浅草ハブへ行って来ました。「オノマトペ」というバンドに寝占友梨絵さんがゲストボーカルとして出ると聞いていました。寝占さんの歌も暫く聴いていないし、久々に浅草へ行って見よう、と思い立ちました。
建物の周りに足場が組まれていました。耐震補強工事の為にこの夜の後、2ヶ月ほど休業するとの事でした。もう工事の準備は始まっていたようです。
一時休業前の最終日ともあってか、もう既にほぼ満員の店内でした。幸いカウンターの席が一つ空いていて、座らせて貰いました。
ハブエールのラージと枝豆、そして夕刊フジのセット(笑)を前に開演を待ちます。
ミュージシャンたちがステージに上がり、準備を始めます。店内はいつものようにザワザワと賑わっています。他のジャズのライブハウスとは全く違った空気ですが、私は結構好きです。
演奏が始まりました。数年前の浅草ジャズコンテストでグランプリに輝いたこのバンド、いい味を出していると思います。ニューオリンズジャズと言う系譜をメインに演奏していますが、リーダーのクラリネットの新谷くん、ソロではかなり熱いフレーズで沸かせてくれます。
ピアノの後藤沙紀さんはまだ若そうだけど、カッコいいソロをとりますし、バックでも堅実に前を引き立ててくれます。知名度はまだまだなんでしょうが、彼女はこのバンド以外ではストレートアヘッドなジャズをやっていて、とても期待して見ています。バンジョーもカッコいいし、ドラム、ベースもなかなか切れているように感じます。お客さんたちは大歓声を上げて盛り上がって来ました。奥でダンスを始めちゃったお客さんもいます。浅草だなぁ・・・(笑)。
いい加減空気が熱くなった頃、ゲストの寝占さんが呼ばれてステージに立ちました。「待ってました!」って感じです(笑)。声は可愛いんですけど、その通りの優しい歌い方もすれば、結構迫力のある歌い方をすることもあります。なんといっても彼女のスキャットは他の追随を許さない・・・、と言うか何と言うか、和田明君も凄いけど、これだけのスキャットを出来る歌手はそう多くない、あまり聴いたことがありません。バックのミュージシャン達も、「オオゥ~~!」と聴き入りながらの白熱の演奏です。
バンジョーの丸山君も歌い始めデュエットになります。バンジョーもいいけれど、歌も味のあるいい歌を歌いますね。満員のお客さんの大きな拍手の中1セット目が終了しました。2ヶ月ほどお休みする前のラストライブですから、きっとこの後はもっと盛り上がった事と思います。私は相変わらずの「ファーストの男(笑)」です。後藤さんが初めてCDを出したと聞きまして、帰る前に一枚購入致しました。
サインして貰ったんだけど、老眼鏡をかけて見なかったから、私の名前が入っていないことに気づきませんでした。まだサインすることに慣れてなくって、私の名前聞けなかったんですね(笑)。たくさん買ってもらって、慣れてくれるといいんですが・・・(笑)。
後藤沙紀さんは数年前から気にしてします。とても柔らかいタッチ、またキレのある強いタッチを合わせ、総じて丸い、いい音色のピアニストでソロのアドリブなどはとてもメロディアスで聴きやすい演奏です。
早速聴いていますが、運転しているときなど流していて、飽きずにず~っと聴き続けていたりします。まだ20代の若いピアニストですが、これからの成長にも興味があります。是非多くの人に聴いて頂きたいピアニストです。もっともっと知ってもらえるようになるといいなぁ・・・。