新原歯科医院

院長ブログ

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習志野駐屯地にて・1/12/2020

1/12(日)、八千代の明治ゴルフセンターへアプローチの練習に行って来ました。途中に自衛隊習志野駐屯地の横を通るのですが、近くに来たらヘリコプターがブンブン飛んでいました。やや渋滞気味の駐屯地前の道路、駐屯地入り口の前を通りましたら、迷彩服を着た自衛隊員が交通整理をしています。中に客席が用意されていて、一般人がいっぱい基地の中に入っていました。いつもはよくラグビーの練習をしている広い敷地です。

 

 

ゴルフの練習中にスマホで調べて見ましたら、その日は陸事の空挺団の降下始めと言うイベントがあって、一般市民にも公開される年始の行事があったんだそうでした。練習の帰りには基地前の道は大渋滞!丁度観覧に来た市民の帰る時間に当たったのかも知れません。まだ基地内にはこのようにヘリコプターが停まっていました。丁度赤信号で止まったので、一枚!

 

 

アップでもう一枚( ´∀` )。

 

 

家に帰ってニュースを見ていたら・・・、河野防衛大臣も参加して、降下訓練をしたとか・・・。

 

 

 

河野さん・・・、ちょっと怖そうな顔しとりますな(笑)。日本の防衛を担う、また災害時にはいの一番に駆けつけて救助、援助にあたってくれる方々です。日本国民の頼もしい味方ですが、こうしてファンサービスもしてくれます( ´∀` )。ありがたいものです。頑張って頂戴!

 

 

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We`ll meet again

We`ll meet again, Don`t know where, don`t know when 🎶.

僕たちは必ずまた会えるさ。どこで?いつ?それはわからないけれど・・・。

 

 

But I know we`ll meet again, some sunny day 🎶.

でも、ある晴れた日にまた君と会える。僕はそれを知っている。

 

 

Keep smiling through, Just like you always do 🎶, 

ずっと微笑んでいてくれるかい?いつも君がしていたようにね・・・。

 

 

Till the blue skies drive the dark clouds far away 🎶.

青空が暗い雲を追い払ってくれるまでね。

 

 

So will you please say hello, to the folks that I know 🎶,

だから・・・、僕がよく知っている人たちに「ハロー」って言っておいてくれるかい?

 

 

Tell them I won`t be long 🎶.

僕はそんなには長く離れているわけじゃないからってね。

 

 

They `ll be happy to know, that as you saw me go 🎶,

彼らはきっと喜んでくれる。僕が行くところを君が見たときに

 

 

I was singing this song 🎶.

僕がこの歌を歌っていたと言う事を知ったらね。

 

 

We`ll meet again, Don`t know where, Don`t know when 🎶.

僕たちはきっと再会できるさ。いつなのか、どこでなのかはわからないけれど・・・。

 

 

But I know we`ll meet again some sunny day 🎶.

でも僕にはわかってる。ある晴れた日に、必ず君とまた会える時が来るってことを。

 

 

 

Vera Lynnと言う歌手が歌って有名になった曲です。メロディーも歌詞もとても美しい歌です。第二次大戦中に大ヒットして、それからずっと歌い継がれている歌です。大戦中に慰問に行ってこの歌を歌うと、兵士たちとの大合唱になったと言う事です。私が持っているアン・マレーのCDにもこの歌が入っていて、よく聴いています。

 

 

 

第二次大戦の時に愛する人が戦場へ行くとき、こうやって歌ってくれた・・・、というようなシチュエーションなんでしょうね。そしてその中のどれだけの兵士が実際に生還して愛する人々と再会できたのでしょうか・・・。

 

 

私はこのブログでは、政治的、社会的な事にとどまらず、あまりハードな事は書かないことに決めています。能天気な、どうでもいいような、でも出来れば楽しい事ばかり書くことにしているんです。

 

でも、最近(最近に始まった事ではないけれど・・・)ちょっとひどい事が多いなぁ・・・。虐待としつけの違いが分からない人とか・・・、戦争をして領土を取り戻すしかないとか放言する、あまりにもアホな議員とか・・・(´;ω;`)。

 

そしてまたあまりにも悲しい事が起こりました・・・。祈る事しか出来ません・・・。いい加減にしてほしいものだ!

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3/11

黙祷・・・、ですね・・・。

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ストーブリーグ

先週末、テレビをつけたらアメリカンフットボールのNFCのコンファレンス決勝をやっていました。久しぶりにフットボールの試合を観てみました。やっぱり迫力あるなぁ・・・。時間ギリギリで同点に追いついた私にはなじみ深いLAラムズが、サドンデスの延長でロングフリーキックを決めて劇的な勝利。17年ぶりと言う事ですが、2月3日のスーパーボール進出を決めました。

 

 ラムズのQBゴフ選手

 

アメリカでは冬の間もプロ、アマ問わず多くのスポーツイベントで盛り上がります。アイスホッケー、バスケットボール、今はサッカーも盛んです。プロゴルフも本格的にシーズンインです。ボクシングではパッキャオの試合が先週末にありました。

 

欧州でもスキー、スケート、サッカー、ラグビー、アイスホッケーなど盛りだくさんでしょうね。日本でも先週は日本卓球選手権がありましたが、多くのスポーツが行われているのですが・・・、スポーツ新聞を見れば、やはり一番紙面を割いているのは野球ですね。野球はストーブリーグです・・・、そのために数ページ・・・。

 

私はよくスポーツ新聞を買って読みます。いろいろなスポーツをやっていますし、それぞれ短い(それこそ数行の)記事で紹介されているのを読んで楽しんでいますが・・・、試合と関係ない野球のストーブリーグの記事は見出しさえ見ない事も多々・・・。

 

子供たちの野球人口は減って来ている筈ですが、いまだに野球の記事にこれだけの多くのスペースとる必要あるのかなぁ・・・?日本のスポーツの冬の時代ですね。

 

 

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放送大学FM放送終了

今月の初旬、墓参に行った時に、CDからFM放送に代えてみたら、授業をしていなかった。

 

BS放送や、ラジコ(Radiko)での視聴方を説明していた。なんだか、FM放送は9月いっぱいで終了したようなことを言っていた。

 

チェックして見ましたら、地上波放送は9月いっぱいで終了したとのこと。いろんな理由があるんでしょうが・・・、うぅ~ん!残念です。

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アジア大会2018

インドネシアで行われているアジア大会も終わりに近づいて来たようです。毎晩日本選手の活躍を楽しみにして観ていました。テレビで観戦していて、あれ?と思う事がありました。

 

水泳会場や、陸上競技場で出場選手の名前をアナウンスするときに、日本語と同じように、姓、名、と発音していたのです。ハッキリ聞き取れないんだけど、英語でアナウンスするときにもそうやって姓、名の順にアナウンスしていました。アジアではこういう順番で名前を呼ぶ言語が多いからなんでしょうか?

 

ハンガリー、ルーマニアも姓、名の順で読むそうですが、欧米各国では、名、姓の順が多いように感じますけどどうなんだろう?あまり気にしたこともなかったので今更ながらこういったことに対する知識、感心のなさに気づかされました。

 

英語では日本人の名前もアメリカ人の名前と同じように、名、姓の順で呼ぶことが多いと思いますが、考えて見ると、中国人の名前は姓、名の順に読むこともあるなぁ・・・。北朝鮮のあの人の名前も姓、名の順番で呼ぶことが多いかも知れません。

 

ちょっとネットで見てみましたら、日本でも国語審議会(と言うのがあるんですね・・・)の答申で、日本人の姓名をローマ字で表記する場合、姓、名の順とすることが望ましい・・・・、という見解が述べられたそうです。(もう10年以上前だそうですよ。)

 

私はそんな事全く知りませんでしたが・・・、皆さんよくご存じの事なんでしょうかねぇ・・・?あまり気にした事なかったんだけど、どうでもいい・・・、と言う事ではないんだろうな・・・。

 

日本でも中国人の名前を呼ぶときには漢字を日本語読みにして、本来の中国語の発音とは全く違う発音でかの国の人の名前を読みますが、韓国人の名前はかなり前から韓国語の発音の通りにカタカナで書いて、読むようになっているしなぁ・・・。国と国との取り決めがあるんでしょうね。そうであれば、これは間違って呼ぶと、大変失礼なことをしたことになりますからね・・・。気を付けなければいけないんだろうなぁ。

 

アジア大会を見ていて、大会とはちょっと違う事に感じ入ってしまいました。些細な事のように思ってはいけない事なのかもしれませんね。

 

そのアジア大会ももうすぐ終わります。日本人選手が活躍してくれた大会でした。それと共に暑い夏もようやっと終わってくれるんでしょうか・・・?少々暑さには・・・、飽きましたな・・・(笑)。

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じじい放談・お盆に思う事・2018

先日夕刊フジを眺めていたら、「時事放談」と言う番組が終了する、と言う記事が載っていました。

 

へぇ~、とうとう終わるか・・・、懐かしい番組だったけど・・・、と、昔を思い出しました。

 

 

私の父親がこの番組大好きで、毎週日曜の朝はにやにやしながらテレビを観ていたことを思い出します。

 

本当に優しい父でして、なんでも私の好きなようにしてくれた父が、日曜日の朝のこの時間だけはチャンネルを譲ってくれなかったんです。

 

小学校低学年だった私がプンプン怒っていても、「これはね、爺放談って言うんだよ。」とニコニコしながら言っては、楽しそうにテレビを眺めておりました。あんなにやさしい父がなんでこの時だけ言う事聞いてくれないのか不思議でならなかった子供の私でした。

 

でも仕方なしに一緒にテレビを観ているうちに、まぁ意味は分からないんだけど、二人のお爺さんが、まさに「放談」ですが、言いたいことを言っている番組がなんか面白く感じるようになって来ました。

 

 

当時の時事放談には細川隆元さん、そして小汀利得(おばまとしえ)さんと言う二人の論客が出演していました。政界の事であったり経済、社会、時事についてのこの二人の放談は思わず父の頬を緩ませるものだったようです。

 

ビートルズが来日した時には、小汀利得さんが「あんな乞食芸人に日本武道館を使わせるなんぞ、以ての外だ・・・、」と言うようなことを言ったそうで、その事はいろんな方々の反感を買ったり、或は支持を受けたり、そのときには大騒ぎになったそうです(笑)。

 

  「リトク」さんだとずっと思っていましたが、「トシエ」さんなんだそうです。

 

この番組を楽しみにしていた父は私が高校二年生の時に、まだ57歳と言う若さで急逝しましたが、(多分)その次の年に小汀さんは体調を崩し、この番組を降りました。そして翌年小汀さんも82歳(かな?)の生涯を閉じたそうです。

 

その後は小汀さんに代わり、主に藤原弘達さんが細川隆元さんの相方として務めたり、いろいろな評論家、政治家などが細川さんとの対談をして来ました。

 

藤原さんの時にはまぁまぁ面白かったかなぁ・・・。私もその後、1973年から10年ほど日本を離れてしまいましたから、たまに休みで日本に帰ったときに観る程度でしたから、あまりよくわかりません。

 

一旦は番組を終了したものの、またタイトルを変えたり、形式も変化したりして続いたこの番組が、今年の9月で通算44年余(49年とも言われますが)の歴史を閉じる事になるそうです。

 

第二期になっても、たまに思い出したように観たりしましたが、やはり初期の細川さんと小汀さんの掛け合いに勝るものはなかったなぁ・・・。小汀さんがいなくなってからは、藤原さんの時はまだしもそのあとは細川さんがつまらなそうにしていたような感じさえ受けました。

 

私の父が存命だったら、それまでのように楽しそうに見続けていたんだろうか?きっと「つまらなくなっちゃったなぁ・・・」なんて言っていたような気がします。そのうち向こうに行ったら聞いて見ましょう(笑)。

 

 

私が生まれた後で、裸電球の下で長女の姉が父の二眼レフで撮ったんであろうこの写真、恐らく私の生年の昭和29年のものです。父に抱かれた私、そして長姉を除く3人の姉たちも映っています。父はまだ40歳くらいだったでしょう。

 

年毎に父に顔が似て来てるなぁ・・・、と感じているこの頃です。腹の出具合も似て来ちゃいました(笑)。既に父の享年を7年越えた私ですが、なんか興味を持つ事柄も似て来ているのかも知れません。時事放談終了のニュースを聞き、父を思い出しました。今週は一週間休みます。墓参にも行って来ましょうか。お盆ですからね。

 

  堀切菖蒲園にて・・・

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暇つぶし

柳家喬太郎さんという落語家の独演会をテレビでやっていました。最近はなんか落語の番組が増えたような気がします。休みの日にちょっとテレビをつけると落語をやっていたりします。

 

あまり落語の事は詳しくないもんで、喬太郎さんの名前も初めて聞きました。なんでも江戸川乱歩の小説を元にした新作をやるそうで、多少興味もあり、暫く見ていました。

 

本題の前の前置き(枕って言うんですってね)で、面白い事を話していました。

 

「落語を聞きにいらっしゃるお客様にもいろいろな方がいます・・・、噺を本で読んだり名人の録音を聴いたり一生懸命勉強していらっしゃる方も多いようです・・・、でもあまり気張らずに、ちょっと暇つぶしに寄席にでも行って見るか・・・、くらいの軽~い気持ちで来て下さっても宜しいと思いますよ・・・、途中から入って来て下さっても全然かまいませんよ。そういう方も大歓迎で御座います・・・、たかが落語なんですから・・・」

 

へぇ~、面白い事言うなぁ・・・、なんて思いました。そうだよなぁ、私なんぞもジャズのライブに行くのはまさに暇つぶしだよなぁ、と思っています。あまり詳しくはないけれど、ヒマなんで行ってみると、いい音に包まれてなんか癒されたりします。つまらない時もたまにはありますけど・・・(笑)。どうせヒマなんだし、いいかな(笑)?

 

時間の使い方、趣味の楽しみ方は人それぞれ・・・、何が正しいと言う事もないんでしょう。でも日本人は勉強好きな方がいますね。趣味をも極めたい人もいます。それはそれで良いんでしょう、でも別に勉強なんてしないで気ままに楽しむのもありですよね。

 

音楽や絵画、映画・・・、スポーツもそうかな?ゴルフ・・・(笑)。趣味の楽しみ方は人それぞれですね。一つ言える事は自分の考えを人に押し付ける事はあまり褒められた事ではない・・・、と言う事でしょうかね・・・?

 

英語にPastimeと言う単語があります。日本語では「趣味」と訳される事が多いですが、その語源は「Pass」「Time」つまり「時間を過ごす」・・・、要は「暇つぶし」でもあるわけですが、「楽しく時間を過ごす」と言う意味合いが込められているように感じます。

 

野球の事を「American Pastime」と言います。野球場(英語ではBallpark、ボール公園ですか(笑)?)と言う公園に行って楽しい時間を過ごす・・・、それがアメリカンなんだ・・・と言う事ですね。

 

やっぱり誰でも簡単に入って行けて、楽しめる時間つぶしがいいなぁ。日本ではジャズもクラッシックもちょっと敷居が高いように思われていることが多いようです。興味をお持ちの方は結構いるんだから、そういう方々が気軽に聴きに来れるようになれば一般に広がって行く可能性はあるんじゃぁないでしょうか?そういう方々が入りやすくする工夫をしないと、ファンが減る一方のような気もします。

 

私は結構ヒマな人間なんで、しょっちゅうジャズのライブを聴きに行っていますが、客が私一人・・・、なんてことも何度かありました。参ったなぁ・・、誰か入ってきてくれないかなぁ・・・、なんて思いながら演奏のスタート時間まで待っています。結局私一人の為にトリオだったりカルテットだったり、客より多い人数のミュージシャンたちが演奏を始めます。たった一人でも客がいればステージは始まるんです。

 

それでも頑張って演奏してくれたミュージシャンたちには感謝です。私一人で3人分くらいの声援、拍手を送りました。でも、やっぱり淋しいよなぁ・・・。お子さんと一緒にライブを楽しめる機会を持つお店もあると聞いています。何かうまい方法を見つけてファンを増やせるといいですね。活気のあるライブハウスが増えてくれることを祈ってやみません。

 

求道者のように道を追い求めるもよし!でも気軽に暇つぶしに行ってもいいような雰囲気が欲しいものです。たかが落語、されど落語・・・。たかがジャズ、されどジャズ・・・、ですかね?

 

 

柳家喬太郎さんも、落語のテレビ中継は増えているにもかかわらず、もしかすると落語界の将来に危機感を感じることがあったのかも知れませんね。日本を代表する芸術の一つである落語も、もっと本来のように庶民のいい「Pastime」に立ち戻る必要があるのかも知れません。落語の事は全く知らないわたくしですが、喬太郎さんの話からそんなことを感じました。

 カテゴリ:未分類, 音楽の話

古典と近代(放送大学の講義から)2018

車を運転しているときは大体音楽を聴いていますが、時々FMに切り替えてみます。放送大学に合わせてあります。ちょっと聞いてみて面白そうだとそのままラヂオを聞きながら運転します。

 

先日もそのようにしてちょっとFMに切り替えてみました。「日本文学における古典と近代」という授業でした。聞いていたらなんか興味深く、そのまま聞き続けました。

 

丁度第一回目の講義だったようで、序論から始まりました。そして「文学史の不思議」について講義が始まります。

 

「文学史の不思議の第一は、ある人物が生きているのと同時代に書かれた作品だけが、その時代の文学状況、ひいては文化状況を代表するのではない、ということである・・・」と述べて行きます。

 

「たとえば、2010年代の文学史を・・・(中略)・・・記述するとすれば、現存する文学者たちの『新作』を紹介することになる。」

 

「けれども、2010年代で最も広く、あるいは深く読まれている作品としては、明治時代の夏目漱石や森鴎外であったり、大正時代の芥川龍之介や白樺派であったり、昭和時代の太宰治や三島由紀夫であるかもしれない。・・・・」

 

「『文学史年表』に一回きりの記載をされるが、その後、「毎年、新たな読者を獲得し、場合によっては・・・・新作よりも大きな影響を現代日本におよぼしていることもあるだろう。それらは『近代の古典』と呼ばれて、今の時代を生き続ける」

 

なるほどなるほど・・・・・。そうだよなぁ・・・・、なかなか面白い講義ではないですか・・・。運転しながら聞き続けます。

 

「文学史の不思議さのもう一つに、後の時代の作品が、古い時代の作品に影響を与えるということがある。・・・・・・常識では、古い時代の作品が、新しい時代の作品に影響を与えるのであって、その逆は、まずありえない。ところが文学の世界では、このような逆転現象が、往々にして起こりうる。・・・」

 

ふぅ~ん・・、そうなんだ・・・、例として「徒然草」が取り上げられます。

 

「『徒然草』は兼好という文学者に」よって、十四世紀前半に成立したと考えられる。・・・・・ところが、『徒然草』という作品は、書かれてから百年間、忘却されていた。つまり、実質的には、だれの目も惹かなかった。」

 

「正徹という歌人が記した歌論書『正徹物語』(1448年頃)で、・・・・・その素晴らしさが認定された。文学史年表この年を『正徹物語』の成立した年としてのみ記載するが、『徒然草』が明確に認識された年としては記載しない。そこまでの記述は、年表には書ききれない。」

 

「やがて、『徒然草』は、応仁の乱を背景として、「無常観」の文学として、連歌師たちによって読まれた。・・・・・江戸時代に入る前後で、教訓書として読まれ。それに基づく新しい作品が続々と書かれた。」こうなると、『徒然草』の本質は、「人生教訓」や「政治教訓」、あるいは「日常教訓」などに変化する。

 

へぇ~、そうだったんだね・・・。

 

「古典は、古典なるがゆえに、多くの読者から読まれる。読者たちは今を生きる自分たちに最も必要とされる主題を、古典の中から探し求め、それを見出す。時代背景や価値観の変遷によって、古典文学の主題自体が、変容してゆくことになる。」

 

そうかぁ・・・読む人、その時代、によって解釈にも差が出て来るし、主題自体も違う部分をとらえることがあるんだね・・・。作った人の本意とは違っても、読む人には大きな影響を与えるとらえ方が出来る事もあるわけだ・・・。ふぅ~ん・・・。

 

『徒然草』は、その作品を深く読んだ後世の読者に影響を与えるが、影響を与えた側の古典自体が、刻々と相貌を変えてゆくのである。さらに具体例を挙げてみよう。」

 

と、『源氏物語』、『伊勢物語』などが例に出されます。その後も「引用した作品が原典を凌駕する」、とか「遅れて来た古典」とか、興味深い講義が続きました。文系の人はきっと大学でこういう講義聞いてて知ってる事なんだろうな。 

 

ずっと理系でしたから、(おまけに日本で大学行かなかったし)あまり文学には造詣が深くもないわたくしです。古くから言われてきているのかも知れない事でも、私には全く新しい知識として入ります。「うん、なるほどなるほど・・・・・。」と聞いているうちに、思考が違う方向に漂って行きました。

 

これって音楽にも当てはまることがあるかも知れんなぁ・・・、芸術に、またいろんなことに共通しているかも知れないかもな・・・、と考えが巡りました。

 

また、文学にしても音楽にしても、はたまた物理数学の論文にしても、毎年数知れぬ新作、文献が出て来ます。その中で、ずっと読み継がれ、或は聴き継がれ、引用され続けるものはほんの一握りの作品でしかありません。

 

あとになってその発掘されたり、のちの研究によって貢献度がたかまったり、似通った事象はいくらでもあるかも知れませんね。

 

逆に、発表された時には一世を風靡したものの中でも、その一瞬輝いたものの、全く後には残らず忘れ去られて行くものがどれだけ多いのだろうか?

 

その中でずっと残って行くクラッシック音楽やジャズ、ロックミュージック、ブルース、ビートルズやユーミンはもう既に近代の古典と言ってもいいのでしょうか?サリンジャーやスタインベックなども『近代の古典』作家と言えるのでしょうね。ハルキストにとっては村上春樹さんも間違いなくそのような作家なんだろうな、私には解りませんが・・・。

 

殆どの新作が陽に当たることもなく消えて行くのでしょうが、例えば物理学で言えば、それこそ失敗に次ぐ失敗を重ね、それを糧にして真理に近づいて行くものです。きっとすべての作品になんらかの意味があるのかも知れませんね。

 

音楽の世界でも毎年数知れぬオリジナル曲が創られ演奏されるけど、殆どの作品は多くの人に聴かれる事なく消えて行くんでしょうね。私も正直オリジナルばかりだとちょっと聴いてて辛い時があります。でもその曲たちにも作られた意味があるのでしょうね。

 

私の思考は流れ流れて、昔長女が中学生の時に(将来の就職に関してのアンケートだったか?)親の意見を書いて提出するものがあって、「お父さん、これ書いて。」と言われて協力したことが思い出されました。

 

「世の中にはいろいろな職業がありますが、どんな職業にも役割と言うものがあり、全ての役割には必要性がきっとあってそこにあるのだと思います(ま、ちょっと異論もあるかと思いますが、それは置いといて・・・)。「職業に貴賎なし」と言います。ですから皆さんがどんな職業についたとしても、私はそれを大事に全うしてほしいと思います。」

 

そんな事を書いたなぁ・・・、なんて思い出しちゃった。ちょっと思考が飛び過ぎだね(笑)・・・。

 

 島内裕子(放送大学教授)著「日本文学における古典と近代」

 

 

放送大学の講義に関してはこの本から引用させて頂きました。

 

あんなに勉強嫌いだったわたくしですが、受験や通信簿と関係なくなり、歳も重ね、なんのプレッシャーもなく聞いていると、熱心に聞き入ってしまうという、「文学史の不思議」に聞き入る「人間の不思議」でした(笑)。

 

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青葉園の入り口近くのお寺の庭(?)に小さな竹林があります。新しい竹が伸びて来ていました。

 

 

こんなに伸びてから葉っぱが開くんだ・・・。ちょっとビックリ。

 

 

葉が開き始めているのかな?細い竹はそんなに高くならないから、丈の低いうちに葉がついていますが、あれもある程度伸び切ってから葉が開くんでしょうかねぇ?いい歳になって初めて見ました・・・(笑)。

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