにTOKUさん(Fh,Vo)という豪華メンバーでした。

suing

 

田井中さんのことは私はよく知らないのですが、アメリカで凄く有名なサックス奏者のバンドのドラマーとして長く活躍されて、今もNYに住み、プレーしている有名なベテランドラマーなんだそうです。

 

時々日本に帰国した際にはこうしてライブに出演していますから、名前だけは知っていましたが、初めて聴きました。

 

吉岡さん・・・、いつも本当に楽しそうにピアノを弾き、彼なりの「吉岡ワールド」と言ってもいいんでしょうか?個性のあるスタイルのピアノは多くのファンを集めていますね。山本剛さんのように自分の世界を持った方です。

 

もっと速弾きをする人はいっぱいいますけど、この人たちのように人を引き付けるフレーズを醸し出せるピアニストは少ないんじゃぁないかなぁ・・・?共演するミュージシャンもいつの間にか笑顔笑顔・・・、の世界に引き込んでしまいます。私の大好きなピアニストの一人です。

 

中村さんはもう堅実なベテランですね。日本でも有数のベーシストの一人と言えるんでしょうね、日米で数々の名プレーヤーたちと共演してきましたが、街角の名もないライブハウスにもひょっこり出ていたりします。稀有な存在でしょうか?

 

TOKUさんを聴くのは10年以上ぶりかなぁ?昔はこのスィングにもよく出ていましたから一度聴きに行きましたが、もう女性ファンで一杯でした。既に人気抜群の彼でしたから、いつもこうなんだろうな、とそれからは入りづらくなって(笑)・・・。この日も女性ファンで一杯か?と思いきや、半分ちょっとしか席が埋まっていなかったのでちょっと拍子抜けしてしまったくらいです。

 

それにしてもこのベテランたちの中に入るとTokuさんも超若手になってしまいますね、初めはちょっと控えめな感じに見えました。やはり吉岡さんがファンキーなピアノでグイグイ世界を作って行きました。

 

みな笑顔で応えます。私も声が出始めてしまいます。TokuさんがMCを任されていましたが、なんでもこの日はリハーサルもなく、その場でやろうよ・・・、とステージに立って初めて音を出したんだそうです。

 

アレンジをして、譜面を書いて、リハーサルを積んで、音楽を作って行くのもいいですが、やっぱりこういうその場で出来上がる音楽に、ジャズを感じます。Tokuさんも「こういうのってホントにワクワクして楽しいです。」と話していました。

 

一度Tokuさんが抜けてピアノトリオでやってから、またTokuさんが戻って来ました。徐々に彼もエンジンがかかって来たみたい。スキャットも歌もいいフィーリングのインプロヴァイゼイションが効いていて、低音のカッコいいフレーズに私も声を出し、囃してしまいます。

 

田井中さんも中村さんも合間にいいフレーズを繰り出してどんどん盛り上がって行きました。いいライブだなぁ・・・。

 

最後にTokuさんが声かけたようですが、イントロからドラムとヴォーカル(スキャット)の二人だけでやりとりを始めています。ヴォーカルとベースではよくやりますけど、これってカッコいいなぁ・・。何だろう?と思って聴いていましたが、あ、そうか!「But not for me」でした。いやいややりますねぇ、あちこちから声がかかります。歌がハマると彼のホーンも決まります。最高でした。

 

昔聴いたToku さんは比較的ストレートに歌っていた記憶がありますが、この日はカート・エリングを思わせるようなフレーズがよく聴かれました。声もカートに似た低音だし、少し影響を受けているんでしょうか?丁度ブルーノート東京にカート・エリングが出ていたのですが、Tokuさん彼と親しいらしいから、それもあるのかな?

 

ちょこっと歌詞も変えて、と言うか付け加えたりして(1~2単語の短いフレーズですが)歌ったり、頑張っていました。こういうの好きです。カート・エリングは「歌う吟遊詩人」と言われ、メロディーだけでなく歌詞もその場でアドリブで作ってしまうそうですが、そこまでは行きませんが(まぁカート・エリングは世界最高峰にいる歌手ですから・・・)Toku さん、ナイストライ!気持ちわかる気がします。

 

徐々にお客さんも巻き込みながら盛り上がっていったファーストセットが終わり大拍手に包まれた中、この夜もセカンドを聴かずに帰らねばなりません。奥の席から入り口へ歩いていると何人かミュージシャンの姿も見えました。セカンドは飛び入りしたりするのかなぁ?面白そうだなぁ・・・。などと思いつつ・・・。

 

これ書きながら思ったんだけど、ベテランの田井中さんって私より若いんだなぁ・・・。ロートルの私の独り言でした(笑)。

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入江要介・尺八コンサート

知り合いの強力なお勧めがあり、とある土曜の昼下がり、尺八のライブを聴いて来ました。入江要介さんのライブです。桐朋音大出身で数々の賞をとった尺八奏者との事でした。

 

自らを「幻想尺八家」と名乗る入江さん、若いハンサムな青年です。そのファッションも自分の表現の一部、と言い、黒ずくめのバイクライダーのようないでたちで尺八を奏でます。ソロ活動にこだわっていて、ソロのステージが多いそうですが、過去にはあらゆる(と言っていいほど)楽器とのコラボもして来たとか・・・。

irie彼のCDのジャケットです。

 

世界各地に招かれ公館、大学、などさまざまな場所で公演を重ねて20ヵ国以上訪れたとの事です。日本よりも海外での認知度のほうが高いのかも知れません

 

尺八の音をきちんと聴くのは初めてですね。とても太く迫力のある音、また微妙に繊細な音色だったり、私にはわからない世界ですが、きっと尺八奏者としてかなりレベルの高い技術を持った方なのでしょう。心に沁みる音楽でした。

 

曲と曲の合間には尺八の事や、自分の事、いろいろと説明してくれたり、質疑応答の時間もあり、みなさん興味深い疑問をぶつけていました。

shakuhati

 

音の出る仕組みはフルートと同じだそうで、ただ横でなく縦笛です。全く知りませんでしたが、要はビール瓶の口に唇をつけてふっと吹くと音が出る。あれと同じことだったんですね。レコーダーのようにくわえる訳ではないんだなぁ・・・。

 

彼の尺八には指で押さえる穴が五つあり、それで和音階の「ド レ ミ ソ ラ」を吹くんだそうですが、抑え方や口の中の舌や頬等の動きを駆使していろいろな音、ピッチを出すんですね。難しそうです。

 

また楽譜はカタカナで書いてあるとか・・・。

gakuhu運指表

 

考えて見ると、ギターのタブ譜みたいなもんですね。

 

尺八の曲以外の普通に五線譜に書いてある楽譜には、

harunoumi

 

このように下に尺八の譜を書いて行くんだそうです。(簡単なものは五線譜だけで吹けるそうですが・・・)

 

そう言えば、友人のGtくんは清元を習っていまして、楽譜を見せて貰ったことがあるのですが、なんか記号やら平仮名の字が書いてあったような・・・。

 

日本の伝統音楽は、その楽器によって特有の楽譜があるんでしょうか?

 

さて演奏の方は、オリジナル曲、外国のクラッシック、古い日本の歌など多様な曲目が奏でられて行きました。オリジナルをメインにやっているそうですが、とても美しい曲ばかりです。

 

また、尺八特有の音色を使った効果音(よく時代劇のバックに使うそうですが)を聴かせてくれたり、いろいろなテクニックを使って聴かせてくれましたが、とても興味深いものでした。

 

入江さん、最後の方でドボルザークの「新世界」から日本の歌詞をつけて親しまれている「家路」をやってくれました。

 

この曲を演奏して気が付いたんだそうですが、この曲は殆ど和音階で吹ける・・・、尺八の五つの穴を抑える事で演奏出来るんだそうです。ちょっと哀愁のあるメロディーですよね。

 

だからこの曲は昔から日本人に好まれて、日本語の詩までつけられて歌われるようになったんだろう・・・。と思うようになったそうです。成程なぁ・・・、そういう事なのかもしれないね。

 

正直あまり興味のなかった事なのですが、こうしていろいろ教えてもらうと、面白いもんだなぁ・・・。

 

薦めてくれた方は入江さんの演奏を聴いてから、その音が耳から離れないんだそうです。解るような気がします。そのライブも終わりの曲になり、拍手鳴りやまずアンコール・・・。みなさんの耳にも残る印象的な演奏だったようです。

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So in Love ヤバイ!

昨日の朝、目が覚めてテレビをつけると、WOWOWで「五線譜のラブレター」をやっていました。何度か観た映画ですが、ついついまた観てしまいます。

 

最後の方で、コール・ポーターが体調が悪化している奥さんに「So in Love」を歌うシーンが出て来ました。

DLovely01

 

このシーンは泣けるんだよなぁ・・・、とか思いつつ観ていましたが、「そうだ!久々に情家みえさんのCD聴いて見よう♪」とCDを探します。整理してないもんで、なかなか見つからない事が多いんだけど、今回は割と早く見つかりました。

 

この土曜日は、大雨になる前に両親の墓参りに行く予定でしたので、CDを手に車に乗りました。

 

一曲目が「So in Love」なんです。運転しながら、いやぁ~、いい歌だなぁ・・・、と一緒に歌います。

 

情家さんのこのCDはなかなか評判が高いらしいですが、聴かせるねぇ・・・。それにしても、この歌を本当に本当にゆっく~りと歌っています。久しぶりに聴いて、こんなにゆっくりだったけ?でも素敵にうたっているなぁ。

 

時には言葉を短く止めて、時には長~く伸ばして、とても情感溢れる情家さんの歌です。

 

聴きながら私も口ずさむのですが、彼女が短く止める所で私が伸ばしてみたり、あれ?なかなか面白いぞ。

 

その時の心のままに歌っていると、いろんな歌い方が出来るかも・・・、こうして徹底してスローで歌うのもいいもんですなぁ・・・、などと思いながら高速を走ります。

 

そうそう、いつだったか?代々木ナルで、たしかグレース美香さんって言ったかな、初めて聴いた人でしたが、これ歌ったなぁ。

 

その時に、「いい歌だよねぇ、」と話をしてると、伴奏のギタリストの成川くんが、「これ、日曜洋画劇場のテーマ曲ですよ。」と返して来ました。

 

あ!そうか!そういえばエンディングテーマ、このメロディーだったぜい!とか思い出してちょっと盛り上がりました。昔、淀川長春さんが解説してた頃毎週観てましたが、あの頃はこの歌知らなかったからなぁ・・・。懐かしい思い出です。

 

でも情家さん、ライブでもこんなにスローでやるんでしょうか?なにしろワンコーラスで6分かかってます、一曲でほかの歌の2~3曲分の時間とっちゃいますからね、どうするんだろ?と気になって来ました。

 

思い切ってワンコーラスのみで終わらせちゃうのもいいかもなぁ・・・、十分聴かせるし・・・、等と勝手に思いが馳せます。音楽ファンは時として自分勝手なもんです(笑)。

 

ところで、何故「ヤバイ!」か、と言いますと。

 

実はCDをかけて運転していると、情家さんの歌聴いてるうちに(映画のシーンも思い浮かび・・・、その他・・・?)ウルウルしてしまいまして、ラストの「・・・🎶・・I`m yours、、、 `til  I die~~~♪・・・」と言うとこで、涙がこぼれそうになってしまいまして、前が見えなくなるとヤバイので、車を止めて、コンビニで日刊スポーツを買い、両国駅前のヴェローチェでコーヒーを一杯飲みまして、落ち着いたところでまた車に乗って・・・、錦糸町から首都高へ・・・、と言う訳です。

 

いやぁ~この歌ヤバイ!そして歳を重ねる毎に涙もろくなっている私もヤバイ!でも、オトコ泣かせの(笑)情家みえさんの歌に「ブラーヴォー!」ですね。

20160220_201229

 

 

 カテゴリ:音楽の話

Moody`s mood for love・伊藤大輔at Body&Soul

伊藤大輔くんと国貞雅子さんと言う若手の実力派ボーカリストがデュオをすると聞き、これは聴いてみたいと思っていました。

 

出不精になる一方で土日はゴルフ以外では遠出したくないのですが、首、肩がパンパンに張っていまして、錦糸町楽天地のサウナで整体受けて錦糸町から行けば半蔵門線一本で行けるな・・・、と思いまして、マッサージで首が回るようになった後軽く一杯頂いてから表参道へ向かいました。

 

リーダーの宮本貴奈さんのソロピアノが始まっていました。ほぼ満席のお客さんがうっとりと聴いていました。素晴らしいピアニストです。

 

ここで彼女を聴くまであまりよく知りませんでした。名前も「キナ」と読むんだと思っていたくらいです。(タカナさん、ゴメンナサイ(謝))かなりの実績のあるかただそうですが、理由がわかりますね。

 

アメリカで活動している日本人ミュージシャンは多いみたいですが、実際にこれだけ高い評価をされている人はきっと少ないんだと思います。ちょっと違いますよね。

 

さて、まずは国貞さんが数曲歌いました。彼女は順調に伸びています。素晴らしいグルーヴ感がさらに磨かれているようです。大好きな歌手の一人です。

 

そして伊藤くんにタッチ交代。もう十年以上前でしょうか?小岩コチで若き伊藤くんを初めて聴いて、いやぁ、上手いなぁ・・、と驚きました。そのときはボイパ等も披露してくれました。

 

暫く名前を聞かなかったんですが、大塚グレコによく出ているのを見て、2~3年前に聴いた時にはあまりスタンダード曲をやらず、こういう方向でやってるのかな?なんて思っていましたが、いろんなミュージシャンたちと幾つかのユニットがあり、幅広い分野で活躍されていたんですね。その夜も女性ファンで満杯でしたものね・・・。

 

この夜のようにスタンダードばかりやるのは久しぶりのようなことを言って歌い始めましたが、私はこういう感じが好きだなぁ。

 

そして「Moody`s mood for love」です。私がジャズのライブえお聴くようになって十数年かなぁ・・・、今までに2回だけこの歌を聴いた事があります。2度共女性ボーカリストでしたが、(男性ボーカルは少ないですよね、ただでさえ少ないのになかなか伊藤君のようにチャンスを貰える人は益々少ないですから・・・)うぅ~~~ん・・・。

 

その2回とも特に良いとは感じることもありませんでした。ジェームス・ムーディーというサックス奏者が「I`m in the mood for love」を演奏した録音のアドリブ部分のメロディーに歌詞を付けて歌われるようになったという、結構有名な歌なんですが、歌手なら歌ってみたい、と思うような歌かと思いきや、意外に歌う人が少ないみたいです。(「I`m in the mood for love」も好きなんだけど、あまり歌われませんね。)

 

かなり前に銀座の山野楽器でどんな人が歌ってるのか、歌のCDを店の人に探してもらったことがあるんだけど、その時は見つかりませんでした(店の在庫の中には)。今ネットでチェックしましたら、いやぁ、いろんな有名な歌手たちがチャレンジしていましたよ。なんと、故エイミー・ワインハウスまでもが歌っていました。

 

さて、伊藤くんの「Moody`s・・・、」です。いやいや素晴らしいじゃぁありませんか!本当にホーンでアドリブをやっているのに歌詞が聴こえてくる・・・、と言ってもいいような素晴らしい名唱でした。どうして前の歌手とこんなに違うんだろう・・・?

 

音の強弱、音色を微妙にに変えたりしてるんでしょうか?感動です!アル・ジャロウのライブをブルーノートで聴いた事がありますが、彼は「声が楽器」のような素晴らしい歌を歌います。そこまでは言わないけど、伊藤くんも素晴らしい楽器を喉に潜ませているんでしょう。ただメロディーをなぞるように歌うんではダメなんですね。いいものを聴かせてもらいました。

 

そして一曲だけ国貞さんとデュエットしました。「二人でお茶を」いいですねぇ・・・。リハもしてなかったそうですが、ジャズミュージシャンたちの感性はその場で一度きりの素晴らしいギグを生むんですね。

 

また、伊藤くんはじめ、三人の掛け合いやジェスチャー、やり取りは本当に素晴らしくって、時には爆笑を誘い、またあちらこちらから歓声の上がる楽しく盛り上がったステージになりました。お客さんもミュージシャンもみんな笑顔笑顔・・・。こういうライブになると、私も気兼ねなく歓声をあげられます。素晴らしいステージングでした。

 

インストのバトルもいいけれど、こういうボーカルとのやり取りやボーカル同志の掛け合いも本当に楽しいジャズの魅力の一つでもあります。でも日本ではあまりこういうステージにめぐり合えないのが残念です。やればこれだけお客さんが楽しめるんですから、こういうライブ増えてほしいなぁ・・・。

 

音楽はアートの部分とエンターテイメントの部分を併せ持っています。アートの部分が勝ち過ぎると私のような凡人には付いて行くのが難しくなるんです。難しすぎる音楽からは私には音の楽しさが伝わって来ないようです。私はやっぱり楽しい♪が好きです。

 

宮本貴奈さんの伴奏、ソロも絶品でした。強いタッチで大胆に激しい音も、優しい繊細な音も・・・、(フォルテシモとかピアニシモとかいうんでしょうか?)メリハリが効いていて、また音色も美しい!私には左手の音に印象が残りました。有名な人だからライブの回数が少ないのが残念なくらいです。

 

きっとセカンドはもっと盛り上がったんだろうなぁ・・・、残れば飲みすぎてしまうワタクシです。後ろ髪をひかれる思いで店を出ました。ライブの余韻を感じながら時には鼻歌まじりで歩いていると、あっという間に遠い筈の表参道に着いてしまいました。行きは遠く感じるんですけどね、不思議なもんだわい(笑)。

 

男性ボーカルは少ないけど、河波浩平くんとか和田明くんとか素晴らしい若い歌手がいます。伊藤くんは活躍していますが、多分他にもいるだろう男性ボーカルをもっとブッキングしてほしいなぁ。すべてのライブハウスのブッキングマネージャーにお願いしたいと思いました。

 カテゴリ:音楽の話

ある日浅草で

Gtくんが浅草ハブに行ってみたいと言うので某日一緒に行って参りました。彼の愛娘、Saちゃんのご主人、Hkさんも興味をもったようで、連れて来ました。

 

その日は「ソウルフードカフェ」と銘打った(ここのレギュラーのライブですが)古川奈津子さん(ピアノ・Vo)リーダーのバンドです。私もハブ初心者なので、聴いたことのあるミュージシャンのライブは限られていますので、この日になりました。

 

古川さんと海付さん(サックス)はニューオリンズジャズではかなりなが知られている方たちと聞いています。素晴らしい演奏が始まりました。

 

 

この店にしては今日はお客さん少な目かな?と思っておりましたが、なんのなんの徐々に客席は埋まって行きました。

 

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Gtくんもなかなか気に入ったようで、「上手いねぇ!」と感心しきり、また古川さんのMCも上手いもので、Gtくん、ついついステージに向かって話しかけたり、それに古川さんも応えてくれたりで、楽しく時間が過ぎて行きます。

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親と義理の息子のツーショット。

 

Gtくんの高校サッカー部時代の盟友、Ywくん(♪大好き人間でもあります)はこの日相撲観戦帰りに寄ってくれました。それにGt君の会社の(いつも船カンでお世話になってます)Hwさんも駆けつけました。

 

普段私が聴いているジャズとは少し違うトラッドなニューオリンズジャズです。知らない曲も多いけど、「What a wanderful world」とか、有名な歌もいくつかやってくれました。時にはお客さんにも参加させて盛り上げてくれます。(Gt君はその歌は殆どずっと合唱していました。彼も好きなんですなぁ・・・。)

 

みんなそのパートでは合唱に参加し、盛り上がって行きました。私の席の友人たちもこの気軽な雰囲気の中、大いに楽しんで時間が過ぎて行きます。

 

 

Gt君は料理も大いに気に入ったようであります。鰯の燻製が良かったです。ピザ、フィッシュアンドチップス、パスタ、他もみんな美味しかったけど。(かなりいっぱい頼んだ気がするなぁ・・・)相変わらずの食欲のHwさんも満足したのでしょうか?

 

なんとオムそばがメニューにありました。なんでも復刻メニューだそうで、期間限定なのかな?

 

客席も盛り上がり、ミュージシャンたちも乗って行きます。各プレーヤーのソロの調子が出て来ました。テンションが上がっていますね。カッコいいフレーズでお客さんからも声援があちらこちらから上がり始めました。(このテーブルが一番うるさかったかも・・・)

 

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あっと言う間に2セットのステージが終わり、Gtくんが入れてくれたI-W-Harperがいつの間にか残り少なくなっています。料理も結構頂きました。私は相変わらず声を出し過ぎで、やや燃え尽きてしまった感じです。

 

もう1セットあるんですけれど、この辺で・・・、お開きですね。はい。みんな笑顔で三々五々、楽しい夜になりました。

 

 

 

 

 

 カテゴリ:日々のこと, 音楽の話

椎名豊&石村奈穂at小岩コチ1/22/2016

久しぶりにコチで椎名豊さんのピアノを聞きに行きました。私の大好きなピアニストですが、最近若手のミュージシャンと「ハッピーニューオリンズジャズ」と言うタイトルで(コチでも前にやりましたが)いろんな箱でライブをやっています。

 

昨年秋から浅草ハブの影響でニューオリンズジャズに興味を持ち始めまして、またハブで聴いたハチャトリアン楽団のメンバーでもある石村奈穂さんが椎名さんのリーダーバンドで共演するとあって、一度聞いてみたいと思っていました。

 

セットのはじめに椎名さんが、なぜこういう音楽をやろうと思ったか説明してくれまして、それからライブが始まりました。

 

「好きな曲でやったことがない歌があって、(一曲目にやったサッチモの曲らしいです)やりたかったのと、楽しいジャズをやりたかったから・・・」と話していました。(楽しくないジャズもあるのかなぁ?(笑))

 

いやいや素晴らしい、そして楽しいライブでした。椎名さんは本当に楽しそうに、軽やかな、時に強烈なタッチで自由奔放とも思える素晴らしいフレーズで私たちを魅了しました。

 

自分のソロの時だけでなく、他のプレーヤーのソロの時にもバックでカッコいいフレーズがテンコ盛りです。いっときも目が(耳が?)離せません!

 

後ろの伊藤勇司くん(ベース)は何度か聴いたことがありますが、まだ20代前半だと思いますが、彼もバックで時折素晴らしいフレーズをこっそり入れるのがカッコいいんだなぁ。

 

石村さん(トランペット)は浅草ハブでは長いソロは吹かないのですが、ここでは普通にツーコーラスくらいのソロをやっていましたが、いやぁ・・・、なかなかのもんではないでしょうか?

 

女性トランぺッターは市原ひかりさんからでしょうか?増えて来ていますが、彼女もその一角で活躍することになるかも知れませんね。デキシーに拘らなければ、出番が増えてくるかも?

 

遊びに来ていたという篠原正樹さん(トランペット)との掛け合いはとっても楽しく、カッコいかったです。コチマスターも笑顔で聴いていました。

 

ドラムの峰りょうすけさんは初めて聴いたかな?(名前はよく聞くんですけど・・・、)やはり若いですけど、いい音を出しますねぇ。タイミングよくびしっと決めることもありました(ちょっと遠慮気味だったかも)。

 

ファーストの最後にはドラムソロでカッコよく締めてくれました。

 

ハチャトリアン楽団のライブでは知らない曲ばかりでしたが、この夜のニューオリンズジャズでは私でも知っているような「セントルイスブルース」とか「it don`t mean a thing if ・・・」などもやってくれました。

 

椎名さんのオリジナルも一曲、私は初めて聴きましたが「フラワー」って言ったかな?椎名さんのオリジナル曲はみんなメロディーが綺麗でいいんですよね。才能を感じます。

 

みなさん自分のオリジナル曲には思い入れもあり、本人にとっては自分の子供のような大切な宝物なんだと思います。でも私(他人)が聴いてみると、中には何処にメロディーがあるのかわからないように思える曲もあります。(私個人的な意見で、悪意はないのですが、失礼であったら謝らないといけませんが・・・)

 

椎名豊さんの曲は多くの人に聴いてもらいたい曲が多いです。

 

コチマスター宮崎さんのブログによると、全くのデキシーではなく、新しい息吹をいれた新感覚の「ハッピーニューオリンズジャズ」なんだと言うようなことがかいてありました。是非また聴きたいと思いました。

 

2セット目には石村さんが歌も披露するとのことでしたが、いつもの事ですが私は1セットで燃え尽きまして、歌を聴くことはかないませんでした。是非また次の機会には・・・。

 

isimura

コチブログからお借りしました。(謝)

 

 

 

 カテゴリ:音楽の話

代ナル・1/7/2016

2016年になっちゃいました。初ライブレポートは代々木ナルです。新年のご挨拶に行ってまいりました。

 

ヴォーカルは斉田佳子さん、ピアノに清水絵里子、テナーサックスの安保徹さんの3人でした。

 

インスト2曲程やってから歌姫が登場します。斉田さん、久しぶりに聴きます。

 

20160107_195650

 

この夜は斉田さんの歌の生徒さんたちが数人いらしていたそうで、1セット目は「レッスンに使っている有名な曲を中心にしようと思います。」と、ことわりを入れてからのスタートでした。

 

なるほど、「ベタな・・・、」と言うんでしょうか、「イパネマの娘」とか、「ムーンリバー」とか、またナタリー・コールが逝ったこともあり、「アンフォゲッタブル」とか、本当によく歌われている曲ばかりでした。

 

こういう歌って逆に歌うの難しいかも知れませんね。下手すると、カラオケやってるみたいになってしまいかねませんね。

 

たまにですがジャズのスタンダードと言われる歌を歌えばジャズシンガーだと思い込んでいる歌手もいます。でも、ジャズはカラオケではありません。

 

でも、流石に斉田さん、見事に自分の歌にして、ジャズをやっていました。「こういう複雑な事は初心者のレッスンでは教えません・・・、」ですって(笑)。でも彼女の生徒さんたちにはとてもいい勉強になったんではないかな?

 

バックの二人もうまくサポートしていましたね。安保さん、結構遅く(20歳くらいから?)サックスを始めたらしいですが、素晴らしいですね。

 

エリッチョもいつも通りカッコいいフレーズ、強いタッチ、柔らかく美しい音色を噛み合わせながら、ソロも歌のサポートもいい味を付けます。

 

20160107_195640突然撮ったら、顔が怖かった(謝)

 

安保さんの(オブリガードって言うのかな?よく知らないんですけど)歌のバックで歌と会話しているようなサックスがすご~くカッコよくって、いやぁ~、気持ちよかったです。

 

「ムーンリバー」なんてやった事ない・・・、とか言いながら(斉田さんも、インストじゃぁやらないわよねぇ・・・、)二人で笑って話していましたが、歌い始めれば安保さんのサックスは見事に歌っていました。

 

歌心があるんでしょうね。「アンフォゲッタブル」の時には、歌をくちずさんでから始めていました。

 

Qいしかわさんも歌が上手くって、レパートリーも凄く多いみたいですけど、彼のオブリガード、そしてバラードのソロは最高ですものね。インストの人にも歌心は大事だよなぁ・・・、と改めて思いました。

 

私は歌が好きでこういう音楽を聴くようになり、今ではインストの演奏も大好きですが、やはりその演奏から歌が感じられるプレーが好きです。ただ速いだけの音楽は私の心に響いて来ないようです。

 

この夜の歌は私の背中をゾクゾクさせてくれました。2セット目も聴きたかったなぁ・・・。朝が来るからねぇ・・・。

 カテゴリ:音楽の話

ハチャトリアン楽団

先々週某日浅草ハブへ行って来ました。ヴォーカルの寝占友梨絵さんがハチャトリアン楽団と共演すると聞いていました。

 

初めてハブに行ったのは、オノマトペと言うグループに後藤沙紀さんというピアニストが所属していて、寝占さんが共演すると聞いて行ってみたのが始まりでした。かなり前に中野セロニアスに出口優日さんが出た時に聴いた後藤さんのピアノが素晴らしかったので機会があれば聴いてみたいと思っていましたから、丁度いいチャンスでした。

 

その時のオノマトペの演奏がなかなか良かったのと、浅草Hubの雰囲気が気に行って何度かお邪魔しています。

 

そのオノマトペは昨年の浅草ジャズでバンドのグランプリとソリスト両方の賞をとったバンドなんだそうですが、リーダーの新谷健介さん(ソリスト賞をとった方)のクラリネットとバンジョーの丸山朝光さんのプレーが光っていました。

 

さて今回のハチャトリアン楽団はその丸山朝光がリーダーで新谷さんが所属している、というややこしい関係ですが、この二人がフロントなら面白いだろうな、寝占さんも出るし・・・、と期待して行きました。

 

いつもながらお客さんでいっぱいです。どんどん席が埋まって行く中で演奏も盛り上がって行きました。

 

このバンドの方がオノマトペよりもトラッド色が強いようです。ニューオリンズジャズの事には詳しくない私です。知らない曲ばかりでしたが、なかなかいい感じです。

 

ソロもだんだん盛り上がって行きます。私が普段よく聴いているジャズよりも、ソロがずっと短くってシンプルでいいですね。周りのサポートの中ワンフレーズかそこらでソロを替って行く、そんな感じです。モダンジャズに慣れていると(メインの楽器は2コーラス、時々それ以上ソロをとりますね)簡単に終わりすぎると感じる方もいるかもしれないけど、私にはいい感じに聴こえました。

 

時々ありますが、「いったいいつまでソロを続けるんだろう・・・?」と思ってしまうほど長いソロをとるような演奏はあまり好きではない私です。彼らは短いソロですがいいアドリブで決めてくれます。新谷さん、丸山さんの白熱のソロには私もついつい声を上げてしましました。

 

以前、サックス奏者のブランフォード・マルサリスがスティングのバックバンドのメンバーとしてツァーに参加していた事がありました。他にもトランペットのクリス・ボッティー等有名なジャズメンが参加していましたね。スティングはロックで有名になる前、ジャズのベーシストでしたから、こういうプレーヤーを好んで使ったのかも知れません。

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さて、マルサリスですが、スティングとのツァーを終えた後、「普段長いソロをプレーすることが多かった私にはとてもいい経験になった。与えられたソロの時間は短く、その短い時間で自分を表現しなければいけない。とても大切なことだ・・・・」というような彼のコメントを聞いたことがあります。

 

私のような素人には長すぎるソロは時として退屈になってしまうことがあります。早く終わってくれないかなぁ・・・・、と拍手で催促することさえありました。音楽の素養のしっかりした方々には聴きごたえのある素晴らしい演奏なのかもしれないけど・・・。

 

フロントに並ぶトランペットの石村奈穂さん、後ろに控えるチューバの菱沼さん、ドラムの三輪さんもいい味を出していましたね。チューバって重々しい音が微妙にいい楽器ですね、クラッシックはほとんど聴かないし、知らないのであまり聞いた事のない楽器ですが、ニューオリンズジャズ系ではこの音がとてもよくなじみます。重要な楽器なんでしょうか?面白いですねぇ。

 

次から次へとそれぞれの楽器の音が重なりながら繋がって行く、みんなが音でサポートして曲が空間を埋めて行くような、そして楽しい演奏に笑顔が広がって行くようでした。あまり聴いたこともなく知識もありませんでしたが、こういう音楽もいいもんじゃないですか・・・。

 

さて寝占さん登場、いつ聴いても「凄い!」としか言いようがありません。日本はおろか世界中にこれだけのスキャット出来る人そうはいないんじゃないんだろうか?とさえ思ってしまいます。ま、世の中広いですから上には上がたくさんいるんでしょうけど・・・。

20151212_195259

 

寝占さんに聞いてこの店に来るようになりましたが、私の大好きなもう一人のヴォーカリスト出口優日さんもここにレギュラー出演しています。彼女はスィングジャズバンドのコーラスガールとして歌っていますが、これもなかなかいい味です。

 

彼女に聞いたら、丸山さんたちとは仲がいいんだそうで、一緒にやることもあるんだとか。出口さんとも「新谷さんと丸山さんは素晴らしいねぇ・・・」と話したりしましたが、いやぁ・・・。ホント凄いアドリブをします。新谷さんリーダーのオノマトペはニューオリンズジャズに拘らない演奏スタイルでもやりますが、これもまた素晴らしいものがあります。

 

クラリネットと言う楽器はサックスに比べるとモダンジャズではマイナーな楽器になってしまっているように感じてしまいますが、トラッドジャズではとても主要な楽器のようですね。ソプラノサックスと音域が近いのでしょうが、指使い等は全く違うそうです。いい音色の楽器です。もっと使ってくれたらいいのに・・・、とか思ってしまいました。

20151212_195121

 

バンジョーも私にはブルーグラスやカントリーウエスタンのイメージがありましたが、そうか・・・、トラッドジャズには欠かせない楽器なんでしょう。味のあるバッキング、またコードの速弾きは迫力満点です。

 

なかなかメジャーな舞台に立つのはいろんな壁を乗り越えなければ難しい事なのだろうけど、こういう音楽家たちにももっと道が開けて行ってくれるといいですね。

 

トランペットの石村奈穂さんは最近椎名豊さんと時々共演しているようですが、1月の小岩コチのスケジュールに入っていました。行って間近で聴いてみようと思います。日本を代表するピアニストの一人である椎名さんとどんな演奏をするのか楽しみです。

 カテゴリ:音楽の話

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