今年も東京ジャズがやって来ました。毎年Gt君が声をかけてくれます。今年も「聴きたいのある?」と聞いてくれました。ハービーハンコックとか、マンハッタントランスファーとかブエナビスタソシアルクラブの女性シンガーの方とか、私でも知っているような有名なミュージシャンのステージがあります。
その中でジョン・スコフィールドを生で聴いて見たいと思いました。日曜夜のステージのチケットをGt君にいただきました。
2日の日曜日午後、診療所に来て8月分のレセプトのチェックをします。そのあとで渋谷のNHKホールへ行く予定です。4時ころ終わってしまい、6時スタートのライブに行くにはまだちと早いです。時間つぶしに軽く食べて・・・、でもどっか近くで空いてる店あるかなぁ・・・?
角のテング酒場が開いていました。日曜の4時から営業しているんですね。30分程して店に入って見ましたが、さすがにお客さんの姿はありませんでした(笑)。ソース焼きそばとビールを頼みます。のんびり食べて5時を少し回ったところで四ツ谷駅へ向かいました。
代々木で乗り換えて原宿で降ります。懐かしい代々木のオリンピックプールと第二体育館が見えました。その脇を通って行くと、すぐそこにNHKホールがありました。
その手前のプラザでは演奏が続いていました。ちょっとだけ賑わいがありました。以前東京国際フォーラムでやっていたころはあちらこちらでステージがあって、活気があったように思いますが、予算の関係なんでしょうか?その頃に比べるとスケールダウンしているかも知れないなあ。
ホールに入ったのは開演20分前、まだ席はまばらですね。写真撮ったらすぐに係の人に「写真はお控え下さい・・・」と言われてしまいました(笑)。
怒られたにもかかわらず(笑)、席に着いてもう一枚。こんな感じです。前から12番目くらいの真ん中のブロックです。いつもいい席のチケットをくれるGt君には感謝感謝!
さて6時のスタート時間に近づいて来ると、いつの間にほぼ満席状態になっていました。年輩の方々が多いように見えます。(ま、私もその部類に入りますが(笑))ギターがフロントのライブだと、ギター小僧みたいな若いお客さんも多く見える事が多いんだけど、流石にこの日はトリの渡辺貞夫ビッグバンドをメインに聴きに来た方が多いようです。また、この辺だとチケットの値段も高めだから、若い人たちは後ろの方にいるのかも知れませんね。
英語、中国語、日本語で注意事項などがアナウンスされた後に舞台が暗くなり、袖からジョン・スコフィールドカルテットの登場です。大きな拍手の中で演奏が始まりました。もうこの後は撮影出来ません。
私は特に彼のファンと言う事でもなく、数多い彼のCDの中の一つをかなり前に買ったことがあるくらいのリスナーです。ブルージーでカッコイイなぁ・・・、と漠然に思った程度でしたが、たまたま今回来日した公演のチケットを頂きましたので生で聴けるいい機会だと、このライブを聴きに来た訳です。
彼独特のアウト感(ちょっと外した?)のあるフレーズがカッコイイ!と言うファンが多いそうですが、うぅ~ん!なるほど!と感じるフレーズについつい私も声が出始めてしまいました(笑)。
こういう大箱だとちょっと声援も上げづらくなるものですが、私の周囲には彼のファンの方が多かったようで、「イェーイ!」とか「うおぉ~!」とか声が上がり始めました。
バックの3人(ピアノトリオですが)はとても若いプレーヤーたちでした。あまり知識のない私は誰一人知りませんでしたが、3人とも素晴らしいソロ、またいいバッキングで盛り上げていました。ドラムがいい感じで時折気合の入ったフレーズを入れてカッコよかったです。
スコフィールドさんも自分のソロの後は椅子に座って若いミュージシャンのソロを聴きながらカッコいいフレーズには嬉しそうに声をかけたり。ウンウン、とうなずいたり身体を揺らして彼らとの演奏を楽しんでいるかのように見えました。
いい歓声や口笛などが客席から聴こえて来て、一体となって盛り上がって行ったギグは8じ時15分過ぎまで続きましたかな・・・。お客さんたちが手を高く上げての大拍手に嬉しそうな笑顔で礼をして4人がステージを降りて行きます。いやぁ、いいライブでしたね。
この後休憩を挟んでナベサダさんのビッグバンドの演奏で東京ジャズ2018を締める予定になっています。ナベサダさんのバンドはそれこそ日本最高のミュージシャンを集めたような贅沢なメンバーを揃えた日本代表Aチーム!と言ってもいいようなビッグバンドなんでしょうか?聴きたい気持ちはあるんですが、ちょっと遅くなっちゃうからなぁ、席を立ち帰途に着きます。
ホールを出てプラザの脇を通ると、あれ?見たことある人達だ。何度か浅草HUBで聴いたことがある、出口優日さんが所属する「Gentle ForestJazz Band」が演奏していました。優日ちゃんは見えないなぁ・・・、と思いつつ通って行きましたら、ステージの裏に優日ちゃんや他のシンガーたちが控えていました。
目が合うと彼女が駆け寄って来てくれたので、ちょっとご挨拶。コミカルな脚色をしながらジャズのビッグバンドの演奏を届けてくれるバンドのシンガーです。あまりジャズを聴かない人でも入りやすい楽しいライブをしてくれます。バンマスの努力でしょうか?演奏の場を広げているようですね。
彼女はもちろんソロ活動もやっていますし、根強いファンがいるようです。紗理さんと組んでチャイチーシスターズと言うデュオでCDも出していますが、今はこのデュオは休止しているみたいです。久しぶりにお会いしましたが、握手をして頂いてそこを去りました。
すっかり暗くなった道を原宿駅まで歩きます。バックの若いピアノトリオはいい味を出してたけど、日本の若手ミュージシャンたちもあれに匹敵する、或はその上を行くような素晴らしい演奏をする方々は何人もいるよなぁ、なんて考えながら歩いていました。ギタリストにしたって、スコフィールドも素晴らしいけど、日本にもいいギタリストはいます。そういう日本人ミュージシャンたちももっともっと多くの人に聴いていただける機会が増えてくれたらいいなぁ、とか思いながら家路についた私でした。