ある火曜日、御茶ノ水へ・・・。
いつものセットを頂いているうちに時間になりました。
火曜日の御茶ノ水ナルは山口真文さんのリーダーセッションの日です。この夜のピアノは片倉真由子さん、ドラムに吉良創太くん、ベースに高橋陸くん。普段は入り口にメンバー表が貼ってあるんだけど、火曜日は「真文さんの火曜日」と書いてある真文さんの写真だけ・・・。
ミュージシャン達がステージへ・・・。
この火曜日のセッションではずっと前から若手のミュージシャンたちが真文さんと共演して経験を積んで来ました。片倉さんはもう若手と言えないし、押しも押されぬ日本のトップピアニストの一人ですが、こういうトップアーティストも共演します。
毎週素晴らしい演奏が聴けます。火曜日のお茶ナルなら「外れ」はありません。時々真文さんのサックスが聴きたくなるのです。この夜はいつにもまして素晴らしい演奏でした。「鬼気迫る」、と言ってもいいような真文さんのソロに周りのミュージシャンも応えます。私も声が出ます。
片倉さんも吉良くんもアツいプレーです。高橋陸くんは、まだ20代前半だと思いますが、最近よく名前を見ます。1曲目のベースソロではなんか普通でしたが、周りの熱気に徐々に彼のスイッチも入って来たようです。
始めとは打って変わった速弾きにグルーヴィーなフレーズで盛り上げてくれました。1曲目は出し惜しみしてたのかな(笑)?あちらこちらからコールがかかる理由が分かりました。期待の若手ですね。
関係ありませんが・・・、このお店のミネラルウオーター、昔からこれですが・・・、レトロな雰囲気でいいですねぇ(笑)。
マティーニグラスと並ぶと雰囲気があります( ´∀` )。
素晴らしい1セット目の終わりにレジに向かいます。社長に「今日来なかった人は損したねぇ・・・」と話しながらレジを済ませました。ちょっと寂しい客席でした。ま、真文さんはこの店に来れば、毎週聴けるから・・・、いつでも聴ける・・・、と思う方々も多いのかも知れませんね。そうなると、たまにはこんな夜もあるんでしょう。
少なくとも私一人でなくってよかったかな(笑)。ドアを開けて階段を昇ろうとしたら上で(入ろうか迷っているのかな)、入り口の張り紙を見ている若い女性がいました。私が上がって行くと、意を決したように階段を降りて来ます。
「今日は素晴らしい演奏が聴けますよ。」と、声をかけたいくらいでしたが・・・(笑)。きっとまた来たい、と思ってくれるんではないかなぁ・・・、ただ丁度セットが終わった時間だったのが気がかりですが・・・。
興味を持っている方は多いと思うんです。でも私も初めはそうでしたが、ジャズってなんだかあまり聴いたことがない人にとっては、やや入って来づらい雰囲気があるんだよなぁ・・・。難しいんじゃないか?とか知識が無いと恥ずかしいかな?とかね。
そう思わせてしまうのは、何か原因があるんだと思います。あまり普段こういう音楽を聴かない方でも安心して気軽に入って来れるようになるといいな、と常々思っています。今夜来なかった人はホントに損してます。
別に何の知識が無くったって、いい演奏は心を打ちます。難しい解説なんか無くっても、ミュージシャンの笑顔と素晴らしいサウンドから楽しさは伝わって来ます。いい演奏を多くの方に聴いて頂いて、その楽しさを多くの方々にシェアして頂きたい・・・、と思う私です。