先の日曜日、ゲンナディー・ゴロフキンvsマーティン・マレーのWBA世界ミドル級タイトルマッチの録画中継を観ました。
先月(2月21日)行われた試合です。ニュースで11ラウンドにゴルフキンがTKO勝ちしたと聞いていました。11ラウンドまで行ったということは、ゴロフキン苦戦したのかな?と思って見ましたが、なんてことはない、やはり圧勝でした。
以前はパウンド・フォー・パウンド(もし体重差がなかったら)では誰が一番強いか?と言うと、パッキャオの名前が挙がっていました。私個人的には古い話ですがフリオ・セザール・チャベスの大ファンだったので、彼の名前を推したいところです。
現在のボクサーで、と限定したら、ゴロフキンの名前を候補に挙げてもいいんじゃないかと思っています。本当に強い!としか言いようがないボクサーです。
先々週、ゴルフ場の昼休みにG君がスマホのニュースを見て「おぉ!とうとうパッキャオとメイウエザーの試合決まったぜ!」と教えてくれました。(G君も大のボクシングファンで、語らせるとうるさいし詳しいですよぉ)
やっと・・・、ですね。でもG君も私も「時期を逸したよなぁ。」と、同意見でした。やはり3~4年前にはやってほしかったなぁ。2年前でしたか、パッキャオがマルケスに壮絶なKOをくらって以来、パッキャオは峠を越した・・・、と言われても仕方ない試合を続けています。
その前にあのシェーン・モズリーとやった時には、モズリーが怯えた表情あらわにして逃げまくりました。あの頃がパッキャオのプライムだったと言えるんではないでしょうか?
その前にはディフェンスの上手さで定評のあったミゲール・コットをボロボロにしています。当時のパッキャオならメイウエザーの究極のディフェンスさえ打ち破ったかも知れない・・・!あの頃に試合していたらどうなっていただろう?今ではもう誰にも知り得ません。
相変わらず勝負にこだわり、相手を倒せそうでも自重してポイントをとっていく慎重な試合しかしない(あの素晴らしいテクニックが勿体ない)メイウエザーに今のパッキャオが勝てるでしょうか?
恐らくファイトマネーだけは記録的な金額になるでしょうが、試合は面白味のないボクシングに終始しそうな予感がしています。フィリピンの英雄はもう国会議員に専念することを考える時期にきているのかもしれません。
さて、ゴロフキンですが、アテネ五輪の銀メダリスト、プロ転向後、現在32戦全勝(29KO)、19連続KO(またはTKO)、世界タイトルマッチで13連続KO(またはTKO)を続けている怪物です。
ヘビー級のクリチコ兄弟のように、見ていて負ける気がしません。そして多少打たれようともリスクを物ともせず攻め切るハートを持っています。ボクシングファンが楽しむ試合をします。(玄人好みのディフェンス技術を持つメイウエザーのファンも多いでしうが、やはりこういうボクシングの方が人気はありますよね。
日本が誇るオリンピック金メダリストの村田諒太選手も、早くこのチャンピォンに挑戦できるところまで駆け上がって行って欲しいなぁ。
自称ボクシングおたくの村田選手もゴロフキンの強さをよく口にします。プロが尊敬するような偉大なチャンピォンは、いまや「パウンド・フォー・パウンド」のトップにランクされてもいい、と私は個人的には思っています。
結構かわいい顔してますよね。お母さんが韓国系と言う、東洋の血を引くカザフスタンの英雄です。こういう優しい顔をしていて、こんなに強いボクサーって、いままでいたかなぁ・・・?