8月15日の御茶ノ水ナルは真文さんの火曜日です。この日はボーカルの斉田佳子も出演します。久しぶりに山口真文さんのサックスと斉田さんの歌のコラボを聴きに行って来ました。
御茶ノ水駅そばの日高屋でちょい飲み、軽くお腹に入れてナルへ向かいます。人通りが多いですね。
昔はお盆やお正月の東京は人が少なくなり交通量も減ってひっそりとして、のんびりした気分になったものですが、最近は関係なく仕事してる人も多いし、さほど人出が減るような感覚にはなりませんね。
階段を降りて中を覗いて見ると、おぉ~、ここも人で一杯です。社長が見えたので、「入れる?」と聞いて見ましたら、大丈夫!と中へ入れてくれました。
ミュージシャンのテーブルの横のカウンターの隅に置いてあった彼らの荷物をのけてもらい座らせて頂きました。山口さんのテナーサックスはそのまま置いてあります。真文さんに「写真撮らせてもらっていいですか?」と尋ねました。「ええ、どうぞどうぞ・・・」
年季入ってますね。これであの美しい音色の真文さんの歌が奏でられるんだなぁ・・・。横のBGMを流しているマッキントッシュのアンプになんか似合うなぁ(笑)。
頼んだマティーニがやって来ました。これがまた・・・。
絵になるじゃぁないですか(笑)!そう言えば、グローバー・ワシントンJr.の「ワインライト」というアルバム、凄いヒットしましたが、あのジャケットにはワイングラスが置いてあったなぁ。サックスもあったっけかなぁ・・・?等と考えていました。ちょっとチェックしてみたら・・・。
等と言っているうちにミュージシャンたちが準備を始めました。今日は2回ステージみたいですね。
ベースは小牧良平くん、この店や、小岩コチで何度か聴いた事があります。ビートの効いた太い音のベースを弾く若手です。ピアノの奥村美里さんはよくスケジュールに名前を見ますが、初めて聴くことになります。いやぁ美形だ!(笑)ピアノも楽しみです。
後ろに隠れて見えませんがドラムは小松伸之君、もう中堅どころと言ってもいいんでしょうか?この火曜日にずっと山口さんに鍛えられて来ました。
インストで数曲・・・。何時聴いても真文さんは素晴らしい!音色もアドリブのフレーズも最高ですね。速く激しいフレーズあり、柔らかい音色の歌を歌うような優しいフレーズあり・・・。いいなぁ・・・。
小牧君のベースもよく響きます。着実なバッキングにソロでも聴かせますね。奥村さんは初めて聴きましたが、所々に光るものがありますね。周りとのコラボの中で徐々に笑顔が見え始めました。
さて斉田さん登場!
実力者だねぇ。この夜は風邪をひいていたそうで(インスト演奏中に時々後ろで咳き込んでいるのが聞こえました)MCの声がちょっと違いました。本人曰く「オカマの人の声みたいで、ゴメンナサイ」だって。
でも歌い始めれば全く関係ありませんでした。プロだなぁ。ストレートな中にちょっとだけ軽いフェイクも入れますが、それがカッコイイ!英語もしっかりしてるし、本当に安心して聴ける歌手です。
何曲目かにバラードを一曲・・・、と言って「Easy to fall in love」だったかな?歌いましたが、彼女の歌も素晴らしいけど、途中で短いソロをとった真文さんのサックスが泣かせてくれました。
音数の多い演奏もしますけど、こういうゆっくりとしたスローバラードをこれだけ聴かせてくれる人はいないね。日本の重鎮、宝です。私はそう思っています。
さて1セット目が終わり、私はいつものように家路につきます。満員のお客さんたちは楽しそうにお喋りタイムです。きっと2セット目も盛り上がった事でしょう。また聴きにきます。