先週8/25~9/1の間、日本武道館で世界柔道選手権が開かれていました。毎日録画して帰宅後に観ていました。
いろんなことがありましたね。66キロ級での阿部選手と丸山選手の激闘!73キロ級の大野選手の圧勝劇、女子63キロ級での田代選手と絶対王者アグベニュー選手の激戦、日本に団体戦でので金メダルをもたらした大将戦での寝業師濱田選手のリベンジ勝利。いやぁ、面白い大会だった・・・。
その中で、やはり大野將平選手が圧倒的な強さを見せつけた男子73キロ級の試合は私の心に強く残りました。
春の日本選抜柔道の時には、まだ復帰して間もなかった大野選手でした。決勝で橋本選手と延長戦にもつれる試合を経験しましたが、この世界柔道では、全く他を寄せ付けない強さで決勝進出!
試合場ではサムライです。彼の礼に徹する姿勢も評価されていますね。
柔道の試合と言うと、組手争いが非常に厳しくて、両者ともなんとか自分の有利な組手を持ちたい、と言う事で時には試合時間の大部分が組手争いに費やされる・・・、と言う事もあります。
しかし大野選手は、いかにもあっさりと組手を取り、両腕で組手を持ってしまえば、彼のキレのいい技を防ぐ術がない・・・、今大会ではそういった彼の強さが際立っていました。
解説していた天理大柔道部監督の穴井さんによると、他の選手と違って、大野選手はまず相手に組手を持たせてしまう・・・、そこから徐々に自分の手をずらして行き、自分の組手にしてしまう技術が凄いんだそうです。
なるほどなぁ・・・、と納得させられた解説でした。でもそれに加えてこのキレのいい強く早い技をかける力と技術ですよね。まさに絶対王者でした。
昔、山下泰裕さんが現役で全盛にあったころ、彼もあまり組手争いで苦しんでいたような印象は残っていないなぁ・・・、山下さんも彼なりの世界を圧倒したものを多々お持ちだったんでしょうね。
見事な一本!
来年の東京オリンピックが楽しみですね( ^ω^)・・・。